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映画 室井慎次「生き続ける者」

2024年11月21日 18時55分27秒 | 映画・社会

先月の室井慎次 「敗れざる者」の後編「生き続ける者」を見てきました。
さて、室井は生き続けることが出来るのでしょうか・・・

前回は、室井(柳葉敏郎)が警察を辞め、故郷の秋田に帰り、「事件の被害者家族・加害者家族を支援したい」という想いでタカ(斎藤潤)リク(前山くうが・こうが  ダブルキャストと一緒に暮らすも、ある日、家の近所で他殺死体が発見され、そんな中、かって湾岸署を占拠した猟奇殺人犯・日向真奈美の娘だという少女 (福本莉子)が現れ、この静かな日常に変化が現れ、そんな中、室井の車庫が付け火があったところで前編は終わりました。
その付け火の犯人はだれか・・・・

                 

27年前に青島との約束を果たせなかったことを悔やむ室井は、死体が発見された事件がかっての同僚であり、今は秋田県警察本部長になっていた新城(筧利夫)にもその約束を実行する旨を約束する。
その新城に頼まれ、警察庁捜査一課の若手刑事・桜(松下洸平)とともに、捜査に協力することとなりました。

    
                みんな 家族です。            青島との約束を実行するよう・・・
   「家族が一緒にいられる時間には限りがある」      室井は、秋田県警察本部長になっている新城と約束


       
  児童養護施設班長松本敬子(稲森いずみ)  室井が探しに・・・  リクの万引き事件の結末は・・
   はリクを父親の元に返すと判断

      
     リクの父親 柳町明楽(加藤浩次)      日向 杏(福本莉子) 
   「もう2度とリクに暴力を振るわないでください」と   「銃は、傷つけるものだと思うな、これは
     室井に言われるが・・・                            人を守るものだ」 
                      

そんな中、服役を終わって出所したリクの父が訪れてくる。
一旦は父親の元に帰るが、父親の暴力が、リクを再び室井の元に無断で帰ってきたことで事件が起こり、父親は逮捕される。が、室井はシンペイ(愛犬)を探しに雪の中へ・・・「風呂を沸かしといてくれ」と言って・・・

不器用ながらも組織を守り、組織と戦い、組織のために生きてきた男が、不器用ながら実直に、必死に家族を守ってきたが・・・
室井慎次の物語は、ここに完結する。

この映画はここで終わりますが、内容として事件に対する解決には、なんのひねりも考察もない全く物語としてはあまりにも真っ正直で、当たり前すぎます。
つまり、この物語は、事件性を追うのではなく、室井慎次の人生と人生観の終わりにしたい作品だったのではないでしょうか・・・それしてもあまりにも出来すぎですが・・・
ただ、彼の夢は「ここに大きな家を建て、多くの子供と暮らしたい」は、子供たちが達成するのでしょうか・・・
「生き続ける者」とは、彼の夢が生き続けることなのでしょうか・・・