徒然なるまま”僕の趣味と遊ぶ”

タイガース、水彩画、鉄道などの、僕の気ままな”独り言”

トラ、ハマに雪辱、2安打完封リレー

2011年07月31日 21時51分45秒 | 野球・タイガース

先発メッセンジャーの好投と小林宏、藤川で完封リレーで、なんとか横浜に1矢を報いました。

横浜との3連戦は、1勝1敗1引き分けと予想を裏切った内容でした。
特に、昨日、大暴れしたスレッジを4打数3三振に押え、来日して一番良かったと言わしめたのを、1夜にして、押えたのが、今後のためにも良かったのではないでしょうか?

     
     メッセンジャー 今季最長の7回を96球、2被安打、7奪三振、3与四球   

ここで、打線がもう少し打って欲しかったのですが、これ以上は、贅沢なのでしょうか?

昨日は、1番から3番までヒットがなかったのですが、今日は、反対に5番以下にヒットが出ませんでした。

 
  1回 新井のタイムリーで先制               3回 鳥谷がレフト前にタイムリー

1回に新井のタイムリー、3回はマートン、平野、鳥谷の3連続ヒットで1点。
後にも先にも、この2点だけで勝てたのも、メッセンジャーの踏ん張りがあったからでしょう。

今日で、しばらく甲子園ともお別れで、毎年恒例のロードに出ます。
毎年、ペナントの行方を左右することになる場合が多く、今年も、このロードの成績如何によって、ペナント争いが出来るかどうかにかかっています。

兎も角、昨日の嫌な負けを引きずらない為にも、今日の勝利は大きい。

今日もファン心理で言わせてもらえれば、この数試合調子の良い、上本が、先発メンバーに名前がありません。 
調子の良いものを使わないということは、今までにもありましたが、その理由が分かりません。

波に乗って、盛り上がるほうに勝利は微笑むと思えば、調子の良い、乗っている選手を使うのが常道と思うのですが、如何・・・・・・


トラ、投手交代を間違い、勝ちを逃がす・・・・

2011年07月30日 22時30分20秒 | 野球・タイガース

先発の鄭の誤算があったにせよ4回に久しぶりにブラゼルのホームランが出て、逆転したまでは良かったのですが、投手起用を間違い、今日も勝てる試合を落しました。

新井が1500本目となるヒットを2回に出て、幸先よい出足だったのですが・・・・
まして、今日は伊良部投手の喪に服する試合として、肩に喪章を付けての試合だったのですが・・・・

一昨日も岩田の好投に報いられず、昨日は、勝ち試合を引き分けとし、今日もまた、逆転したのに、再逆転され、上手くいけばこれら3つとも勝てたのではと思うのは、少々無理があるかもしれませんが、そう思わざるを得ません。

            1  2  3  4  5  6  7  8  9    R   H
        YB  0  0  2  0  0  0  4  3  0 = 9   17
         T  0  0  1  3  0  0  0  0  1 = 5    9

昨日も目に見えないミスがあり、救援投手が打たれました。
今日も、小嶋が4回から6回までは無難に打ち取ったのですが、4イニング目の7回につかまります。

ここで疑問は、なぜ、小嶋を4イニングも投げさせたのでしょうか?
彼に勝ち投手にさせるという親心であるなら、結局は、それが仇になりました。
今まで、救援経験が豊富であれば、良いのですが、救援機会もすくなく、ロングランの救援は無理があたようです。

今日は、数字的には、スレッジ一人に負けたようですが、それを助けたのは、トラの投手であり、それを使った首脳陣なのです。
もう一つ反省してもらわなくてはならないのは、キャッチャー藤井です。
いつも良い時ばかりでは、ありませんが、ここは一つ猛省して、次に備えて欲しいものです。

スレッジの今日の成績は、5打数5安打3ホームラン、8打点。
これだけ打たれれば、投手の学習能力も疑わざるを得ません。
プロとして、恥ずかしいのですが・・・・・
明日も試合があり、今日の教訓を生かして欲しいものです。

  
    4回 ブラゼル 逆転8号2ラン            9回  ブラゼル 9号 ソロ

9回の裏にもブラゼルのホームランが出て、追い上げムードになりますが、スレッジの好守もあり、それ以上の得点は阻止されました。

後半戦の開始2連勝したものの、もう一つ波に乗れません。
いわゆる、投打のバランスが悪くなってきているようです。

長いペナントには、投手の起用が重要なのですが、榎田は、2軍へ行き、昨年の西村の二の舞にならないか、以前から心配していたのですが・・・・・

どちらにしても、投手起用を間違わないようにすると同時に、若手を起用して盛り上げて、同じ過ちをしないようにして欲しいものです。

  今日、2軍で投げた秋山 4回3失点 まだまだでしょうか?

 


トラ、消化不良の引き分け

2011年07月29日 22時06分25秒 | 野球・タイガース

3回までは、トラペースで4点。

4回から6回までは、ハマペース。

7回から9回までは、ハマが押し気味、トラは代打関本のヒット1本だけ。

             1  2  3  4  5  6  7  8  9    R   H
        YB  0  0  0  2  1  1  0  0  0 =  4  12
         T  2  0  2  0  0  0  0  0  0 =  4   7

4回が、この試合の分岐点で、久しぶりの先発久保が、力つきました。
もったいない試合でした。

悔やまれるのが、2アウトから代打ハーパーに2ベースを打たれ2失点したことでしょう。

これで、今日巨人に勝ったヤクルトとの差は7.5.
これをひっくり返す、活力がトラには、あるのでしょうか?

ここから長いロードの間が、トラにとっては、正念場となります。

  
   久しぶりの先発の久保                 3回、満塁からセンターへタイムリーで1点  
   4回1/3 80球、6被安打で降板           この1点(4点目)で引き分けが出来た   

     7月29日現在 

 


トラ、岩田を見殺し・・・また借金生活へ

2011年07月28日 21時58分25秒 | 野球・タイガース

後半戦、連勝でスタートし、勝率も5割に戻したのですが、今日は、打線がお休みしました。

あれほど、好調な打線をもってすれば、中日の先発ソトは、簡単に攻略出来るのではと思ったのですが・・・・

打線はやはり水ものでした。
2回以降6回まで、毎回1安打ずつで、7回には2安打するも、8,9回ともに1安打づつという繋がりがない打線では、塁上は賑わうのですが得点にならず、相手は、最初のチャンスに2安打を繋げて得点しました。
全く、対照的な、攻撃内容でした。

中日は、吉見が先発と思ったのですが、ここは落合マジックに引っかかったようです。
元来、左ピッチャーに弱く、初物に弱いというのをみす越されたようです。

 

勝つ時は、やることなすこと上手くいくのですが、負ける時は、その反対にすべて上手くいかないのが、勝負の常なのでしょう。

岩田が投げると、どうもバックの援護が少ないようです。
今日は、7回、100球、3被安打、4奪三振、3与四球、1失点で負け投手では、可哀そうです。

ヤクルトを追跡するには、やはり、連勝が必要と思います。
つまり、首位ヤクルトをビビらすには、後ろから追いかけてくるということを実感させなくては、これだけゲーム差が明ければ、勝ったり負けたりしていては、いつまで経っても追いつき追い越すことは出来ません。

あの2008年、13ゲーム差をひっくり返された屈辱を思い出します。
あの時は、5連勝しても5連敗しているうちに、相手は10連勝?(だったと思いますが)位したことを思い出します。
やられたのですから、今年はそれをやり返して欲しいものです。

明日からの横浜戦がすむと、例年通り、ロードにでます。
このロードをどれだけ多く、勝ち越せるかが、今年の課題でしょう。


トラ、連勝で勝率5割に復帰、上本の満塁弾で試合を決める

2011年07月27日 21時59分57秒 | 野球・タイガース

昨日、今日と、若手の日替わりヒーローが大活躍です。

今日の先発選手の顔ぶれを見て、あれ、ブラゼルがいない、とどうしたのか不思議でしたが・・・・・・。
ブラゼルは、昨年からチエンに悪く、最近、調子も悪いということで先発をはずれたということで、自分なりに納得しました。 本当のところは分かりませんが・・・・
今までは、そのような決断が出来なかったように思うのですが・・・・

昨日も今日も、否、6月のある時期から、真弓監督が変わったようです。
ヒットエンドランや投手交代なども積極的な采配が目立つようになりました。

 

これも、若手を上手く使うようになったからで、調子の良い人から使うという当たり前のことが出来てきたようです。
ベテランと若手の遣いようは、色々と過去のいきさつなどがあり、難しいのは、どこの社会も同じですが・・・・・

勿論、ベテランの力は欠かせませんが、それに頼りきると、得てしてサインが出せず、打つのを待っているだけの消極的采配になっていたようです。

スタンリッジの完投が大きな勝因の一つですが、何よりも、相手のミスにつけ込むという相手の嫌がることが出来るのも勝因の一つなのではないでしょうか?

1回の1点はセカンドのフイルダーチョイスが発端で鳥谷のタイムリーが生まれました。
4回も、先頭打者鳥谷の当たりをフアストがエラーし、その後新井のタイムリー、関本の粘って繋ぎ、浅井の犠牲フライでこの回、2点目、その後パスボールやショートのエラーも出て、この回4点を入れ、優位に試合を進めました。

       
    今日のヒーロー   完投したスタンリッジ と 5回、試合を決めた満塁弾の上本  

これを決定づけたのが5回の上本の2号満塁ホームランでした。
3人のランナーもフィルダーチョイスとかサードのエラー、それに四球で満塁となり、相手のくれた大きなチャンスを、上本が頂きました。

最終的に、9安打で9得点という効率の良い数字になりました。

相手にミスが多くあり、その反面、トラの守備は完璧の差も大きく勝負に影響しました。

その主役が若手であり、昨日の森田といい、今日の上本の満塁ホームランなどは、誰が予想したのでしょうか。

これは、好守にわたって、波に乗って、チームが盛り上がっている証拠なのでしょう。
これで、勝率5割に復帰したのですが、今日の勝ちを意義あるものにするには、明日も勝たなくては、元のもくあみになってしまいます。

  
  スタンリッジの雄姿                   小柄でこのかわいい顔から激しい闘志が・・・  

 


トラ、育成4年目の森田の初本塁打で、後半スタート

2011年07月26日 22時15分44秒 | 野球・タイガース

いよいよ、今年の後半戦がスタートしました。

5回、2点をリードされ、代打にプロ初打席の森田が、1塁に藤井を置いて初ホームランを放ち、同点にし、8回に2点を追加して、9回、藤川で逃げ切りました。

同点にしたものの、6.7回と無得点。
中日も同じように無得点で迎えた8回の攻防となり、中日先発ネルソンが、マートンのセンター前と平野の送りバンドで交代。
代わった三瀬から鳥谷が初球を前進守備の裏をかく、センターオーバーの3ベースで勝ち越し、続く新井が犠牲フライをあげ、5対3と優位に立ちました。

      
        今日のヒーロー、勝ち越し3塁打の鳥谷と同点ホームランの森田

初回に中日のエラーで1点をもらったトラですが、先発の能見がピリッとしません。
5回までに3点を入れられるまで、3者凡退がなく、毎回のようにランナーを背負いました。

特に、能見の調子が悪い証拠に、平田の2ベース、和田のソロホームランなど長打を浴び、四球も得点に結びつくなど、今までにない内容でした。

能見は、5回、76球、7被安打、1被本塁打、5奪三振、2与四球で降板し、悪いなりに、3、4,5回の各回に1点ずつに押えたのですが、どうも能見が投げれば、鐘縛りに合ったかのようにバックの援護が少ないようです。

  
    5回、森田の2点同点ホームラン           

森田は、4年目の22歳。   
最初は育成選手で昨年7月に選手登録されました。
昨年は、ウエスタンで76試合に出て、4本塁打の打率0.256.
今年、1軍に登録される昨日まで、ウエスタンで5本のホームランを放っていました。

これからも、和製大砲を期待したいものです。

今日、勝ったことで、借金が1になり、中日を抜いて単独2位となりました。
明日も勝たなくては、今日の勝ちの意味がなくなります。
明日の先発は、スタンリッジとチエンと予想されています。

と言っても、首位ヤクルトとは、まだまだ多くのゲーム差があり、これを克服するには、前半出来なかった4連勝以上をして、勢いに乗る必要があるようです。

 


オランダ・ベルギー事情あらかると・・・・

2011年07月25日 13時58分53秒 | オランダ・ベルギー旅行

5月に10日間のオランダ・ベルギー旅行から帰って2ヶ月経ちました。
その様子は、僕なりの感想を入れ、書いてきましたが、そこに書き忘れたことや、日本との違いなどをまとめてみました。

      ○     ○     ○      ○

どの国もそうなのですが、オランダもベルギーも自国の古い歴史を誇りにし、その様子を出来るだけ、昔のまま残してゆこうとする有様があちこちに伺えます。

整然とした建物群は、なにかロケ風景かおもちゃのようです。
それも、昔の風景はこうであったと言うように、同じような形で、それもメーン通りは勿論、そこからの裏通りも同じような建物が並んでいます。

    

整然と見える一つの原因は、洗濯物を表に干さないということと毒々しいネオンサインがないということです。
それは、市街地であろうと、田舎に行こうと、そこには同じような風景が望めます。

洗濯物は、その建物には中庭があり、そこのベランダに干すように、法律で決められているところもあるようです。
ある住宅街では、布団が干してある家は、日本人が住んでいるということだそうです・

その上、建物の窓枠は白色に統一されています。
これは、法律と言うより、昔からのしきたりのようなものだそうです。

   ○     ○     ○     ○

オランダでは、自転車が非常に多く、慣れていないと危険です。
と言うのは、道路には、ほとんど自転車専用レーンがあって、そのレーンをスピードを出して走っているからです。
道路の端から、歩道、自転車レーン、自動車道となっているのは日本と同じなのですが、そのスピードは凄く早く、写真でも撮ろうと歩道から少しでも自転車レーンに入ると、ぶつかってしまいます。

  
   自転車の専用信号 自転車と自動2輪の標識    左から歩道、自動車駐車場、自転車道、
                                     右には、自動車道があります。

自転車が、町の中にわがもの顔に走っており、駐輪も至る所にしてあります。
町の中には縦横走っている運河があり、そこには多くの橋がかかっています。
その橋の上に、並んで自転車が駐輪してあり、その光景は、自転車が主役ということの表れのようです。

     ○      ○      ○      ○

ヨーロッパの国では、トイレは有料化されている国があります。
オランダやベルギーも例外ではありません。
トイレの入口には、係員が居るところや自販機で切符を売っているところもあります。
それでは、さぞかし立派できれいであろうと思われるのですが、残念ながら、多くは日本のそれより、見栄えは悪いです。
日本でも同じですが、観光地のトイレは、特に奇麗とは言えません。

その上、小便器は、日本人には、あまりにも高すぎます。
いかに日本人というより、僕の背の低さを嘆かざるを得ません。

 
  有料トイレの自動切符販売機 €0.5(約60円)   ホテルのエレベータ各階の表示

    ○     ○      ○      ○

まだ、日本では、不思議なことがあります。
ほとんどのビルでは、日本で1階と思われているのが、0階と表示されていることです。
2階が1階と表示され、地下1階は、マイナス1階なのです。
数学的には、これで合っているのでしょうか?
日本の日常とは、違う感覚で、少々戸惑いがありました。 
習慣とか、慣れとは、恐ろしいものです。

     ○      ○      ○      ○

旅行記でも書いたのですが、オランダ、ベルギーとも日本にない法律があります。
一つは、同性でも結婚出来るということ、二つ目は、大麻がある量まで買うことが出来るということ、
三つ目は、売春が特定の場所では認められているということ。

これらは、多くは犯罪の温床になりかねないのですが、ある程度合法化すれば、隠れてしなくなり、現に、犯罪は増加していないということでした。
これらが、この国の基本的な考えになっているようです。

 


映画「ハリーポッターと死の秘宝」Part2 を3Dで・・・・

2011年07月24日 13時43分19秒 | 映画・社会

始めての3D体験をしてきました。
映画もさることながら、3Dの初体験に興味がありました。

3Dとして想像していたよりは、実際は、いわゆる飛び出して身体をよけるという程ではありませんでした。
が、確かに2Dよりは、当たり前ですが立体的で、奥行きがありました。
これは、幾人もの人が縦列に並んだ場合が、3Dの良さが分かります。

勿論、爆発的なシーンで粉末が飛び散る様は、目の前にもその粉塵が飛び込んでくるようで、まさに3Dの効果満点でした。

    

さて、映画ですが、ハリーポッターシリーズが、これで最後になります。
最初が2001年、「ハリーポッターと賢者の石」で始まり、この間10年、作品は、8本におよびます。

最初の映画が上映された時、キングクロス駅の9 3/4番線ホームが有名になり、実際にあるこの駅には、そのホームが作られたということでした。

なぜ、これほどハリーポッターが有名になったのでしょうか?

魔法使いの話でありながら、少年とその友達が悪い魔法使いをやっつけるという痛快ドラマで、この内容は、多分に想像を絶するものが、妄想をかき立てるからではないでしょうか?

魔法使いの少年ハリーポッターが魔法の学校生活、そこに両親を殺害した闇の魔法使いのブォルデモートとの因縁の戦いを描いた物語で、いよいよ今回が最終回となりました。

 初回から10年。
  ハリーもロンもハーマイオニーも、あれから10年経つとかなり顔の相も変わってきました。

 

最終回では、ブォルデモードをやっつけるため、彼の分霊箱を破壊するために戦います。
その分霊箱が7個あり、4個までは破壊するのですが、あとの3個を破壊するため、学校に戻りますが、その学校も敵の手に落ちており、壮絶な戦いとなり、そこでハリーの運命は・・・・

すべての過去が分かり、それから19年が経ち、再びハリーの息子らと、最初に魔法の学校に出かけたキングクロス駅の93/4番線に立ちます。

魔法使いの「分霊箱」がこの物語に付きまといます。
「分霊箱」とは・・・・

分割した霊魂をかくした物なのだそうです。
つまり、不死になるために、魂を分割した片割れを、ものに封印する、その”もの”のことだそうです。
なにやら、普通の人間には、理解しがたいものであることに違いありません。

ちなみに、「分霊箱」を英訳(語源はラテン語だそうです)すると、Horcrux(ホークラックス)。 
本当は、反対に、日本語に訳したのですが・・・
で、それを直訳すると、「苦痛の倉庫」 なのだそうです。

 


新幹線 よもやま話③ 大阪駅が避けられた訳は・・・・

2011年07月23日 13時22分49秒 | 鉄道のよもやま話

東海道新幹線の開業と同時に開設された駅のうち、新のつく駅は新横浜駅と新大阪駅でした。
開業時は全部で12駅あったのが、三島駅、新富士駅、掛川、三河安城の3駅は、あとで開業されました。

開業と同時にオープンした12駅のうち、9駅は、既存の在来線の駅に乗り入れていますが、その他、例外とされ、新設された駅は、新横浜、岐阜羽島、新大阪の3駅です。

岐阜羽島駅は、在来線のどの駅にも接続せず、新横浜駅は、横浜線と交差する菊名ー小机間に、新大阪駅は、東海道線と交差する東淀川ー大阪間に新設されています。

岐阜羽島駅は、政治駅などと揶揄されて、別の機会に述べるとして、新横浜駅と新大阪駅にはなぜ、在来線の横浜駅とか大阪駅に乗り入れしなかったのでしょうか?

新横浜も新大阪も、戦前の弾丸列車の計画時も、既存の駅の位置ではなかったそうです。
新横浜駅は、弾丸列車を走らす時、既存の横浜駅に乗り入れたのでは、直線とはならず、スピード面から、不可とされ、新幹線当時も同様の考えだったのですが、なかなか決まらず、先に最適と思われるルートを決め、成り行き?で横浜線と交差する場所を駅にしたとか・・・・・

では、新大阪駅はどのようにして決められたのでしょうか?

そもそも、新幹線の起点や終点の駅は、利用客も多く重要度も高い駅なのですが・・・・
新大阪駅は、東海道新幹線開業時、今もそうですが終点となる重要な駅と位置づけられる駅であり、ここが延伸して山陽新幹線にとっては起点となる駅となります。

なぜ、ターミナルと同じ場所ではなく、利用者にとって不便なところに造られたのでしょうか?
実際、今も不便であり、新大阪だけで用が済む場合は、一般人にはほとんどありません。
結局、東海道線に乗り換え大阪駅に出るか、地下鉄で梅田に出るしかありません。

  水彩画 ”岡寺にて”  F10
    飛鳥路 岡寺の本堂  見上げると、柱に永く支えた歴史が感じられました。

 

新横浜と同様、戦前の弾丸列車の計画時点でも大阪駅は避け、吹田付近に設置して用地も取得されていたそうです。
東海道新幹線の建設時点も国鉄はここを利用しようとしており、それを知った大阪市は猛烈に抗議しました。

当然、東京は、東京の中心である東京駅に乗り入れる計画が発表され、大阪も当然、大阪駅に乗り入れるものと思っており、不便さを主張して、一旦見直すとしました。

しかし、一番の難題は土地の確保でした。
駅の土地の確保や山陽新幹線を考えれば西に伸ばす線路の土地も確保しなくてはならず、結局、無理であると結論づけました。
しかし、今から思えば、あの広大な北のコンテナ操作場や、そこの地下も考えられたと思うのですが、当時としては、費用だけではなく、時間がない(オリンピックに間に合わせるという)ということでもあったと思われます。

この結果、工期の短縮と工費の削減圧縮のため、町の中心から離れた場所となり、利用者の利便性は二の次となったのではないでしょうか?

その後、国鉄は、どんな無理をしても大阪駅に乗り入れた方が良かったと思ったのかどうか定かではありませんが、その後の主要駅は、すべて町の中心につくられています。

 


新幹線 よもやま話② 起点が東京駅と決まるまで・・・

2011年07月22日 10時07分13秒 | 鉄道のよもやま話

新幹線に限らず、鉄道には始発駅と終着駅があります。
正式には、起点、終点といいますが、起点から終点に向かう列車を下り、反対に終点から起点に向かう列車を上り列車と言います。

東海道新幹線の開業時に始発駅を東京と決めたのは、紆余曲折があったようです。

今から考えると、東京駅始発は簡単に決まったように思っていたのですが・・・・

昭和34年(1959年)ごろ、東海道新幹線の始発駅の候補となった場所は14ヶ所ありました。

山手方面の候補地は、代々木公園あたり、明治神宮外苑、新宿駅西口広場、淀橋上水道跡、新宿御苑。

中央部では、市ヶ谷付近、竹橋あたり、代官町(北の丸公園)付近、飯田町貨物駅あたり。
東海道方面の候補地は、品川駅、汐留駅、東京八重洲口、東京丸の内側、皇居前広場。

以上の候補地から選ぶ条件として・・・・・

広さが6万㎡以上あること。  その一辺の長さが新幹線16両連結の長さ400m以上とすると、短辺は150mとなる。 これで8本のホームが出来るそうです。

この条件で、明治神宮外苑などが落選し、次の条件は利用者と乗り換えの利便性が要求され、ここで市ヶ谷などが落選。

残った7ヶ所でも、地下駅とならざる得ないところもふるい落され、最終的に残ったのが、東京八重洲口、品川駅、汐留駅、皇居前広場の4ヶ所となりました。

  水彩画 ”目立ちがりのバラ” F8号
   
 逆光のせいか、バラだけが目立っていました。 

 

次での条件として、用地買収の難易度でした。
工期や工費、それに東北方面への延伸計画が出来るかどうかも条件に含めました。

皇居前と品川駅は、用地取得が難しく、汐留駅は当時貨物駅があり、その移転先が確保できず、最後に残ったのが、現在の東京駅八重洲口側となりました。

しかし、ここも条件的に満足出来るものではなかったのです。
工費が残った候補地でも最大の260億円(現在では1515億円)で、東北方面への延長も困難と思われていました。

ただ、良かったのは、東京駅では在来線の線路を増やす予定があったので用地的には容易であったということ、それに何よりも乗り換えの利便性は抜群ということが決め手になったようです。
ちなみに、在来線の増設は、現在地下となり、東北方面も上野で地下に入ることで、現在に至っているようです。