マントンでだいぶ予定をオーバーしてしまった。次の目的地モナコへ急ごう。
モナコは面積2平方キロ。バチカン市国に次いで世界で2番目に小さい独立国だ。日本で例えると皇居の2倍程度だという。
フランスがモナコの独立を認めたのは1489年。19世紀以降観光産業に力を入れ、カジノやオペラハウス、カーレースなどの振興策を打ち出す一方、税制の優遇策で人を呼び込んだ。今では世界有数の観光地として定着している。
マントン(フランス)から別の国へ向かうわけだが、全く心配はない。1ユーロのバスに乗って10数分揺られるだけ。朝にマントンに来た時も、ニース(フランス)-モナコ(公国)-マントン(フランス)と、2つの国の出入りをノーチェック、30分程度でしてしまっていた。
モナコの「カジノ停留所」で降りて市内散策を開始した。まずは全体を見渡せる場所を探そう。だらだら坂をひたすら上る。ほどよい場所で振り向くと、多くのヨットを係留するモナコ港を見下ろすことが出来た。
途中この付近の道はある時期F1のレース会場になるのだという。
丘越しに出島のような一角が見えた。あそこが旧市街モナコ・ヴィル地区。グレースケリーが大公妃として過ごした大公宮殿のある場所だ。
一旦坂を下りてモナコ・ヴィル地区を目指す。途中ホテルやビルの建ち並ぶモンテカルロ地区の家並みが壮観だ。
港まで降りた。ここではクリスマス市が開かれていた。食料品などの店がズラリ。
そしてプレゼビオ。キリスト誕生を祝う飾り物だが、このマリア様は立派な衣装に包まれていた。
対してこちらは聖書が伝える通り馬小屋風の場所で誕生を待っている。面白いのは12月24日と25日でプレゼビオの形が一変すること。以前ローマで教会を回った時、すべての教会のプレゼビオに25日朝、前日にはいなかったキリストの赤ちゃんがマリア様の前に登場していて、びっくりしたことがある。
特設の観覧車も出来ていた。
またまた坂道を上って旧市街へ。こちらからは対岸に展開するビル群が正面に広がる。さすが一流リゾート観光地の貫禄だ。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます