極東極楽 ごくとうごくらく

豊饒なセカンドライフを求め大還暦までの旅日記

物や思ふと人の問ふまで

2019年12月05日 | 環境工学システム論

   

                            

9.子 罕 しかん
ことば------------------------------------------------------
「子、川上に在りて曰く、逝く者はかくのごときか。昼夜を舎かず」
(16)
「われいまだ徳を好むこと色を好むがごとくなる者を見ず」(17)
「譬えば山をつくるがごとし。いまだ一簣を成さざるも、止むはわ
が止ひなり」(18)
「後生畏るべし。いずくんぞ来賓の今にしかざるを知らんや」(22)
「三軍も帥を奪うべきなり。匹夫も志を奪うべからず」(25)
------------------------------------------------------------ 
22 年が若いのは、将来に希望があることだ。今後の世代が、現
在の世代を乗り越えて行かないとはいえないのだ。もっとも、四十
なり五十なりになって、まだ何もできないようでは、その希望も絵
空事だが。(孔子)

子曰、後生可畏也、焉知來者之不如今也、四十五十而無聞焉、斯亦
不足畏也已矣。

Confucius said,"You must not despise the youth. They may be
going to be better than you are. But if they could not gain a
reputation by age 40 or 50, they are hopeless."

23 まちがいをはっきりと指摘されれば、だれでもうなずかずに
はいられない。大切なのは、うなずくだけでなくて、そのまちがい
を実際に直すことである。それとなく遠まわしに注意をあたえられ
れば、だれでもいやがらずに耳をかたむけるだろう。大切なのは、
表面の意味だけでなく、相手の言わんとする真意を考えることだ。
うなずくだけで実行せず、表面だけ受けとって真意を考えようとし
ない、こういう連中にはわたしも手のほどこしようがない。(孔子)

子曰、法語之言、能無從乎、改之爲貴、巽與之言、能無説乎、繹之
爲貴、説而不繹、從而不改、吾末如之何也已矣。

Confucius said, "You should obey reasonable advice. It is
important to mend your ways. You should accept thoughtful
advice. It is important to understand its true meaning. If
you don't mend or understand, I can do nothing for you."

 平兼盛

【佐竹本三十六歌仙下句トレッキング;⑱

#TheThirtySixImmortalPoets#Taira



忍ぶれど色に出でにけりわが恋は物や思ふと人の問ふまで

                 平兼盛『拾遺集』恋一・622


他人には気付かれないように耐え忍んできたけれど、顔色に出てし
まっているのだ。私の恋は。「恋の物思いをしているのですか」と
他人が問うほどまで。

平 兼盛(たいら の かねもり)は、平安時代中期の貴族・歌人。
光孝平氏、大宰大弐・平篤行の三男。官位は従五位上・駿河守。三
十六歌仙の一人。篤行の子で、存命時に成立していたとされ『大和
物語』にも優れた歌人として複数回登場。「天徳内裏歌合」におい
て、「忍ぶれど色に出でにけり我が恋はものや思ふと人の
問ふまで
」を詠み、壬生忠視(72)の秀歌と競い勝った話が有名。

恋すてふわが名はまだき立ちにけり人知れずこそ思ひそめしか

                壬生忠見 『拾遺集』恋一・621

恋をしているという私の噂が早くも立ってしまったのだよ。他人に
知られないように思いはじめていたのに。

 
佐竹本三十六歌仙絵巻は、三十六歌仙を描いた絵巻物で、鎌倉時代
(13世紀)に制作された。久保田藩(秋田藩)主・佐竹家に伝来
した、三十六歌仙絵の草分け的存在にして、代表的な作品である。
書は後京極良経、画は藤原信実によると伝わる。元は上下2巻の巻
物で、各巻に18名ずつ、計36名の歌人の肖像と住吉大明神が描
かれていたが、1919年(大正8年)12月20日に各歌人ごと
に切り離され、掛軸装に改められた。原型とは異なっているが、一
部を除き重要文化財に指定されている。




 ● 今夜の一品

柳原睦夫
YANAGIHARA,Mutsuo
紺粕金銀彩花瓶
紺粕金彩花瓶

森野泰明
MORINO,Hiroaki


宮永理吉
MIYANAGA,Rikichi

三角形に参加する直方体



昨日頂いた「かぶ」に打ってつけのレシピがテレビ放送されていた。
旬のかぶを丸ごと使ったシチューを、料理研究家の堀江ひろ子さん
アレンジ----かぶはエビなどと合わせて具材に。かぶの葉は牛乳、
かたくり粉などと合わせてシチューの素に、グリーンシチュー----
に仕上げるが、それ。

【材料:二人前】
①えび(ブラックタイガー/殻付き/無頭)6匹
②塩・胡椒  適量
③かぶ2~3コ(約250グラム)
④たまねぎ(くし形に切る)2分の1コ分
⑤ローリエ(あれば)1枚
⑥水150ミリリットル
⑦A 白ワイン大さじ2/顆粒(かりゅう)チキンスープのもと(
洋風)小さじ1
⑧B 牛乳150ミリリットル/マヨネーズ大さじ1と2分の1/
かたくり粉小さじ1

【手順】
①えびはかたくり粉(分量外/適量)をまぶしてから水で洗う。水
けを拭き取り、殻をむいて背ワタを取り、塩・こしょう(各少々)
する。殻はローリエとだし用の紙パックなどに入れる。
かぶは葉を切り落とし、皮をむいて六つ割りにする。
鍋に湯を沸かし、A、(1)のえびの殻とローリエ、たまねぎを
加え、再び沸騰したら弱火にして5分間ほど煮る。(2)のかぶを
加え、ふたをして、さらに5分間ほど煮る。
えびの殻とローリエを取り出し、(1)のえびを加えてひと煮立
ちさせたら火を止める。
(2)のかぶの葉を3~4分間、ゆでる。水に取って冷まし、2
センチ長さに切ってしっかり水けを絞る。ミキサーにBと合わせて
入れ、なめらかになるまで回す。
(4)に(5)を加えて煮立て、とろみがついたら、塩・こしょ
う(各適量)で味を調える。

 
人口減少時代のまちづくり㉚

第15章 土地問題 何がおこっているのか
56節 所有者が不明な土地の何か問題なのか 
【要点】
①所有者が判明しないために、用地買収や事業実施の合意が得られ
ず事業の長期化、中断が起きている。
②所有者不明の土地・建物は、手入れが不十分なことが多く、ごみ
の投棄や草木の繁茂によリ環境・景観上問題を起こす。
③裁判所が不在者財産管理人や相続管理人を選任し諸手続きを可能
にする制度がある。

1 所有者不明の土地とその状況は  
元々、私たちの土地や建物は、不動産登記法という法律によって、
不動産登記簿に所在・面積・所有者などを記載、公開して、権利関
係などの状況を誰でもわかるようになっている。土地 取引を円滑、
安全に行うため。しかし、登記には法的義務がないため、相続など
の所有者の状況変化に伴う対応が不十分で、所有者が分からない土
地が発生し、全国で約410万ha(16年推計)に達し、九州地
方の面積(約368万ha)に匹敵する土地が所有者不明とされて
いる。それは、農地や山林にもわたっている。今後の高齢化や少子
化を踏まえた時、相続に伴う登記変更の不徹底、さらには相続に伴
う土地・建物の利活用の困難さなどにより所有者不明土地の増加が
予想され、40年には、北海道の面積(約780万ha)に匹敵す
る約720万haまで増加すると言われている。また、空き家・空
地も増加頻向にあるが、これは所有者が特定できないものも多く含
まれるという問題もある。



2 所有者不明の土地の問題点  
こうした所有者不明の上地は、道路の新設・拡幅等の公共事業や民
間による開発事業、農地・山林の整備などの円滑な事業推進上の問
題、さらに、河川やがけ崩れ対策などの治山治水対策などの防災上
の問題を引き起こしている。それは、所有者が判明しないために、
用地買収や事業実施の合意が得られず事業の長期化、中断という形
で起きている。また、所有者不明の未利用の土地・建物は、手入れ
や管理が不十分なことが多く、ごみの投棄や草木の繁茂により環境・
景観上の問題、さらには不法利用による防犯・防災上の回題も懸念
されている。そしてこうした問題は、周辺地域の魅力の低下、ひい
ては不動産価値の低下へと連動し、地域の衰退という負のサイクル
を引き起こすということにも繋がる。

現在、土地所有者が不在であることに対して、裁判所が不在者財産
管理人や相続管理人を選任し諸手続きを可能にする制度があるが、
手続きの煩わしさや土地活用の緊急性が低い地域での制度利用の必
要性の問題もあり制度の限界も見られ、「所有者不明土地」を発生
させてしまうという危険性
もある。

3 今後、どうして行くのか  
土地や建物は犬切な財産です。それを守るために相続や売却等に伴
う権利変更などの手続きは複雑で厳密です。そのことに起因して所
有者不明土地が発生している事実もある。また、相続後の土地等の
有効利用が想定し得ないために手続きに踏み切れない状況もあると
思われる。既存制度の改善や手続きの簡易化を行いつつ相続登記の
推進、義務化を進めるとともに、空地、空き家、遊休農地、放置森
林等の有効活用と情報の一元化を進める必要があります。併せて、
土地所有についての公共的意識、自覚を高めていくことなどを通し
て所有者不明土地の解消を図っていくことも必要。  
キーワード 不動産登記/環境・景観/有効活用

第57節 農地(田・畑)面積の減少の何か問題なのか

【要点】
食料自給率の低下を招き、輸入依存度が増す。
②農地の災害を防ぐ機能が減退する。
③「かい廃農地」、「荒廃農地」が周囲の農地へ悪影響を及ぼす。

1 農地面積の現状~「かい廃農地」、「荒廃農地」の増加  
日本の農地面積(田・畑)の状況を見てみると、17年で、444
万4干ha。前年に比べ2万7千ha、O・6%の減少で、 この傾
向は61年の608万6千haから一貫して続いている。その要因
は、「かい度農地」、「荒廃農地」の増加にあります。「かい廃農
地」とは、農地以外の利用方法に転換し、農作物の栽培が困難とな
った土地をさし、自然災害、人為かい廃(植林、宅地化するなど)
によるもので、耕作放棄地は人為的かい廃のひとつです。また、荒
廃農地は、客観的にみた時に農地として再生することがやや困難な
土地を言いう。かい廃農地は、ここ10年で約8千haも増加し荒
廃農地も約1万haも増加しています。一方、荒廃農地の開墾や、
東日本大震災などからの復旧などにより農地の増加も進んでいるが、
全体として、農地の減少が進んでいる。こうした背景には、第一次
産業から第二次・三次産業への産業構造の変化に伴う農業従業者の
減少や都市・市街化の波、そして後継者や高齢化回題などの要因が
働いていることは言うまでもない。



2 何か問題、農地の減少~食糧問題や周辺の農地への悪影響  
特に、農家の高齢化の問題は深刻で、今後、5~10年でリタイヤ
する農業者が急増する地域や集落が増加すると予想され、土地持ち
非農家を中心に耕作されない農地がさらに増加すると思われるこの
ことにより国内の農業生産が減少し、食料自給率の低下を招きかね
ない。自給率の問題は、農地問題だけではありませんが、耕作他の
減少が輸入への依存という問題につながってくることは十分に予想
されます。その他、農地の放置や十分な管理が行われずに、雑草が
生えたり、害虫が発生したり、景観の悪化や周囲の農地への悪影響
になったりする。さらに、農地には、洪水などの災害を防ぐ機能が
あるが、防災の観点からも、耕作放棄他の発生防止や解消に努める
ことが求められている。また、廃棄物の不法投棄の原因や、中山間
部ではシカやイノシシなどの野生動物がエサ場とするようになり、
周囲の農作物への被害も起こっている。

3 これまでの対応~農地の集約化と活用、担い手の確報  
このように、「かい廃農地」や「荒廃農地」の増加は、周辺の農地
や環境も含め深刻な問題となっています。そのため、農地法の改正
や新しい仕組みづくりを進めている。例えば、一般法人の参入規制
の緩和や農地の流動化に向けての農地中間管理機構(農地集積バン
ク、都道府県に一つ)を設置し基盤整備を通してまとまりある農地
として新たな担い手に貸し付けを行う、また農業委員会による定例
的な実態調査と指導、さらには遊休農地への税制見直しなどを進め
ています。このように、国をはじめ、自治体や農業者団体、さらに
企業の参加のもとに、農地の活用を通した荒廃農地の発生防止や解
消などの取り組みがなされている。 

4 今後、どうして行くのか  
今後とも、農地の転用や荒廃農地の発生が見込まれ、農地面積が減
少すると見込まれているが、まずは、農業就業者の高齢化を踏まえ
つつ新規就業者の定着化、農地中間管理機構の活用等により荒廃農
地を再生利用する取り組みを推進する必要があります。特に、地元
農業生産法人による荒廃農地の再生・新規農業への取り組み、新規
就芸者の参入促進、あるいは、国の支援制度~荒廃農地等利活用促
進交付金等の活用によって再生作業、営農定着、加工・販売の試行、
施設等の整備などを総合的に行い、農地の縮小化に立ち向かう必要
がある。
キーワード 産業構造の変化/周辺環境問題/再生利用

第16章 限界集落 何がおこっているのか
第58節 「都市型限界集落」の何か問題なのか
【要点】
①限界コミュニティは、65才以上の高齢者人口が40%を越えた
地区を指している。
②コミュニティの崩壊が進み、孤独死等が頻繁に起こるようになる。
③高齢者同士の支え合い(福祉支援活動の低下)、有事の際に自力
で避難することが困難になる。

1 高齢者の比率が都市内のコミュニティの崩壊に繋がる  
最近、都市型限界集落と言う言葉が、マスメディアで使われるよう
になりました。孤立した集落ではなく、都市内のある区域で住んで
いる人の50%以上が65才以上ではないかと言う地域を指す。都
市内の同じ番地の地域や計画的に開発された住宅団地など区域がは
っきりしている地域以外は、明確に65才以上の人の比率がつかめ
ない統計的には曖昧な概念。都市内の地域で、局地的な高齢化が進
んできて、コミュニティでの日常生活に様々な障害が出てきたこと
への危機感に裏付けられています。そして、都市型限界集落の問題
は、同じような意味を持った「限界コミュニティ」と言う考え方に
明快に見られます。限界コミュニティは、町内会・自治会などを最
小単位として、65才以上の高齢者人口が40%を越えた地区を指
して使われています。①家族や住民同士の絆ふれあいなど人間関係
の希薄化か進む、②コミュニティの崩壊が進み、日常レベルでの共
同生活が困難になり、孤独死等が頻繁に起こるようになる、③自治
活動が維持できなくなる、④高齢者同士の支え合い(福祉支援活動
の低下)、災害やテロなどの際に自力で避難することが困難になる(
地域防災力の低下)、⑤地域伝統文化の維持・継承が困難になる、
など限界集落と共通することだけではなく、都市内のコミュニティ
特有の回題も挙げられている。



2 都市型限界集落は地方の限界集落より人間関係が希薄  
いくつかの大都市の調査から、都市型限界集落や限界コミュニティ
になっている地域は、①急な坂や階段の多い地域、或いは山間都、
②公営住宅がある地域、③中心市街地、特に商店街のある地域(商
店を閉めた店主が郊外に転居して、高齢者だけが残る。④郊外の一
戸建て住宅が立ち並ぶ地域で、家族内の子供が独立し、老親がその
まま残っているようなニュータウン・開発団地、などに多くみられ
ます。限界集落に住んでいる高齢者は、地域に対して強い愛着を感
じているが、都市型限界集落や限界コミュニティでは、現在住んで
いる地域に対して愛着を感じている人は少なく、又、人間関係も希
薄であることは否めない。このことが孤独死や自殺等が取り上げら
れる要因になっている。

3 大都市圏の急速に進む高齢化に備える必要がある  
更に、都小型限界集落問題が、にわかにクローズアップされてきた
背景には、大都市圈で人口の高齢化が進んで行くという将来予測が
明らかになってきた。大都市圈(東京・大阪・名古屋・福岡・札幌・
仙台)は10年までは郊外部ほど高齢化率の上昇率が大きかったが、
これから50年にかけては、一転して、都心部ほど高齢化の進展が
顕著になると予測されている。若い人達が通勤・通学等の利便性の
高い都心居住を進めて来て、これまで都心部の高齢化を抑制してき
たが、この世代が高齢化し、同時に、少子化に伴って若い人の都心
流人ベースが低下、更には、都心部での極めて低い出生率等が都心
の高齢化を加速する(東京都心部では高齢化率が45%を越える)
と予測されており、今から対策を考えて行く必要があります。  
キーワード 都市内の限界コミュニティ/大都市の高齢化の進行

第59節 「限界集落」の何か問題なのか
【要点】
①耕作放棄地が増えて食料自給率が下がる。
②空き家や空き地が増えて侵入や不法占拠などの治安や火事などの
災害リスクが上がる。
③上下水道や電気など生活の基本的なインフラの更新や維持コスト
の負担が増える。

1 限界集落は過疎と言う言葉だけでは実態を捉えられない消滅の
可能性が高い集落を指す用語としてできた  
限界集落という言葉は、91年に、当時高知大学教授だった社会学
者の大野昇氏が提唱した。大野氏は手入れの行き届かなくなった人
工林の荒廃、更にはそれを担っていた集落の消滅などの現状を指摘
するために、65歳以上の高齢者が総人口の過半数(50%以上を
占めている自治体を限界自治体と名付けた。限界集落はこの定義を
集落単位に細分化したものであり、集落とは「一定の土地に数戸以
上の社会的なまとまりが形成された住民生活の基本的な地域単位で
あり、市町村行政に於いて扱う行政区の基本単位(国土交通省)」
とされています。そして、最近は、限界集落の段階として、55才
以上の割合が半数を越えたら「準限界集落」、65才以上の割合が
75%を越えたら「危機的集落」、それ以上深刻になったら「超限
界集落から消滅集落」とも言われている。



2 65才以上が過半数の限界集落が20%以上ある  
限界集落の数は、17年の国の調査で、1万5568地域、全集落
の20・6%になってきた。限界集落になる原因は、根本的には、
①日本全体の人口縮小、少子高齢化、②東京を中心とした大都市へ
の人目集中を背景とした集落からの若い人の流出、③それを補う人
口の地域内への移動が無いということに起因する。そして、中でも、
なりやすい条件として、①50人未満(30世帯未満)、②山間地
である、③広域的に人口が減少傾向にある、④地形的に平地から離
れた山裾の奥にある、⑤役場から10キロメートル以上離れている
等が挙げられている。限界集落になると、農業で耕作放棄地が増え
て食料自給率も下がる、山が荒れて崖崩れ等が発生する(山が荒れ
ると海への栄養分が減り、漁獲量が減るという広域的な影響も危惧
されている)、空き家や空き地が増えることにより、侵入や不法占
拠などの治安や火事などの災害リスクが上がる、ことなどが進行す
る。

3 現在住んでいる人を中心として様々な関係者が地域を   
支え、新しい可能性を見つけて行くことが必要。また、大きな問題
となっているのが、上下水道や電気など生活の基本的なインフラの
更新や維持コストの増加です。財政的に余裕が無くなってきた地方
自治体や公共事業者にとって、このようなコストの増大を限界集落
に住む高齢者に負担させるのは難しい。現実には、「実質的集落消
滅」に至る前段として、①居住者が居ない状況、②通勤農業・季節
限定居住・一時帰郷・定期的継続的帰郷、③元社長の懐古的・回帰
的居住、④他地域の人のセカンドハウス、セカンドライフの場(定
期的・不定期的・短期的・長期的に居住)、と言うような「形式的
集落消滅」と言う段階があるといわれている。家族・友人・知人を
合めた広域的な家族が頑張って地域を支え、このようなプロセスも
踏まえながら新しい可能性を呼び込むことが持続の鍵になる。    
キーワード 限界集落から消滅集落へ/広域的な家族との協働

  

【ポストエネルギー革命序論107】

エネルギー貯蔵の成長パターンはソーラーの成長と異なるか
より多くの地域で、さまざまな理由で成長
 
今日のエネルギー貯蔵市場とソーラー市場の成長パターンとでは重
要な点で決定的に異なる。それは、ソーラー成長を抑制し、ソーラ
ー政策により地理的境界を超越する。急速蓄電池技術は、①周波数
調整、②容量、③ワイヤアップグレードの遅延、④復元力、⑤再エ
ネ確保など多くの役割を果す。地理的に特定の天気パターンや州の
政策に依存しない価値があり
このことは米国全土で主張されてい
る(11月3日、
ダニエル・フィン・フォリー・ウッドマッケンジ
ー社エネルギー貯蔵部長がデンバーで開催された
グリーンテクノロ
ジーメディア社主催の「エネルギーストレージサミットで講演)。
すでに、カリフォルニア州では、豊かな太陽光と州の支援策により
早い時期にソーラー市場が成長を遂げ、続いて、ハワイ州の開発地
区と西南部砂漠地域、太陽光が乏しいが支援政策によりのあるニュ
ーイングランド州で成長を遂げたが、均等に成長したものではなく、
南東部や中西部での成長は鈍かった。これに対し、エネルギー貯蔵
の価値は、はるかに多様な地域で役立つている、卸売市場での価値
を、垂直統合された大規模使役市場で価値を見出している。実際、
ほぼすべての現場で住宅向けの価値を見つけ、開発地域では国境を
越える魅力を見せつけている。件のプレゼンテーションによると、
すでに50メガワット以上の系統送電網用蓄電池を運用州が存在す
る(下図)
  図1


東部の青い群州は、最初の商用蓄電池市場を反映、位相ジッタ変調
(PJM)送電網の高速周波数規制市場にサービス提供を行ったもの
の、
その市場は数年止まり、ルール変更によりサービス価値が低下
している。
カリフォルニア州は、電力会社に蓄電池購入を促すトッ
プダウンの調達命令により伸展するが、
アリソキャニオンの天然ガ
ス漏れにより、南カリフォルニアの発電所への燃料供給が危険にさ
らされたことで、予想外に有用であることを証明。
州は、従来の発
電所では実現できなかった、わずか数か月で都市部に設置し対応さ
せた。

ハワイ州は、太陽光発電設備が孤立した島に溢れ、蓄電池が、夕方
のピーク時の電力用に対処する方法を提供。また、化石燃料輸送用
の燃料費が異常に高く、太陽電池プラス蓄電池が本土よりも早く、
既存電力網を駆逐し、再エネ百%の送電網の初期寄与は、蓄電池導
入をさらに早める結果となる。最後にテキサス州では、主に競争力
のあるエネルギーのみのERCOT市場でカバー。発電資産としての分
類は、配電会社が蓄電池を使用し電線インフラ支援を効果的に禁止
しているが、クリップされた太陽光発電の節約、風力発電の裁定、
エネルギー市場のピーク時など、投資に値するビジネスケースを発
見する。蓄電池開発者は、これらの初期市場のそれぞれで同じ条件
を再現を必要とせず、蓄電池のさまざまな機能で、さまざまなルー
トを見つけ利便性を高める。10メガワット以上の動作状態と0を
超える状態の階層化により、蓄電池利用状態が圧倒に多いことを証
明する。


 図2

 図3

この地理的多様性は、蓄電池の成長見通し予測に重要。これは、過
去の記録は意味をなさず、従来推定で、過去10年間の太陽光発電
の成長を過小予測。11年、12年、13年の全国の太陽光発電導
入に関するEnergy Information Administrationの予測を示し、2度
上方修正した後でも、19年の累積累積設置数はノースカロライナ
だけに設置された公益事業規模用太陽電池に匹敵する。ソーラーが
進化し、数年後のエネルギー貯蔵の立ち上げのモデリングに役立つ
が件の主張では、ストレージが市場へのより多様な経路をたどり、
ソーラー体験からバッテリー体験への過度な外挿を警告している。
風力および太陽光が送電網に安価な再エネ電力の積み込む努力は、
最終的に貯蔵への関心を高めるのことにも役立つ。これらの長い再
生可能な送電網が存在する場合、現在、政策立案者と規制当局は、
蓄電池が私たちには必要であると言っている。別の言い方をすれば、
件のフィン・フォリー氏は、風力と太陽のエネルギー産業は、エネ
ルギー貯蔵が現金化するという小切手を書いていると譬えられると
講演を結んでいる。

コメント
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