徒然なるまま”僕の趣味と遊ぶ”

タイガース、水彩画、鉄道などの、僕の気ままな”独り言”

糺の森から下鴨神社へ ー その1 糺の森 -

2018年11月30日 19時22分37秒 | 旅行・観光

京都市内では、紅葉真っ盛り盛と報道されている中、京都では1番遅くまで紅葉を楽しめるとされている下鴨神社を訪れました。
HPでは、例年の見ごろは12月初~中旬だそうです。


下鴨神社には、京阪電車出町柳駅から歩いて15分という場所に位置し、ここから太古を思わせる森の中を通り神社に・・・

    
   下鴨神社 正式名は「賀茂御祖(かもみおや)神社」と言います。 世界文化遺産碑 

この太古のような森を”糺の森”と呼ばれています。
この下鴨神社への道(表参道)に平行して流鏑馬の馬場が通っています。

  
    糺の森にある表参道    

 
   表参道に平行して伸びている道は、流鏑馬の馬場 

 

 

表参道から馬場を横切ると河合神社があります。
この河合神社については後日に述べます。

  馬場から河合神社を望む

 

まず、今回は表参道が通っている”糺の森”について述べます。

糺の森は、縄文時代から生き続ける広さ3万6千坪の森。
ケヤキ、エノキ、ムクノキなどの広葉樹を中心に古代の樹林を構成し、樹齢600~200年の樹木が約600本あり、学術分野からも貴重な森とされています。
そのような森なのでまとまった紅葉はあまりありません。

 
       糺の森のとある風景                  

 

この周辺から、弥生時代の住居跡や土器が発掘されました。
このような歴史を持つ神社だけに「山城の国の一宮」として早くから京都の守護神として祀られてきました。

平安遷都のため行幸された桓武天皇をも真っ先に下鴨神社で祈祷したことから、皇室との繋がりが強くなりました。

次回は、下鴨神社とそこの紅葉について述べます。



 


晩秋とは・・・、時期は・・・・

2018年11月25日 12時19分39秒 | 独り言・社会・ニュース

11月も残り少なくなり、今年もあと1ヶ月と少しとなりました。
この頃は、晩秋なのか初冬なのか入り混じった季節感がしますが、これも或る一定の基準があるようです。
時節のあいさつで「晩秋の候」を使いたいところですが、時期は合っているのでしょうか・・・

実は、”晩秋”  と呼ばれる時期と「晩秋の候」という時期とはずれているのです。

晩秋は、日常会話では、11月から12月初めについて使われているようで、12月に入ると初冬という言葉を使う人が多くなります。
報道でも一般的にそのように使われているようです。
しかし、気象庁では、9月~11月が秋で12月から冬になります。
従って、11月を晩秋と考えられます。

            

 

しかし、時候の挨拶は二十四節気や季語に従って使いますので寒露のころから立冬の前日までで10月8日から11月6日ごろとなり、実際の季節感と大きく外れています。
季語で言えば、晩秋の候は、10月~11月上旬となるそうです。

手紙や文書のあいさつ文では「晩秋の候」は10月~11月上旬といっても最近はあまり使わなくなったようです。
つまり、一般の感覚よりずれており、気温も10月中はまだ夏日さえあり、どうしても使うのなら他の言葉の方がよさそうです。

 

10月~11月上旬なら「秋涼の候」または木枯らしが吹き始めたら「秋冷の候」も良いのではないでしょうか。
11月中旬~11月終わりなら、「向寒の候」とか「霜秋の候」
12月に入れば「初冬の候」「霜寒の候」・・・

とはいっても、最近は手紙を書く事は少なくなり、メールでこのような挨拶は場違いな感で、せっかちな現代人には、無用なのかも知れません。

でも、絶えず季節感は忘れることがないようにしたいものです。
日本語は、季節感にあふれる表現が多いようです。


映画 「ビブリア古書堂の事件手帳」

2018年11月08日 12時11分05秒 | 映画・社会

聖書(バイブル)の呼称はギリシャ語のビブリアに始まっているそうです。
ビブリアとは、ギリシャ語では他に「本」「書物」の意味でもあり、ラテン語では「本を愛する人」と言う意味もあり、ここではラテン語の意味でしょう。

  

三上延によるベストセラー小説を黒木華主演で映画化したミステリーです。
2011年に小説で出版され、TVドラマは2013年に放映され、この度は映画化と人気のほどがわかります。

物語は、鎌倉の片隅にたたずむ古書店を舞台に夏目漱石の本に記されたサインと太宰治の「晩年」の希少本にまつわる秘密を辿って解き明かしてゆくミステリーです。

 

 

 

古書店”ビブリア古書堂”に青年・五浦大輔(野村周平)がやってくるところから話は始まります。
亡き祖母の遺品の中から出てきた夏目漱石の「それから」に記された著者のサインの真偽を確かめに訪れます。
そこの店主篠川栞子(黒木華)は人見知りと思われたが、その本を取ると、豊富な知識があふれ出てきて、たちどころに洞察力と推理力によってこの本の秘密を大輔に話します。

この本は、大輔の祖母が死ぬまで守った秘密が隠されていると大輔に告白する。
その正体を探り始めた二人は、漱石と太宰の二冊の本に隠された秘密が、大輔の人生を変える一つの真実に繋がってゆくことを知ります。

物語は、祖母 五浦絹子の若い時(真帆)に働いていた食堂に田中義男(東出昌大)が訪れ、親密になってゆく様子など、過去と現在を織り交ぜて進んでゆきます。

謎の人物は果たして誰なのか、栞子を襲ったのは・・・そして、その本の行方は・・・