入院の前にも検査があった。
2月19日にはMRIをやり、また、腸の画像検査も行った。
CTも既にやっているし、血液検査は2回ほどやっているので、
転移の状況もかなり判ってきたのだろうか。
検査の目的はイマイチ判っていないのが残念なところだ。
とにかく、国立病院は慎重にことを進めてくれているので安心でもある。
そもそも、癌の状況はインフォームド・コンセントで、逐一確認や承諾をしながら進んでいる。
先生が勝手に進めることは無い。
私が小さいころは癌の告知は、こっそり家族を呼んで、こそこそ行われていたイメージだ。
そんなことは、余程の老人か、余程の末期の場合しかない。
2月23日の朝10時に予定通り入院した。
女房も来てくれた。
4人部屋だった。
初日は何もないし、暇だっただけだ。
翌日は、ついに絶食になる。
入れ代わり立ち代わり、いろいろな先生がやってくる。
リーダーの外科医長、執刀医、手術の看護士、
麻酔医師、薬剤師、入院病棟の看護士婦長さん・・・などなど。
想い出せないぐらいたくさんの医師や看護師が確認にくる。
おまけに絶食なので、点滴が行われている。
午後からは下剤を飲み、腸の中を洗浄する。
(ただ下剤は500CCだった。なぜだろう?)
消灯前にも少量の下剤を飲む。
2月25日の9時から手術だ。
ドキドキするが、消灯したらすぐに寝た。
翌朝、5時には座薬で最後の腸内からの除去が行われる。
もうすっからかんである。
ここからは起きたままのつもりだが、少し寝たかもしれない。
手術は女房が待機しなければならない。
その時は外せない仕事だったが、他の人に変わってもらっている。
何せ、絶対に女房が待機していなければならないのだ。
それは手術の変更や、不調の場合の確認者だ。
しかし手術時間は6時間もあるので、待つのも大変である。
義母も来てくれて声援してくれたのが心強い。
手術室はやたらに広かった。そして青色だった。
先生や看護師も山のようにいた。
どうやら、他の複数の患者さんも手術を行うようだ。
同時に何人かが行われるのか。
私には数人の先生がついていた。
麻酔医も2人は居たと思われる。
点滴タイプの麻酔は、始まる直前に開けられ、終わったらすぐに閉じられて、
手術室の中で記憶が戻るんだそうだ。
いつまでもボーっとしてるわけではないようだ。
この辺も日進月歩なんだろう。
目を覚ますのは終了後5分以内と言っていた。
痛くないのか心配したが、別に痛み止めの管が直接入っているので大丈夫みたいだ。
手術します。
麻酔を開けますね。
と言われて10秒後には記憶が無くなっていた。
「手術が無事に終わりましたよ。時間も6時間でした。予定通りです。」
と言われて目を覚ましたのは、まさしくまだ手術室だった。
すごい!
起きるのも瞬時なのだ。
エレベーターで病室に戻った。
この時は個室であった。
ざっと数えると、身体には8個の何かが接続されていた。
手術は現代の主流、腹腔鏡手術だ。
従前の開腹手術だと縦に25センチほど切るのだが、腹腔鏡は臍を中心に数センチ切るのと、
他に穴が4か所開いていた。合計5か所の穴だ。
2つは内視鏡を入れる穴、もう一つは血液が出ていた。
そしてもう一つは痛み止めのチューブが入っていた。
へその大きい穴は痛みがあるのだが、他の穴は痛くもかゆくもない。
お腹に穴をあけて、直接腸まで何かが入っているのに痛くない不思議。
数年たてば、まったく消えて無くなるのだそうだ。
へえ。
ただし、開腹よりも手術時間が長いのが特徴で、技術的にも難しいのだそうだ。
最近、腹腔鏡手術の事故をよく聞くので、確かにテクニックが無いとできない手術なのはわかる。
(つづく)
写真は、入院中のもの。
本文とは時期がずれます。
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さくらさんのカメラ。
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真ん中に立ってるのは、さくらさん。
(写真もつづく)
SONY α7Ⅱ、LEITZ WETZLAR SUMMICRON 35mm/F2.0 1969, 6 Element
LEITZ WETZLAR DR SUMMICRON 50mm/F2.0 1968
FE 3.5-5.6/28-70mm
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2月19日にはMRIをやり、また、腸の画像検査も行った。
CTも既にやっているし、血液検査は2回ほどやっているので、
転移の状況もかなり判ってきたのだろうか。
検査の目的はイマイチ判っていないのが残念なところだ。
とにかく、国立病院は慎重にことを進めてくれているので安心でもある。
そもそも、癌の状況はインフォームド・コンセントで、逐一確認や承諾をしながら進んでいる。
先生が勝手に進めることは無い。
私が小さいころは癌の告知は、こっそり家族を呼んで、こそこそ行われていたイメージだ。
そんなことは、余程の老人か、余程の末期の場合しかない。
2月23日の朝10時に予定通り入院した。
女房も来てくれた。
4人部屋だった。
初日は何もないし、暇だっただけだ。
翌日は、ついに絶食になる。
入れ代わり立ち代わり、いろいろな先生がやってくる。
リーダーの外科医長、執刀医、手術の看護士、
麻酔医師、薬剤師、入院病棟の看護士婦長さん・・・などなど。
想い出せないぐらいたくさんの医師や看護師が確認にくる。
おまけに絶食なので、点滴が行われている。
午後からは下剤を飲み、腸の中を洗浄する。
(ただ下剤は500CCだった。なぜだろう?)
消灯前にも少量の下剤を飲む。
2月25日の9時から手術だ。
ドキドキするが、消灯したらすぐに寝た。
翌朝、5時には座薬で最後の腸内からの除去が行われる。
もうすっからかんである。
ここからは起きたままのつもりだが、少し寝たかもしれない。
手術は女房が待機しなければならない。
その時は外せない仕事だったが、他の人に変わってもらっている。
何せ、絶対に女房が待機していなければならないのだ。
それは手術の変更や、不調の場合の確認者だ。
しかし手術時間は6時間もあるので、待つのも大変である。
義母も来てくれて声援してくれたのが心強い。
手術室はやたらに広かった。そして青色だった。
先生や看護師も山のようにいた。
どうやら、他の複数の患者さんも手術を行うようだ。
同時に何人かが行われるのか。
私には数人の先生がついていた。
麻酔医も2人は居たと思われる。
点滴タイプの麻酔は、始まる直前に開けられ、終わったらすぐに閉じられて、
手術室の中で記憶が戻るんだそうだ。
いつまでもボーっとしてるわけではないようだ。
この辺も日進月歩なんだろう。
目を覚ますのは終了後5分以内と言っていた。
痛くないのか心配したが、別に痛み止めの管が直接入っているので大丈夫みたいだ。
手術します。
麻酔を開けますね。
と言われて10秒後には記憶が無くなっていた。
「手術が無事に終わりましたよ。時間も6時間でした。予定通りです。」
と言われて目を覚ましたのは、まさしくまだ手術室だった。
すごい!
起きるのも瞬時なのだ。
エレベーターで病室に戻った。
この時は個室であった。
ざっと数えると、身体には8個の何かが接続されていた。
手術は現代の主流、腹腔鏡手術だ。
従前の開腹手術だと縦に25センチほど切るのだが、腹腔鏡は臍を中心に数センチ切るのと、
他に穴が4か所開いていた。合計5か所の穴だ。
2つは内視鏡を入れる穴、もう一つは血液が出ていた。
そしてもう一つは痛み止めのチューブが入っていた。
へその大きい穴は痛みがあるのだが、他の穴は痛くもかゆくもない。
お腹に穴をあけて、直接腸まで何かが入っているのに痛くない不思議。
数年たてば、まったく消えて無くなるのだそうだ。
へえ。
ただし、開腹よりも手術時間が長いのが特徴で、技術的にも難しいのだそうだ。
最近、腹腔鏡手術の事故をよく聞くので、確かにテクニックが無いとできない手術なのはわかる。
(つづく)
写真は、入院中のもの。
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さくらさんのカメラ。
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真ん中に立ってるのは、さくらさん。
(写真もつづく)
SONY α7Ⅱ、LEITZ WETZLAR SUMMICRON 35mm/F2.0 1969, 6 Element
LEITZ WETZLAR DR SUMMICRON 50mm/F2.0 1968
FE 3.5-5.6/28-70mm
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