駅での節電対策をもう1例紹介します。
福島第1原発で相次いでメルトダウンが発生し、浜岡原発も停止しました。日本の電力需給がいよいよ逼迫し、世の中はとにかく「節電」「節電」です。今年の夏は15%の節電が求められ、鉄道会社は夜間の間引き運転を要請されています。駅では一段進んだ節電対策が求められ、そのいくつかが既に実行されています。
今回紹介するのは、信越本線の亀田駅です。亀田駅は、新潟市江南区の唯一の駅で、新潟駅から長岡方面に向けて2駅目です。横越方面からの利用客も少なくありません。もともとは小ぶりな木造駅舎でしたが、平成17年10月に橋上駅舎化されました。東口には高校を3つも抱え(高等養護学校を含む)、学生の利用が多い駅です。その一方、西口は地域交流センターへと繋がっています。
それでは、亀田駅における節電対策を見てみましょう。
亀田駅に降り立つと、2基のエスカレーターが目に入ります。しかし、節電対策のためにいずれも閉鎖されており、階段かエスカレーターを利用して改札に上がることになります。
改札前です。日中時間帯は照明を全て消しています。また、亀田駅には自動改札が4台ありますが、入口用と出口用がそれぞれ2台ずつなので、いずれも稼動しています。
東口に出ます。上下のエスカレーターはいずれも使用停止しています。
エスカレーターの入口であるこの塔は、事実上立ち入り禁止となっています。南側から来る乗客は、北側に迂回して階段を利用するかエレベーターを利用するしかありません。停止しているエスカレーターを走ってよじ登ったのを見たことがあります。
西口に出ます。こちらも2基のエスカレーターがありますが、いずれも使用停止しています。自由通路も照明を消していますが、大きな窓から太陽光が入るので割りと明るいです。
こちらの塔も事実上立ち入り禁止となっています。利用者は、北側へ迂回して階段を利用するか、エレベーターを利用しなければなりません。
亀田駅の節電対策は以上です。エスカレーターの使用停止や日中時間帯での照明の消灯は、多くの駅で共通して見られます。新津駅では自動改札4台のうちを1台を止めていますが、ここでは多くの学生を捌くためか、自動改札を削減していないのは幸いでした。
今年の夏は「やや暑い」と予測され、例年より梅雨が数週間早くなるという異常気象も起きています。JR東日本は、夏場の冷房の設定温度を例年より2℃高い25~28℃にしています。知恵を振り絞って、暑い夏を乗り切りましょう。
最新の画像[もっと見る]
よろしくお願いいたします。