映画「ろくよん」前編 の 試写会を見てきました。
評判通りの見応えのある映画になっていたように思います。
原作の横山秀夫と言えば、「半落ち」を初めとする警察内部のミステリー小説家として有名ですが、中でもベストセラーの「ロクヨン」はTVでも放映され反響を呼んでいたようです。
この映画は前後編の2部作として構成され、わずか7日間しかなかった昭和64年に発生し、いまだ未解決となっている少女誘拐事件の解明に挑む刑事と彼を取り巻く人々のドラマです。
三上の妻 美那子(夏川結衣)自身の娘も行方不明
映画は、少女誘拐事件を追って、時効1年前の様子までを描いていますが、作者のねらいは、警察内部の隠れた抗争です。
そこには、隠ぺい工作や部門間のプライドをかけた争い、記者クラブへの発表についての真偽の疑惑と隠ぺいが表面化し、そのやり取りなどが、この映画のねらいがあります。
言わずもがなですが、ロクヨンとは、7日間で幕を閉じた昭和最後の年、昭和64年に発生した少女誘拐事件のことを、刑事部では”ロクヨン”の事件と呼んでいたことから、この映画のタイトルになったのです。
その事件が、未解決に終わり、県警最大の汚点として時効まであと1年と迫った平成14年に, 当時”ロクヨン”の捜査にあたった刑事・三上義信(佐藤浩市)は、警務部広報室の広報官として赴任していました。
その三上がロクヨンの解決のため動き出しますが、多くの壁が立ち向かいます。
その折、ロクヨンと同じような誘拐事件が発生します。
後は、後編で・・・・
記者クラブのリーダー格の秋山(瑛太) 広報室係長 諏訪(綾野剛)と三上
なお、”ロクヨン”は、実在の事件ではありませんが、モデルとなるような事件はありました。
原作者の横山氏からの話ではないということですが、よく似た事件は昭和62年(1987年)群馬県高崎市で発生した5歳の男の子の身代金要求事件があり、2002年に時効となりました。
類似点は、身代金額の2000万円、逆探知が出来なかったということだそうです。