2016年には、北海道新幹線が開業します。
東京~新函館北斗駅間を 最短4時間10分 で結ぶことを目標としています。
北海道新幹線の一番の課題は、航空機とのシェア争いにあります。
東京から4時間と言えば、東京~広島間に匹敵します。
現在の東京~広島間の航空機シェアは50%を超えるとのことです。
では、現在の東京~函館を含む道南間の航空機シェアはどのくらいなのでしょうか?
それは85%程度と言われており、その分、鉄道シェアを増加させることが出来ると期待されています。
新函館北斗駅 完成予想図
それでも、北海道新幹線のネックは、函館北斗駅から函館市内まで20分ほど掛かる ということです。
広島空港から広島市内までの利便性も悪く、同じような考えから首都圏~道南間の鉄道シェアは、首都圏~広島間並みの50%と行かなくとも40%の鉄道シェアを確保することは可能と言えます。
より北海道新幹線を航空機より有利にするには、スピードの問題があります。
現在 想定されている4時間強を さらに速度があげられる区間があります。
その一つが青函トンネルです。
開業時は、時速140Kmと在来線の特急並みの速度しか出せません。
この青函トンネルの最高速度を時速260Kmまで引き上げれば、さらに20分程の時間短縮がはかられます。
となれば、東京~新函館北斗駅は4時間を切り、この所要時間であれば、十分航空機とシエア争い出来、収益性もアップされるものと思われます。
新茂辺地トンネル付近 木古内駅 工事(2013年8月現在)
しかし、新大阪駅~東京駅~新函館北斗駅となると、所要時間は6時間30分を超えるので新幹線シェアは、10%以下にとどまります。
それでも、料金比較で、もし 新幹線に有利に働ければ、新幹線のシェアも伸びる可能性も残されています。
北海道新幹線の最高のカギは、道南地区と首都圏を結ぶ東北新幹線の利用者を増やすだけではなく、東海道新幹線沿線の利用者を増やすかにあるのかも知れません。