日本では、列車が数分でも遅れれば、鉄道会社からその旨を謝るアナウンスが駅構内に流れます。
乗客も、もし10分でも遅れようなものなら、怒り出します。
その様子を見ていた某国の人は、笑いながら「僕の国では、列車が10分遅れで着いたなら拍手ものだよ」と・・・・
あのJR福知山線の脱線事故は、海外でもトップ記事扱いで報じられましたが、その際に海外の多くの人が驚いたのが、事故原因となった「1分半遅れ」でした。
彼らの眼には、この痛ましい事故は非常に「日本的な事故」と映ったようです。
つまり、多くの国では、この原因で事故など起こり得ないということです。
”夏のなごり” F6号
ドイツと言うと時間が正確なイメージがありますが、1時間や2時間遅れなどは日常茶飯的に起こっているそうです。
インドには、こんな逸話もあります。
インドでも鉄道はしょっちゅう遅れ、人々は慣れたもので、それに一々目くじらを立てることはありません。
ある日、列車が時間通りに到着し、発車してしまいました。
乗り遅れた人は、「いつも遅れるくせに、どうしてくれるのだ」と駅員に抗議しました。
すると、駅員はすました顔で「ご安心下さい、今の列車は、昨日の列車です。今日の列車が来るのはまだまだ先ですから」