丑とは、干支の2番目。
方角の名で「東北東(北から東へ30度の方角)」
もと十二支は月を表すもので「丑」は旧暦12月を、時刻では午前2時頃(草木も眠る丑三つ刻)を指します。
丑年とは、西暦年を12で割った際、余りが5となる年。
今年は、平成己(つちのと)丑(うし)二十一年。
そして、明治142年、大正98年、昭和84年。
丑の本来の読みは「ちゅう」。
漢書では、「丑」は、「曲がる」、「ねじる」を意味し、芽が出かかっているが、まだ曲がっていて地上に出ていない状態、伸びきれずにいる状態を表すものと解釈されています。
今年も、「丑」の言葉通りに、殻を破ることが出来ずに、切羽詰まった状態となるのでしょうか?
色紙に描きました
「紐」(ひも、ちゅう)という漢字は、「糸へん」に「丑」と書き、柔らかいという意味を含んでいます。
この「丑」を「うし」と呼ばせたのは、一般庶民に十二支を浸透させるため、動物の名前を当てたものとされていますが、干支の順番や選ばれた理由は定かではありません。
一般的には、神様が十二支の動物を決める際、牛は歩くのが遅いため早くから出かけ、門前に一番にたどり着きますが、背中に乗っていたネズミが飛び降りたため、二番になったという話がありますが、これは十二支に動物が割り振られた後に作られたもので「丑」に「うし」が当てられた由来ではないようです。
牛にかかわる諺(ことわざ)には、
「商いは、牛のよだれ」
よだれのごとく、細く長く、切れ目なく辛抱強く、粘り強く。
「牛は水を飲んで乳とし、蛇は水を飲んで毒とす。」
同じものでも使い方によって毒にも薬にもなります。
「牛も千里、馬も千里」
遅いか早いか、巧いかまずいかの違いがあっても結局行き着くところは同じです
。 あわてることはないのです。
あなたは、今年をどの牛で過ごしますか?