
2月2日は運命の日になった。
この日に、内視鏡による癌の切除と、その周辺の病理検査の結果が出るのだ。
まずは、消化器の名医の元へ。
「内視鏡の手術は無事に行いましたが、病理の結果、癌が思いの外、深く入り込んでいて、
開腹による外科手術が必要になりました。すぐに外科の先生に紹介するので、
そちらに行ってください。このまますぐに行けば、伝達は行われています。」
とのこと。
ああ、やはり悪い予想は当たっていたのか。
悩む間もなく、すぐに外科を訪ねる。
外科の医長先生だった。
「大腸は4層からなっています。大腸がんはその大腸の内壁の粘膜が癌になるのと、悪性のポリプと
2種類ありますが、粘膜の癌は内視鏡で取り除けるし、ポリプも切除できています。
ところが、第2層まで根が入り込んでいました。
第2層には血管とリンパ節が通っています。このリンパ節に癌が到達していると、
転移の可能性が出てきます。
一般的には転移の可能性は10%ほどですが、あなたの場合は深いので20%と見てください。
さて、80%は転移しないとして、開腹手術をするかどうかは、決める自由があります。
最近は、芸能人などで手術を選択しない人も見たり聞いたりしますが、でも、切れば転移の可能性は
大きく減るのです。」
当然、切ってもらうようにお願いした。
しかも最短の日程で。

さて、ここからは急転直下で各種の検査が始まる。
さっそく、この日のうちに、心臓や肺機能の検査、血液検査があった。
そして脳神経内科で、脳梗塞の問診も追加された。
脳梗塞の薬についても、検討がなされた。
2日後の2月4日には、CTスキャンと胃カメラも行うことになった。
2月4日の胃カメラは楽勝であった。
マウスピースを加えたら、あとは、ぼーっとしたまま、食道やら胃の検査は終わった。
勿論、例の如く、前夜から飲み食いは無しだが、大腸の様な下剤攻撃が無いので、はるかに楽だ。
胃カメラは、最近は鼻からもあるのだが、口からがベターだそうだ。
画像がきれいなんだそう。
2月9日には、胃カメラの結果の講評があった。
食道や胃には癌は無く、美しかった。
潰瘍なども一切なかった。
どうやらストレスは無いようだ。
この日にはレントゲンなども行った。
外科の先生が最も心配したのは、手術中の脳梗塞の危険性だった。
このことは何回も話題になった。
薬(プラビックス)を中止する手術の3日ほど前に決定された。
入院日が2月23日に決まり、手術日が2月25日に決定された。
入院の打ち合わせも行われた。
どんどん進んでいく。
心配する暇が無いぐらいだ。
しかしながら、下痢はさらに激しく続いていた。
会社に行くのが大変になってきた。
通勤途中にお腹が痛くなるからだ。
もはや待った無しだと感じた。
(つづく)
写真は、入院中のもの。
本文とは時期がずれます。

手術後、なんのかんのと言っても、たくさんの人がお見舞いに来てくれた。
感謝感謝である。



この漫画は何回も見入ってしまったなあ。
他のも買おうっと。

6日間の絶食は、実はさほど辛くなかった。
点滴があると、意外にも腹が満たされるのだ。
おまけに点滴を始めて数日は体重もあまり減らないらしい。
確かに体重計に乗っても、ちっとも減っていない。
数日したら、そこから一気に減り始めるようだ。
写真は1週間ぶりの口にいれるもの。
まあ、水分ばかりだが。



病院からの夕陽は美しい。
毎日17時が楽しみ。
でも、夕陽は出ない日も多いのだ。

初めて富士山が登場。
晴れてすっきりした空気で無いと見れない。
この日はずっと富士山が出ていた。
余程空気が澄んでいたのだろう。

3分粥になった。
なんだか、嬉しい。
食事のありがたさをひしひしと感じた。
食事は大切にしていこう。
もう犬食いもやめようと誓った。
どうも金融会社が長かったので食事が速いのだ。

おお、いきなりでびっくりした。
会社のOBバンドで大塚ウェルカムバックで対バンした人。
あれ以来、ネットで仲良くさせてもらっている。
ライブではアフロヘアでノリノリで、外人さんも多いバンドのバンマス。

嬉しいことに、長男とK君も見舞いに来てくれた。
隣の駒沢公園でサッカーの練習があるので、寄ってくれたのだ。
大きな病院だから、迷いに迷ったそうだ。

子供だけでお見舞いに来れるようになったんだなあ。
感慨深い。
サッカークラブではいろいろ社会勉強もできてるし、それはそれで価値がある。
(写真もつづく)
SONY α7Ⅱ、LEITZ WETZLAR SUMMICRON 35mm/F2.0 1969, 6 Element
LEITZ WETZLAR DR SUMMICRON 50mm/F2.0 1968
FE 3.5-5.6/28-70mm
