
最近はα7Ⅱにはズマロン(Summaron) F2.8を装着している。
ズマロンは35mmでF値が2.8と3.5のレンズだ。
それぞれニッパチのズマロン、サンハンのズマロンと呼ばれている。
ズミクロンほど神話も無いし、サンハンは線の太い描写になるのだが、
安いし、実は影の実力者だ。
ニッパチのズマロンは私の持つ35mmのズミクロンに比べてドライな描写になる。
なかなか解像度は高いのだが、色味は明るくサバサバしている。
ズミクロンは湿度があると思う。
個体のコーティングの違いだと思う。
ズミクロンはパープルのコーティング、ズマロンはマゼンタっぽいコーティングだ。
私が最初に買ったライカのレンズはサンハンのズマロンだった。
今でも所有している。
Lマウントなので、面倒で使う機会が少ない。
開放はF2.8なのでズミクロンとは1段分ボケが小さいが、描写傾向は似ている。
1965年製の古いレンズだが、ライカのレンズは曇りやヘタリが少ないのだ。


電柱が傾いているのが前から気になっている。
電車が画面に入る瞬間に撮ってみた。

例の理髪店の2階。






ボケはなかなか良い。
ズミクロンにそっくり。

F2.8のままで遠景を撮っても、開放であってもシャープ。

再び最短距離側で撮ると、開放らしくなる。
使いやすいレンズ。

ボケの美しさはズミクロンと変わりない。
このレンズは10年ほど前で55,000円だった。
当時のライカレンズでは安いものだった。
ズミクロン35mmの半額ぐらいで、F値が一段違うだけで、描写はそっくりというお買い得なレンズ。
全体のデザインも人気No1のズミクロン35mm/2.0 8枚球にそっくりだ。(20万円近くする人気レンズ)

東横線の高架の後。



マンホールのマークで電電公社バージョンを見かけた。

走るベンツも撮れる。
応用力のあるレンズだ。

SONY α7Ⅱ、LEITZ WETZLAR SUMMARON 35mm/F2.8 1965, 6 Element
