露と落ち、露と消えにし わが身かな 難波のことも夢のまた夢
あの秀吉の辞世の句をフッと思い浮かべました。
なにも天下を取った秀吉とは違いますが、トラに置き換えると
露と落ち 露と消えにし 阪神かな 優勝のことも夢のまた夢
10月28日現在
ヤクルトは残り2試合。
開幕ダッシュに成功し、快進撃を続け、向かうところ敵なしの前半戦で、今年こそは優勝は間違いないと思ったのですが、それも今年の夏までは・・・
しかし、東京オリンピッで中断され、あの勢いの流れが変わってしまいました。
でも、決してトラが負けが込んで追い抜かれたのではなく、相手の勢いの方がトラのそれよりも勢いがあったのです。
五輪後 29勝23敗7分で最終的には77勝で貯金21の・・・
一方 ヤクルトは、五輪後31勝18敗9分でその間9連勝4引分という急激な追い上げにトラは屈したのです。
1番象徴的なのが怪物ルーキーと呼ばれ、桁違いのパワーでホームランを量産していた佐藤の勢いがピタッと止まると、トラの勢いも前半戦ほどではなくなり、ワーストの59打席連続無安打がブレーキになったのです。
佐藤輝 今年は彼に一喜一憂 来年もエースの座を勝ち取ることが
来年こそコンスタントにHRを 出来るか・・・青柳 13勝6敗
しかし、五輪後の前と後では、主力メンバーが変わってしまったのも追い抜かれた原因の一つでした。
大山、サンズ、佐藤輝、梅野、そして最後には近本まであまりにも不調の期間が長すぎたのは、シーズンを通してのマネジメント力の差は歴然としています。
そのほか、マルテやピッチャーでは先発では西や救援陣では岩貞などが不調でした。
救援防御率がヤクルトの3.21に対しトラのそれは3.8、
奪三振数もヤクルトの1114に対してリーグ最低の984、
もう一つ、気になるデーターとして代打の成功率の悪さです。
ヤクルトの代打率0.256に対してトラは0.195。
2008年 巨人の追い上げ 今年の貯金推移 ヤクルトの追い上げ
確か2008年も似たような状態で断トツで首位を走りながら、北京オリンピックでの中断後に失速し、最後は巨人に追い抜かれ優勝を逃がし、クライマックスシリーズでも3位の中日に敗れ、これが元で岡田監督が辞任に追い込まれました。
今年も、いやなことではあるが2008年の状態に似ており、これからのクライマックスシリーズ結果如何によっては、一波乱もあるかも知れません。
歴史は繰り返される・・・
いずれにしても、今から思えば愚痴ばかりになりますが、大山にしろサンズにしろ、毎年同じように後半にバテるのは、1年を通しての取り組みの甘さ、それを管理する首脳陣の管理の甘さが原因ではないでしょうか・・・
首脳陣たるものは、1年を通じての試合の展開を、その時その時だけではなく、もっと長期的な管理体制、体の維持を含め技術力の向上に努めなくては・・・と少し偉そうに描きましたが、首脳陣、コーチ陣の猛省を促したいと思いますが、一方、各チームに勝ち越し(広島は同数)勝ち数貯金はリーグ1番であったところは、首脳陣はじめ選手一同の努力の賜物とトラファンとして誇りたいと思います。