徒然なるまま”僕の趣味と遊ぶ”

タイガース、水彩画、鉄道などの、僕の気ままな”独り言”

大阪地下鉄の整備計画

2011年11月30日 15時13分53秒 | 鉄道のよもやま話

大阪市交通局のHPによると、将来の地下鉄整備計画として、次の4つの計画路線を紹介しています。

1、地下鉄8号線(今里筋線)の延伸       今里~湯里六丁目間
2、地下鉄7号線(長堀鶴見緑地線)の延伸   大正から鶴町方面へ
3、敷津長吉線                     住之江公園~喜連瓜破間
4、地下鉄5号線(千日前線)の延伸        南巽~弥刀方面へ   

3番目の敷津長吉線は、新線計画です。

 地下鉄計画路線図

昨日の僕の内容と異なっていますが、それはそれで以前に計画検討されていたもので、正式に答申されていなものも含まれています。
これら以外にも、話として地下鉄3号線(四ツ橋線)の延伸で西梅田~十三とか、北大阪急行南北線延伸で千里中央~新箕面などがあります。

この他にも、検討すべき内容として、地下鉄以外にも近畿一円で多くありますので、機会があれば載せたいと思います。

延伸計画となるのには、近畿地方交通審議会の答申に盛り込まれているものです。

この答申は、平成16年10月に国土交通省近畿運輸局の諮問機関である近畿地方交通審議会から出された答申で、正式には「近畿圏における望ましい交通のあり方について」として、鉄道の新規路線の整備については、目標年次として概ね2020年を想定したものだそうです。

今日(11月30日)の朝刊に、関西経済同友会が、大阪市営地下鉄の民営化に関しては方向性が一緒であると評価し、実行に向けてスケジュールをはっきりさせて前に進んでほしいと期待を寄せました。

経済界の後押しで、民営化はさらに進むのでしょうか?

 


大阪地下鉄の民営化は出来るのでしょうか?

2011年11月29日 08時42分26秒 | 鉄道のよもやま話

大阪維新の会のマニフエストには・・・
「市営バス、地下鉄を民営化し料金を値下げします。  堺市を含めた地下鉄ネットワークを形成し、地下鉄と私鉄の相互乗り入れを促進し、広域交通網を整備します」 とあります。

大阪の市営地下鉄は、見掛け上、年間約200億円の黒字ですが、利益の半分は補助金だそうです。
さらに、市バスの赤字補填に30億円を回しており、実質は収支トントンだそうです。

しかし、その上売り上げが減少気味で、債務が6500億円あり、今のコスト構造では、経営は成り立たなくなるのは必至です。

 
  大阪地下鉄 10系                    御堂筋線工事 淀屋橋付近

どこの場合もそうですが、経営の足かせになるのが人件費です。
鉄道の場合、キロ当たりの職員数で、その鉄道の充足性が計れるのです。
地下鉄のキロ当たりの職員数は、44.6人で、他都市の地下鉄の平均は25.4人です。
いかに大阪の地下鉄の人員が多いのかが分かります。

先日テレビで、そのことを聞かれた大阪地下鉄の幹部は、多くの人員がいることにより、安全性とサービスに努めていると得意げに話されているのを聞いて愕然としました。

では、その給与はどうなっているのでしょうか?
大阪地下鉄の平均年間給与は754万円で私鉄の平均より約100万円も高いのです。
公務員という身分保障が改善の障害になっているのです。

 
 昭和33年の梅田駅                     今の梅田駅 新大阪方面のホーム

前市長も改善に乗り出したのですが、挫折してしまったようです。
日本の初の公営地下鉄として1933年に御堂筋線の梅田と心斎橋間で営業を開始し、現在8路線あります。
今も3路線の延伸計画と9路線目の新線建設の計画があります。
でも、この計画の見通しは立っていません。

◎延伸計画
 1、地下鉄2号線(谷町線)     大日~高槻。  八尾南~富田林。
 2、地下鉄8号線(今里筋線)   井高野~岸辺付近。  今里~杭全~美原方面。
 3、地下鉄7号線(長堀鶴見緑地線)   大正~千島~鶴町
◎新線計画
   なにわ筋線  新大阪~北梅田~JR難波・汐見橋。

このまま大阪市の直営では、周辺自治体に財源がなく延伸が出来ない事態になっており、
ここで考えられるのが、市や府が出資して公社を設立するとか、第3セクターで経営する案なのです。

ニューヨークやパリ、ソウルでも世界の地下鉄のほとんどが公社経営だそうです。
ここで、考えなくてはならないのは、大阪の地下鉄は、大阪市のほかに府や国からも巨額の税金が投入されており、市だけではなく、府や国の財産でもあるのです。

財源だけでなく安易に民営化出来ない理由がここにあるのでしょうか?


維新の会マニフェストから、地下鉄の民営化はどうなる・・・

2011年11月28日 13時11分34秒 | 鉄道のよもやま話

昨日、大阪府知事と大阪市市長が決まり、維新の会のマニフェストが実行できるかどうかが今後の注目の的となります。

都構想もさることながら、マニフェストに記載してある大阪府、市の改革案の内、地下鉄や鉄道における政策が、今後どのようになるか期待したいところです。

マニフェストによると、大阪市中心部で途切れている鉄道(私鉄と相互乗り入れのない地下鉄)や高速道路(淀川左岸線延伸部等)を整備し、ネットワークを強化し、今以上に利便性を高める、とあります。

その他に、鉄道に関しての詳細内容として、高速アクセス鉄道を完成させ、大阪中心部から関西空港まで30分で行けるようにします。
また、北ヤードを森と緑の空間とし、将来はリニア新幹線の駅を建設します。

僕の最も注目すべきことは、市営バス、地下鉄を民営化し、料金を値下げし、堺市を含めた地下鉄ネットワークを形成、地下鉄と私鉄の相互乗り入れを促進し、広域交通網を整備します。
とあることです。

   
  
 大阪地下鉄 相互乗り入れ      阪神電車と地下鉄  近鉄奈良線生駒駅で・・・
                        阪神は、難波から近鉄乗り入れ、地下鉄は、中央線。

昨年、地下鉄が黒字化したといっても、半分は市からの補助金であり、市バスは相変わらず赤字で、トータル収支はトントンと言われています。
しかし、未償還の建設債務が6500億円もあり、今のままでは、到底経営は、不可能と考えられています。

このような状態で、延伸計画など出来るはずがなく、ここの切り札が民営化なのです。
民営化で経営改善とサービス向上が計られるのでしょうか?

民営化での影響と、延伸計画、構想路線については、後日に・・・・・・


鉄道ブルーリボン賞とローレル賞

2011年11月26日 11時21分44秒 | 鉄道のよもやま話

遅いニュースで恐縮ですが、2011年のブルーリボン賞とローレル賞は、5月に決定され、10月にはローレル賞の、11月にはブルーリボン賞のそれぞれ記念式典が行われました。

以前にもこのブログでお話しましたが、この賞は、鉄道友の会が設定したもので、1958年にブルーリボン賞を会員による投票で選定していたのですが、どうしても華やかな特急用車両が選定されやすい傾向にありました。

そこで、1961年に、技術面で優秀な車両を評価するローレル賞が制定されました。

 

    2011年のブルーリボン賞を獲得した京成電鉄AE形  同記念式典


2011年のブルーリボン賞には、京成電鉄AE形が受賞しました。
同車は、日本を代表する成田国際空港への高速運転を実現しましたというのが受賞理由だそうです。

 

  2011年のローレル賞受賞の東京地下鉄16000系    同記念式典


2011年のローレル賞は、東京地下鉄16000系
で、電力消費を抑制する通勤電車の新しいモデルとして受賞しました。

鉄道友の会が、選定するものに「島秀雄記念優秀著作賞」というのもあります。
これは、毎年1回、趣味的見地に基づき、鉄道分野に関するすぐれた著作物または著作物に関わる功績を選定し、鉄道及び同趣味の発展に寄与することを目的として、2008年に新設した賞です。

島秀雄氏は、鉄道友の会の初代会長であったというより、新幹線の生みの親と言う方が有名です。

この島秀雄記念優秀著作賞には、単行本部門、定期刊行物部門、それに特別部門があります。
2011年の単行本部門には、小林正義著「国鉄EF13形」 ・安保彰夫著「出石電鉄」      
                    大田治彦著「西鉄電車おもいでアルバム」
定期刊行物部門には、初澤 毅「緩衝式車止めの形態と分類」 
               堀岡健司「鉄道の掲示と行先標の返還」
               いずれも「鉄道ピクトリアル」より
特別部門では、「京阪電車百周年に関する著作物」の企画に対して


寝台特急”日本海”来春廃止へ・・・

2011年11月24日 15時36分07秒 | 鉄道のよもやま話

来春のダイヤ改正を機に、寝台特急「日本海」(大阪ー青森)を廃止する方針だそうです。
利用客減少や車体の老朽化が理由です。

ブルートレインは、最近、次々に廃止されています。
2008年に京都発着の「なは」「あかつき」、2009年には東京発着の「はやぶさ」「富士」が廃止され、現在はこの「日本海」と、上野駅発着の「あけぼの」「北斗星」が残るだけとなりました。

「日本海」の廃止で、関西を発着するブルートレインの寝台特急は全て姿を消します。
大阪発の寝台特急は、不定期発着の「トワイライトエクスプレス」だけとなります。

 

ブルートレインとは基本的には20系となった「あさかぜ」以降の「固定編成専用の青い寝台客車を使用した特別急行列車」とされています。

1970年後半から国鉄の運賃値上げと航空機や新幹線、高速バスの普及などで寝台列車の衰退が始まっていました。

それでも、国鉄は新形式車両を登場させ、PR作戦が功を奏して、撮り鉄などの人気もあり、一時はブルートレインブームもあったのですが・・・・
バブル景気とともに豪華列車「トワイライトエクスプレス」や「カシオペア」の登場させ、ここに車体が青色のブルートレインという構図が崩れました。

          

この「日本海」は、1968年10月に運行開始し、88年の青函トンネル開業時は一時、北海道・函館を発着するなど、観光客やビジネス客の人気を集めた。
今も片道約15時間かけて1日1往復運転されているのですが・・・・・。

JRは、「日本海」を季節列車として走らせる案も検討しているそうです。
来年のダイヤ改正でどのようになるか、気になるところです。


今日は、勤労感謝の日・・・・

2011年11月23日 13時18分23秒 | 今日は、何の日

今日は、勤労感謝の日で、国民の祝日です。
この日は、「勤労を尊び、生産を祝い、国民たがいに感謝しあう」と法律には書いてあります。

この法律が出来る(昭和23年)前は、新嘗祭といわれ、飛鳥時代から国家行事でした。
農業国家である日本は、古くから神々に五穀の収穫を祝う習慣がありました。

その年の収穫物に感謝する大事な行事として、飛鳥時代の皇極天皇の時代にはじまったとされています。

アメリカなどの感謝祭(Thanksgiving)とは、ほぼ同時期である11月第4木曜日ですが、これは偶然だそうです。
生産を祝う点では感謝祭も同じですが、勤労に対する感謝は別にレイバー・デー(9月第1月曜日)があります。

 ”小雨に煙る上高地・河童橋”F8号

  今年8月に訪れた上高地に、小雨が降り、遠く穂高連山もぼやけて見えませんでした。

 

今年の、この日は、24節気では”小雪”と称し「わずかながら雪が降り始めるころ」とされていますが、北海道などでは既に降っていますが・・・
なお、12月7日は”大雪”です。

72候では、”虹 隠れて見えず”とあります。
つまり、虹は雨を司る龍の一種とされ、このころから翌年の春まで雨が降ることが少なく、虹も姿を隠すとされています。

11月23日は、語呂あわせでも色々な記念日があります。
いいふみの日、いい兄さんの日、いい家族の日 (家族=フ(2)アミ(3)リー)

他に、外食の日、手袋の日、ゲームの日などがあります。


番外 丹波のもみじ巡り ⑤ 篠山城

2011年11月22日 19時59分51秒 | 旅行・観光

丹波の3つのお寺を巡ってきましたが、もみじの目的ではありませんが、篠山城祉に寄ってきました
と言うのも、当初は予定していなかったのですが、城址を見上げた時、大屋根が見え、何が出来たのか聞くと、大書院が建造されたということでした。

これは、是非とも見学したいと思い、急遽登城することとしました。

 

篠山城は、慶長14年(1609年)天下普請の城として徳川家康が20の大名に夫役を命じて、普請奉行を池田輝政、縄張り奉行に藤堂高虎で築城しました。
このように大仰なのには理由があります。

大阪城を見張ると共に、山陽、山陰に通じる要衝の地を守る役目の為であったとされ、初代城主に家康の子 松平康重が置かれた。

 

 

 

 

天守台は造られたのですが、天守閣は築城時から造らなかったようです。
代わって隅櫓が建てられ、二の丸には、大書院を始めとする多くの御殿が建てられました。

この大書院は、城主居館の中で、特に公式行事に使用され、正規の書院造りの建物となっています。

内部は、上段の間や孔雀の間など多くの部屋があり、障壁画で飾られていたそうです。

昭和19年(1944年)に失火により焼失し、その後平成12年(2000年)3月に大書院が再建されました。 


丹波のもみじ巡り ④ 高源寺

2011年11月21日 19時28分33秒 | 旅行・観光

今朝から冬型の気圧配置となり、急に寒くなりました。
これで、多くの紅葉が色づくと報道されています。

先週訪れた丹波地方でも鮮やかに色づいているところもあれば、まだまだのところもあるようです。
しかし、高源寺は、すでに落葉しているのが多くあり、葉っぱが色あせていました。

 
  山門に続く道に、お地蔵さんがお出迎え     高源寺 惣門      

 
 山門 急な石段が・・・・・              山門の上に仏殿があり、その上に続くさらに
                             急な石段があり、またその上に方丈が見えます

なぜ、このように同じ地区で、色づきに差が出てくるのでしょうか?
確かな理由は分かりませんが、やはり天候不順の影響が大きいのではないでしょうか?

1325年(鎌倉時代)に後醍醐天皇より高源寺号を賜り、後に勅願所の冷遇を許され、多くの末寺を持つ大本山となりました。
この寺には「天目かえで」という楓があります。
開山 遠谿(えんけい)祖雄禅師が中国広州の天目山より持ち帰ったとされています。
が、残念なことに、ここも枯れ枝となっていました。

 
 「天目楓」  幹にはコケが・・・           多宝塔     

ここの境内は、階段がきつく、石の並びが不ぞろいで、急いで上ると足をくじきそうになります。
階段数を数えなかったのですが、かなりの数で、 一番上にある方丈まで行けばかなり足が疲れます。
帰りは、ゆるい坂道と階段でした。

 
  帰路、多宝塔からは緩やかな坂道と階段が・・・・・    途中にあるかえで公園   

今回の丹波の紅葉巡りは、これで終わりますが、毎年、桜にしても、もみじにしても、そのタイミングは中々難しいものです。


映画「1911」

2011年11月19日 11時18分42秒 | 映画・社会

映画「1911」を見てきました。
この映画は、1911年中国で起こった「辛亥革命」を描いた大作です。

題名を「辛亥革命」や「孫文」にせず、その年代を題名にした理由を、この映画を見て分かりました。
つまり、この映画の主役は、孫文でもなく、この革命自体でもなかったのではないでしょうか?

辛亥革命が本当に始まったのは、1895年の広州起義より始まっており、1911年に武力制圧に成功するまでの16年間を一気に凝縮することは難しく、それらの話は駆け足となり、エピソードを断片的なストーリーの寄せ集めとなったのは仕方がないことなのでしょう。

この映画は、ジャッキー・チエンの100作目(本当は違うらしいのですが・・・)で監督、製作を担当し、孫文の親友でもあり参謀の黄興の役で出ていますが、主役が孫文なのか、それとも映画後半では袁世凱が軸となって話が進み、主役が分からなくなっていきます。

 
   中華民国の成立を宣言する孫文           袁世凱  

   

歴史映画でもあり、戦争映画でもあるのですが、この映画で言いたいのは、今から100年前、中国にとって歴史上外すことが出来ない出来ごとだけではなく、この精神や意志が今の時代にどれだけ引き継がれているのかを問いかけているのではないでしょうか?

ジャッキーが語るように、辛亥革命がなければ、今の中国もなかったことでしょう。
革命の大変さ、困難さが描かれ、特に資金の調達は困難を極めます。

そこには、日本を含む海外からの援助、特に華僑の支持を得たのは大きかったようです。

翌1912年1月1日に、孫文は中華民国の成立を宣言し、その後、宣統帝が退位したのを見届けた孫文は、約束通り、袁世凱に大総統の地位を譲ります。

   

映画はここで終わっていますが、歴史は、これで平穏無事に終わるはずがありません。
孫文と袁世凱との対立は、続き、外国からの干渉も厳しくなってゆくのですが・・・・

この映画には、戦闘場面が多く、いくらの命が奪われたのか、余りにも大きな犠牲の上に立って起こった革命も、これで終わりではなかったのです。
特に最初の戦闘場面で、多くの兵士が海中に沈められ場面が印象的でした。

日本では、1911年は、明治44年にあたりますが、この辛亥革命の孫文は、日本での44年前の坂本竜馬を連想させます。
がこの時の、明治維新も多くの犠牲が伴いましたが、違いは、国土の広さは当然ながら、良し悪しは別にして、国が一つにまとまったか、どうかの違いだったのでしょうか・・・