徒然なるまま”僕の趣味と遊ぶ”

タイガース、水彩画、鉄道などの、僕の気ままな”独り言”

世界遺産 高野山ーその4-

2007年11月30日 10時49分25秒 | 旅行・観光

バス停、奥の院前を降りて、奥の院御廟まで1.3Kmを左右に墓石を見ながら、何百年も経た杉並木の中を歩きました。
この墓碑数は、20万基を越すそうです。

一般庶民から戦国の武将、それに沢山の企業の墓碑があり、さながら墓碑が広告塔の様と言うと不謹慎でしょうか?

  

奥の院御廟は弘法大師後入定の後、弟子達が足元を流れる清流のこの地に廟を建てたものだそうです。
中は薄暗く、丁度読経が鳴り響き、一層厳粛な気持ちにさせられました。

参道には、豊臣家、織田信長、安芸浅野家、その他江戸期の諸藩の領主の墓碑がところ狭しと点在しています。
以前に訪れたのは、25年ほど前でしたが、ここの様子は一つも変わる事がないようです。

  
  豊臣家 墓所            阪神・淡路震災物故者慰霊碑

ある大大名の墓碑には、創建400年以上経っているので、近々再興すると、立て札が、十何代当主名で立っていました。 
確かに墓石が崩れて、何時倒れてもおかしくない状態ですが、新しくなるのも考え物と思うのですが・・・・

この薄暗い杉並木を、墓碑を見ながら歩いていると、今にも何百年も前にタイムスリップしたような不思議な感覚に襲われます。
世界遺産として、今後も恥ずかしくない保存と、現況を何時までも維持して欲しいものです。

  
     無縁塚                  参道

比叡山もそうですが、この高野山も日本人の心のふるさととして、永久に残していくには、ここを訪れる人もその意味合いを理解することです。
確かに、この両霊場の建物や遺跡の保存状態もよく、ごみなどもなく、気持ちよく参詣出来たことは、それを管理する方のご苦労も含め、何時までも後世の人に引き継がれるように祈っています。


世界遺産 高野山ーその3-

2007年11月29日 09時28分54秒 | 旅行・観光

昭和時代に建立されたものばかりではありません。
金堂の脇にたたずむ不動堂(1198年)、御影堂(1848年)などは、高野山の中でも古い建物です。

  大門

ここから700mほど坂を登って行くと大門があります。
高さ25mの大門は、一山の総門に相応しい堂々としたもので、1705年に再建されました。 

当初の予定では、ここから奥の院前までバスに乗る予定でしたが、残念ながら45分ほど待たなくてはならず、来た道を折り返しました。
高野山の見所は、大門から奥の院まで、ほぼ一直線にあり3.4kmあります。
ともかく、壇上伽藍を過ぎて、霊宝館を見学しました。
重文級の仏像(弘法大師座像など)や仏涅槃図など主に金剛峰寺にあったものが綺麗に陳列されていました。

途中で昼食をとり、千手橋あたりから臨時バスが出ていましたので、奥の院前までバスに乗りました。


世界遺産 高野山ーその2-

2007年11月28日 09時17分25秒 | 旅行・観光

11月20日に比叡山、そして11月24日が高野山と巡礼?をしてきました。
今日からは高野山の様子を再び連載します。

前回、ケーブルカーからバスで女人堂まで行ったことを述べましたが、ここからは徒歩で大門まで行ってきました。
途中に徳川家霊台・金剛峰寺・壇上伽藍を見物し、その間約2.3Kmの道のりです。

徳川家霊台は、家康・秀忠の立派な社があり、入場料200円が必要でした。
次回で述べますが、奥の院にある他のお墓は、参道にあって無料なのに、徳川家だけは、なにか別格のようです。

  
  徳川霊台                  金剛峰寺

金剛峰寺の門前は、整備中で池などは工事中でした。
その施工主は、高野山の教育委員会であったのは以外でした。
南海電車の中は比較的空いていたのですが、ここに来ると観光バスが多くあり、人出がグーンと多くなります。
金剛峰寺は、高野山真言宗の総本山で全国に末寺が3600もあり、歴史上有名な豊臣秀次の切腹の間があります。

  
   もみじのトンネル            根本大塔

もみじのトンネルの先350m歩くと壇上伽藍があり、そこには高野山の象徴の根本大塔、金堂などがあります。
根本大塔は昭和12年に完成し、高さ48.5mの朱塗りの大塔で、中には大日如来が安置されています。

  金堂

見るからに大きく、圧倒されそうですが、朱色が鮮やかであるのに対してその前にある金堂は、いかにも古いたたずまいであり、対照的でした。
この金堂も幾多の火災があり、再建されたのは、昭和7年で、いずれも昭和の伽藍です。
比叡山は、信長に焼き討ちにあったとはいえ、その後安土桃山時代から江戸初期の建物であり、やはり、貫禄が違うようです。


比叡山を巡る秋の旅ーその4-

2007年11月27日 09時16分30秒 | 旅行・観光

次に向かったのは、比叡山山頂にあるガーデンミュジアム。
ここは、陶板で名画を造ってあり、園内の花壇を見ながら名画の鑑賞が出来るというもので、ゴッホ、ルノアール、セザンヌ、特に多くあったのがモネの作品で、ハスの池があり、その周りにモネの絵がイーゼルにかけられてありました。

  
   ハス池                   モネの陶板画

季節柄、花壇には、花が少なく、バラがちらほらと咲いているのが目につきました。
春から初夏にかけては、広い花壇にも多くの花が競うように咲いていることでしょう。

そこには、展望台もあり、天気が良ければ京都市内が一望出来たのですが、今日は昼から雲ってきたので、かすかに桂川の輝きが見て取れました。

  
      比叡山山頂から京都方面を望む 京都市内は、かすんでいます。

ここから叡山ロープウエイ、叡山ケーブルを乗り継いで八瀬に降り、そこから叡山電車で出町柳まで向かう予定だったのですが、八瀬で「鞍馬でもみじのライトアップが電車内から観賞出来る」というイベントがあることを知って急遽宝ヶ池で乗り換え鞍馬に向かいました。

  
   叡山電車 観賞用車両       車内からライトアップを ピンボケです。

秋の夕方は早く、5時前というのに薄暗くなってきており、ライトアップには丁度良い時間になってきました。
しかし、ライトアップのあったのは、二ノ瀬と貴船口間の2~3分ほどで、その間電車はスピードを緩めますが、アッと言う間の出来事でした。
写真を撮るにも、ブレてピンボケばかりで、ちょっとがっかりし、終点鞍馬駅から折り返して、再び出町柳に向かいました。

すっかり暮れてきたので、三条まで出て、友達と鍋をつついて、坂本から延暦寺、比叡山山頂、八瀬、鞍馬の一日の旅を終わりました。


比叡山を巡る秋の旅ーその3-

2007年11月26日 08時46分42秒 | 旅行・観光

比叡山延暦寺は、東塔西塔横川と3地区に分布しています。
全部回ろうとすると車で行かなくては到底1日では無理です。
ということで、今回は東塔のみを散策することとしました。

  
   根本中堂                  法華総持院東寺

まず、なんといっても比叡山の中枢をなす根本中堂にお参りすることとしました。
根本中堂は国宝で、延暦寺の総本堂です。
中は例によって撮影禁止ですが、伝教大師自身の作と言われる本尊の薬師如来像の前には1200年間消えることのなく灯り続ける「不滅の法灯」があります。

その灯りは暗いお堂のなかに鈍くうっすらと放っている様は、1200年のおもみなのでしょう、荘厳ささえ感じます。

次に延暦寺の象徴とも言える法華総持院東寺に向かいました。
信長の焼き討ちから400年ぶりに再建されたものです。
その影響か、まだ真新しく、姿は優美で、朱色が映えています。

  
    阿弥陀堂                 その周りの佇まい

後は、阿弥陀堂、国宝殿と回りました。
阿弥陀堂は、開創1150年大法要を記念して1937年に建てられたもので、滅罪回向の道場だそうです。
国宝殿は、名前ばかりで、中には国宝がありませんでした。
ほとんどが重要文化財で、係りに人に訊ねると、国宝は別の場所に保管してあるそうです
国宝の展示時期があるようですが、紛らわしい名前を変えてほしいものです・・・・


世界遺産 高野山ーその1-

2007年11月24日 21時25分25秒 | 旅行・観光

昨日は、比叡山へ行ったときと同様、3ディチケットを使って高野山に行ってきました。
携帯から投稿しようと思ったのですが、その機会を逸しました。
まだ比叡山の様子を全部紹介していませんので、その続きは明日に連載します。

今日は、世界遺産の高野山のサワリをご紹介します。
南海電車に乗るのも久しぶりで、特急こうや号にしました。
ちなみに帰りは快速急行に乗りました。

  

指定なのですが、乗客が少なく、好きなところに座っても良いようでした。
座席は狭く、チョット窮屈でした。
橋本駅を過ぎるとスピードがグーンと落ちます。
かなりの勾配を、特急とは名前ばかりのスピードでノロノロと上って行きます。

終点の極楽橋からは、ケーブルカーに乗り換え、山上の高野山駅は、案外暖かく、比叡山と同様、これからの徒歩では、汗ばんできました。

  女人堂

バスで最初のバス停の「女人堂」で降りました。
明治5年まで女人禁制であった高野山へは女性はここより山内に入ることが許されなかったそうです。
今は、どう考えても、女性の方(おばさん)が多く参詣しているようです。


「ふれあい公募美術展」

2007年11月23日 09時19分01秒 | 芸術・水彩画
今回、「ふれあい公募美術展」に応募したところ「佳作」に入賞しました。
「ふれあい公募美術展」は  
  会期  平成19年11月29日(木)~12月2日(日)まで
  会場  兵庫県立美術館 原田の森ギャラリー大展示室
  で開催されます。
 詳しくは、下記URLを参照してください。

   原田の森ギャラリー

前回の「鈴懸の径絵画展」は、日本画と洋画のみでしたが、今回は日本画・洋画・彫刻・工芸・書・写真と幅広くなっています。

  

主催は、前回と同様、兵庫県と兵庫県芸術文化協会で、今回の「ふれあい公募美術展」では、これらの他に「ふれあいの祭典実行委員会」が加わっています。

今年は、尼崎市展・鈴懸の径絵画展に続いて3回応募したところ、いずれも入選・入賞出来ました。
趣味として水彩画を始めて丸3年、これを励みに、今後も色々と挑戦してみたいと思います。

比叡山を巡る秋の旅ーその2-

2007年11月22日 13時15分49秒 | 旅行・観光

日吉大社を後にして、坂本ケーブルで比叡山へ向かいました。
坂本ケーブルは、昭和2年(1927年)3月15日に開業し、駅舎(麓、山上ともに)は、開業当時はモダンな洋館として評判を得たそうです。
両駅舎とも平成9年(1997年)に国の「登録有形文化財」に指定され、平成13年には「関西の駅百選」に認定されています。

  

ケーブルから紅葉は見ることが出来ませんでしたが、眼下に琵琶湖(雄琴・堅田方面)が眺めることが出来ました。

 

山上の駅、延暦寺駅(海抜654m)を降りて徒歩10分くらいで、いよいよ延暦寺の参道に入ります。

早速、昼食にしようと延暦寺会館へ向かいました。
ここで精進料理でもと思ったのですが、予約していないとダメだそうでした。
しかし、団体客の少ない時期には、予約しなくとも良いそうですが・・・・・

仕方なく、総合案内所(一隅を照らす会館と言うそうです)内にある食堂で延暦寺そば(ここは延暦寺ご用達と書いていました)を食べました。

食後、延暦寺の総本堂の根本中堂(国宝)に向かいました。


比叡山を巡る秋の旅ーその1-

2007年11月21日 10時21分53秒 | 旅行・観光

昨日は、スルッとかんさい3ディ・チケットで比叡山の麓から延暦寺・鞍馬を巡ってきました。
3ディ・チケットとは、スルッとかんさいでの適用範囲の私鉄を、3日間(一人1枚の購入で2・3人同時には使えません)乗り放題となるキップで1枚5000円です。
このチケットを使って、1日間、比叡山に向かってきました。

友達と淀屋橋9時発出町柳行きの特急で合流し、三条まで行き、ここから京都地下鉄が乗り入れている京阪京津線に乗り換え、坂本まで行き、最初の目的地である日吉大社に向かいました。

  

ここは「日吉山王」として新平家物語でも有名な僧兵が「神輿」により朝廷への強訴が有名です。
その神輿も社殿も織田信長の焼き討ちにより全て灰塵に帰し、それ以降安土桃山時代・江戸初期に再建されました。

  
                 日吉大社  西本宮   

今は、上七社、中七社、下七社の総称として二十一社があり、中でも上七社は重要な位置を占め、西本宮を筆頭に東本宮、宇佐宮、牛尾宮、白山宮、樹下宮、三宮宮とあり、それぞれに神輿があります。
その神輿も公開されており、昔の面影が偲ばれます。