「介護もトライアスロンも楽しんで」

90代両親を介護の日々ですが、合間に走って泳いで、バイクにも乗って年1回のトライアスロン大会参加を目標に楽しんでいます。

介護業界の外国人スタッフさんの話 続き

2023年11月18日 21時41分14秒 | 介護
10月29日のブログで「介護業界の外国人スタッフさん」について書きましたが、父の通うデイサービスでは件の外国人スタッフさんはその後パッタリと会うことがなくなっています。勤務日が父の通う日とは違う日にシフト変更したのか、他の施設に移動になったのかは分かりませんが、急にいなくなってしまったので気になっているのです。

話飛びますが、私は週一回のペースでzoomによる英会話教室に参加しています。英会話教室と言っても教会の宣教師の方のボランティアで無料のレッスンなんです。そして生徒は私一人だけなんですが、教会の決まりで直接会ったり、zoomでも同様なんですが、女性の宣教師と一対一の場面は避ける様にとのことで、私のレッスン時には男性の教会員の方がこれまたボランティアで同席してくれているのです。今まで6名の教会員の方々が都合の良い日に1名だったり2名だったりが参加してくれています。

そして今日も午前中にこのzoomのレッスンがあったのですが、今日の同席者は初めての長老の方でした。自己紹介してくださり大手の電機メーカーを退職した後は近所の介護施設で働いているとのことでした。

この英会話教室に参加する様になった私の目的は出来ればスムーズな英会話が出来る様になることですが、一番の目的はボケ防止なんです。両親の介護生活の毎日ですと、他人と会う機会が激減していて当然ながら他人との会話の機会も減っているのです。なので英語であろうと日本語であろうと兎に角お喋りすることも私の目的の一つなんです。

で話を戻しますが、私が気にかけている介護業界での外国人スタッフさんについてだけですが、丁度良い機会なので介護施設で働いていると言う長老さんに尋ねてみたのです。勿論この件については英語ではかったるいので日本語でお聞きしました。参加してくれている宣教師姉妹も日本語の勉強になるので途中から急遽日本語教室に変更になったのでした。(笑)

私が気になっていたのは夏に会った南米ご出身と思える外国人スタッフさんの露出している腕や足、そして首筋から見える刺青(タトゥー)の威圧感や体臭、そして彼の車での送迎時に車の中から聞こえてきた大き目の音量でアップテンポの彼のお国の音楽でした。もう少し日本人高齢者の好みの曲でも掛けてくれるとありがたいのだけれど、などと思った次第でした。詳しくは10月29日のブログで「介護業界の外国人スタッフさん」をお読みくださると嬉しいです。

で、現在介護施設に勤務している長老さんの私の問に対するお返事です。

まず刺青の件ですが、現在彼の勤務している施設内では刺青をしている外国人スタッフさんはいないそうです。しかし彼らにタトゥーが駄目と言っても彼らの国ではごく一般的な行為であるし文化の違いから納得してもらえる話ではない、とのことでこれは外国人スタッフを受け入れる側が自分達の考えを変えていくしかないでしょう。とのお話でした。

そして送迎車内で流す音楽の利用者さんたちへの気遣いについてですが、これはとても理解できるお話をいただけました。

そもそもこの高齢者向けの介護が始まったのは北欧や欧州などで行われていた介護事業の一部を日本にも導入したのが始まりだそうです。(仕組み自体は全く違うものですが、高齢者たちを皆で支えていくと言う考え方は同じなのでしょう)
しかし現在日本で活躍してくれている外国人スタッフ達は中南米や東南アジア諸国からが殆どだそうで、彼らの母国ではまだ介護事業が本格的にスタートしていない状況(:確認出来ていません。)で、日本に来てから始めてこの事業を知ることになる人が多いのだそうです。なのでそもそも介護行為の知識が不足していて彼らへの教育という面ではまだまだ時間が掛かり、ましてや利用者さん達への気配りなどは暫く先の話になるのが現状だそうです。

そんな状況下で働く彼らも日本人スタッフ達と同様に利用者さんから心無い暴言を吐かれたり、時には暴力を受けたりすることもあるそうですが、それらに対して何の反撃も出来ずにじっと我慢の毎日を過ごしているとのこと。(これは日本人スタッフも同様のことなのでしょう。)なので彼らのストレスも半端ないほどに溜まっていることが容易に想像できるとのこと。そして彼らの溜まったストレスのはけ口として送迎中の車内で自分達の慣れ親しんだ音楽を聞くことがあっても彼らにしてみたら自然の行為の様に思われる、と仰っていました。

なるほどな、と思いましたしそこまで考えが及びませんでした。私が反省しないといけない事柄です。彼らも一生懸命頑張って働いてくれていることをもっと素直に受け入れてあげないといけないのでしょう。そして同時に彼らの文化も理解してタトゥーごときであーだこうだと言わずにこちらの考えを変えてでも広い心で受け入れなければいけないことなのでしょうね。

と言うことで今日の英会話教室では日本の介護業界の直面している外国人スタッフさん達の問題についてとても参考になるお話を聞くことができました。同時に私の彼らを見る目が大きく変わった日にもなった気がします。と言うか変えざるを得ないことなのでしょう。


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 今日はスイム | トップ | 治りが遅い & 今日のトレーニ... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿