徒然なるまま”僕の趣味と遊ぶ”

タイガース、水彩画、鉄道などの、僕の気ままな”独り言”

上野の森美術館 第32回 日本の風景を描く展 開催中

2019年09月26日 20時40分15秒 | 芸術・水彩画

第32回 日本の風景を描く展が今年も開催されています。
東京会場では8月に済んでいますが、巡回展として西日本展が開催されています。

  会期 令和元年9月26日から9月29日(日)

  会場 原田の森ギャラリー 本館2階大展示場

     657-0837 神戸市灘区原田通り3-8-30

   当会場の展示作品は、全国の冠賞と優秀作品と関西、四国、中国、九州と三重県、沖縄県在住の

   佳作賞や入選作品が展示されています。

 僕の提出作品は、蓮池のフナ(大阪長居公園)と二条城本丸楼門外の古木(二条城)の2作品を出展。
 内、”蓮池のフナ”が入選しました。(下記)

  
    
      入選作品 蓮池のフナ (大阪・長居公園にて) F8  


        
          
          本丸楼門外の古木 (二条城にて) F8 


映画 「 記憶にございません 」

2019年09月18日 12時33分54秒 | 映画・社会

三谷幸喜氏の長編映画監督8作目で、政界を巡るコメディーです。
いわゆる、政界の疑惑や黒い部分をより明確に皮肉を込めてアピールしています。
もちろん、ありえない話ではあるのですが、それがコメディーの本領発揮なのでしょう。

ともかく、軽く笑える内容で、一国の一番の権力者である某国の総理大臣の身に起こった出来事をこんな状態ならどうなるのだろうと仮想したものです。

  

 

史上最低の支持率の総理大臣(中井貴一)が演説中に投石を受け病院に運ばれ、病院のベッドで目が覚めたところから映画は始まります。

自分が誰だか、ここがどこなのかわからないと一切の記憶がなくなっています。
もちろん、自分がこの国の最高権力者だったことも分からず、石を投げられるほど嫌われているということも・・・

側近が迎えにきて、首相官邸に連れてゆかれ、自分が第127代内閣総理大臣であることを告げられますが、記憶がない状態であり、このことはトップシークレットとしておくことを秘書官3名のみの秘密として物語は進みます。

  
 

総理大臣を巡る多くの起こるであろう問題というより起こっているのではないかと思われる独断と偏見にみちた問題のオンパレードです。

つまり、他国の首脳、政界のライバル、官邸のスタッフ、マスコミ、首相の家族、とその夫人の不倫、子供の非行、国民、業者との癒着、愛人等々を絡めてのドタバタ喜劇・・・


 以上の内容と以下の多彩なキャストで話の内容を想像して見てください。
少々内容に矛盾があっても、どこか実際と重ねあってクスと笑うところがコメディーの神髄なのでしょうか・・・・

  

  


 

3人の首相を取り巻く秘書官には、井坂(ディーン・フジオカ)事務秘書官 番場のぞみ(小池栄子)
                秘書官補(追田孝也) 
 官房長官 鶴丸大吾 (草刈正雄)、首相夫人 (石田ゆり子)、官邸の料理人(斎藤由貴)、
フリーライター(佐藤浩市)、野党第2党首(吉田 羊)アメリカ初の日系女性大統領
(木村佳乃)、
元小学校教師(山口 崇)、職務熱心な警官(田中 圭)、石を投げた大工(寺島進)、

建設会社社長(梶原善)夜のニュースキャスター(有働由美子)ETC・             ・・・

 


映画 「 引っ越し大名 」

2019年09月05日 15時38分54秒 | 映画・社会

バラエティ、コメディー、どちらでも良いのですが、クスクス笑うところもあり、人情や涙もあり、楽しめる映画となっています。

  
                        芸達者な脇役たち 
 

 

”引っ越し大名”の話の主は、江戸時代前期、越前大野藩主松平直基の長男と生まれた松平大和守直矩のことで、実際に存在した大名です。

父直基は出羽山形藩主だったが、播磨姫路に国替を命じられるが、封地に赴く途中で死去し、この映画の主人公直矩は5歳で家督を継ぐが、幼少の直矩は不適当と判断され、越後村上藩に国替えとなる。
成人した後再び姫路藩主として復帰します。

  
   毎日、書庫で読書に耽る片桐春之助    引っ越し奉行を命じられ抵抗する春之助 

 

 

映画は、ここから始まります。
主人公は、このあだな大名ではなく、姫路藩の書庫番として働いていた片桐春之助(星野 源)で、本の虫である春之助は、書庫に引きこもり、人とのコミュニケーションが苦手という困った侍でした。

ある時、幕府から、藩主の松平直矩(及川光博)に姫路から大分への国替えを言い渡されます。

国替えとは、平安時代の国司任地を替えることから、江戸時代は幕府が大名統制策として、大名の領地を他に移し替えることで、所替とか転封と同義です。

さて、この国替えは、当時の参勤交代以上に費用がかかり、その上、15万石から7万石への減封でお家の一大事です。

この減封は、親族のお家騒動に巻き込まれ一族を代表して調整を行うが、不手際を指摘されての処置なのですが、映画では柳沢吉保(向井 理)との軋轢(あつれき)が原因としていますが・・・

 

この超難関プロジェクトを成し遂げる白羽の矢が当たったのが、片桐春之助でした。
以前の引っ越し奉行は、亡くなり、書物に精通している春之助は色々な知識があるだろうという単純な判断からきめられたようです。

突然の大役に怖気ずく春之助は、幼なじみで武芸達者な鷹村源右衛門(高橋一生)や前の引っ越し奉行の娘於蘭(高畠充希)に助けをかりることで、引っ越しの準備を進めてゆきます。

ここでの難題は、資金調達です。 半分は勘定頭(濱田 岳)の知恵を借りるが、後の半分は、リストラをすることや、人足を減らし下士にその変わりをさせるなど、大ナタを振るいます。
また、リストラの侍には、今後加増なれば呼び戻すということを条件にして納得を得る努力をしてゆきます。

果たして春之助らはこの一世一代のプロジェクトを知恵と工夫で無事に成し遂げられるのでしょうか?
この状態は、現在に通じるところもあり、宮仕えの難しさ、会社経営の難しさと両面から問題提起されているようです。

  
 引っ越し行列の最中に起こった事件とは・・ 歌を歌いながらの行列も行き先に待ち受ける難儀が・・

 

ちなみに、この後の国替えは、豊後日田藩主、出羽山形藩主、陸奥白河藩主とかわり、陸奥白河で、前の石高15万石になり、姫路でリストラした藩士たちは、はたしてどうなったのでしょうか・・・

このリストラ藩士に、話題のピエール瀧がでています。

他に、勤勉で将来有望な藩士、祐筆の山里一朗太(小沢征悦)、春之助を奉行に命じた国家老 本村三右エ門(松重 豊)、謎の多い次席家老 藤原修三(西村まさ彦)・・・・・・
多彩な芸達者な脇役で、一見平凡なドタバタ劇も考えさせられ、最後は納得させられるという映画の楽しさを味わえるものでした。

                                       表題のお城の写真は 今年3月 再建された 摂津国 尼崎城