革堂を北に上るとすぐに、御所御苑の南東の端に着きます。
ここ富小路口から、御苑に入ると、今までの街の喧騒が嘘のように静まり返り、広々とした公園が見渡せます。
京都御苑 閑院宮邸
御所の内裏には、入ったことがありましたが、この御苑の散策はしたことがありませんでした。
ここから、北の方向には、仙洞御所があり、その奥には迎賓館があり、その左隣に御所があります。
広い道路の両端には、木々が立ち並び、時々紅葉が覗いています。
御苑の南側を西に歩いて、堺町御門を過ぎると九条邸跡の庭園に出ます。
ここにも、もみじが、池に映して、存在感を示していました。
九条邸、庭園
まだ、西に進むと、新しく建替えた閑院宮邸に出ます。
ここは、無料開放され、署名して邸内を見ることが出来ます。
この御苑一体は、公家屋敷があったところですが、全部壊され、ここだけが当時の公家屋敷を見ることが出来ます。
あまり広すぎて御苑を全て見ることが出来ず、このまま御苑を跡にしました。
本能寺
ここから、市役所前にある本能寺を訪れました。
以前、訪れたとき(30年も前かも)と様変わりしていたのには驚きました。
四方をビルに囲まれ、本能寺の本堂も、信長の墓地も何か、寂しそうです。
もみじなどはなく、何か時代に取り残された感が否めません。
京都ぶらりは、西国三十三ヶ所巡り以外は、計画を立てずに行き当たりばったりにきましたが、ここまで来て、もっと紅葉が見たくなり、南禅寺に行く事に急遽、思い立ちました。
南禅寺 疎水
ここは、京都の名刹の一つだけあって、もみじも素晴らしかったのですが、それ以上に人出が多く、やっと京都の観光地という雰囲気が伝わります。
修学旅行やツアー客、アベックに家族ずれ、多くの観光バスと、今日の今まで回ってきたところは、人も疎らで、寂しい感じがしていたのですが、一度に賑やかになり、その違和感が、戸惑いになってきました。
同じ京都でも、場所により、その風情がことなり、またシーズンによっては、大いに異なることでしょう。 近くにいても、まだまだ京都の街は、知らないところが多く、いずれまた、訪れたいと思っています。