ここで、上越新幹線の話題をお伝えします。
2012年3月17日のダイヤ改正において、上越新幹線新潟口にE4系16両編成が走り始めます。表向きには「405席増」「通勤輸送の混雑の緩和」とありますが、これには大きな真実が隠されているのは明らかです。それはE1系の淘汰です。現行ダイヤでは5仕業あるのが、改正後は2仕業に減少します。それに伴って、現在M1~M6まで6編成あるE1系が、改正後は3編成が先陣を切って淘汰されるとみられます。
そもそも、E1系はどんな形式か。新幹線通勤の混雑を改善するために、平成6年7月15日に、2階建て12両編成の「元祖Max」としてデビューしました。VVVFインバータ制御で、GTOサイクリスタを搭載していました。登場当時は上部をスカイグレー、下部をシルバーグレー、中央部をピーコックグリーンのストライプとし、DDSE1のロゴマークが1,5,12号車に付きました。1~4号車の2階席は3+3のリクライニングできない座席ですが、9~11号車の2階席はグリーン車です(登場時は8号車2階も)。その後、リニューアル工事により車体塗色変更、座席取替、内装変更が行なわれ、「朱鷺Max」として平成15年11月28日に「Maxとき326号」でデビューしました。しかしながら、とにかく故障が多く、メンテナンスに多大な費用と労力を要し、JR東日本のお荷物的な存在でした。E5系が「なすの」にも進出し、「つばさ」併結「やまびこ」にE2系が充当され、仙台にいるE4系のうちの数編成が新潟に転属し、目出度く(?!)E1系の淘汰と相成ります。
では、最近のE1系のシーンを見てみましょう。
2011年11月12日の「Maxとき328号」。M4編成です。12号車には「がんばろう日本!がんばろう東北!」。2階建て12連はスマートですね。
2011年11月26日の「Maxとき309号」。M2編成です。編成が切れてしまいましたが、光が当たって素晴しい色合いになりました。
2012年1月15日の「Maxとき307号」。再びM2編成です。折り返して「Maxとき322号」となります。
2012年1月15日の「Maxとき309号」。M1編成です。この列車は基地折り返しとなります。車両が変わっても同じとみられます。
ダイヤ改正後のE1系の運用は次の通りと思われます。(仕業番号は仮番号です)
A401 新潟~1310C~東京~1317C~新潟~1326C~東京~1333C~新潟~1348C~東京~431C~越後湯沢
A402 越後湯沢~400C~東京~1307C~新潟~1322C~東京~415C~越後湯沢orガーラ湯沢~422C~東京~343C~新潟
ここに示されたE1系の運用も次回の運用改正ではE4系に置き換わると思われ、2012年中にもE1系は廃系列になるとみられます。時刻表の表記にも注意しましょう。引退前にはさよなら運転が行なわれると思われますが、E1系が撮れるのは今のうちです。上越新幹線の主力は今やE4系です。
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