極東極楽 ごくとうごくらく

豊饒なセカンドライフを求め大還暦までの旅日記

エネルギーと環境㊾

2024年11月12日 | ネオコンバ-テック

彦根市ひこにゃんイラスト に対する画像結果
彦根藩二代当主である井伊直孝公をお寺の門前で手招き雷雨から救ったと
伝えられる招と、井伊軍団のシンボルとも言える赤備え(戦国時代の井伊
軍団編成の一種、あらゆる武具を朱りにした部隊編成のこと)と兜(かぶ
と)を合体させて生まれたキャラクタ-

【季語と短歌:11月14日】

       侘助や吾が一生も爆発期  
                    高山 宇 (赤鬼)

※かんむり座T星が爆発すると騒がれている。それも愛でたいと。




⬛ ペロブスカイト太陽電池が「大さん橋」に登場 
    苛烈な環境下で耐久性実証
「薄くて曲がる」次世代の電池として注目を集めるペロブスカイト太陽電
の実証事業が、横浜市のある「人気観光地」で始まった。宮坂力特任教
授は、「潮風に当たりながら、障害物がなくて晴れた日は一日中、日が当
たっている。 こういう厳しい状態で実証実験をするというのがまたとない
チャンスだと思う」と話す。(テレビ神奈川
将来の実用化に向け、課題とされる「耐久性」を上げるため、あえて厳し
い環境下でテストをするといい、市内の企業「マクニカ」などが共同で、
環境省の実証事業として開始するとのこと。ペロブスカイト太陽電池を大
さん橋に設置する実証事業は、来年1月末まで行われる。


図1. 蓄電池の導入量と利用目的 2018~2023年、出所:IRENA/BNE

⬛ 
世界で急増する定置型蓄電池、系統増強よりも有利
  
系統増強より蓄電池設置が加速
世界における定置型蓄電池の導入量は2010年の0.1GWhから2023年には
95.9GWhと指数関数的に増加している(図)。コストも2010年にはkWh
当たり2511ドルであったが、2023年には同273ドルと2010年から89%下
落していることが分かる。


図2. 系統用蓄電池の導入量とコストの推移(注:2010~2023年、出所
  :IRENA/BNEF)

図3●再生可能エネルギーの電源別コスト推移
図3 再生可能エネルギーの電源別コスト推移
(注:2010~2023年、出所:IRENA)

 ⬛ 失速「EV」相次ぐ火災事故で広がる不信の連鎖

リチウム二次電池の安全工学的考察④

1. 特開2024-159862 正極活物質およびこれを含むリチウム二次電池 
 エコプロ  ビーエム  カンパニー  リミテッド⓶
【課題を解決するための手段】
【0137】前記有機溶媒としては、電池の電気化学的反応に関与するイ
オンが移動できる媒質の役割をすることができるものであれば、特別な制
限なしに使用され得る。具体的に、前記有機溶媒としては、メチルアセテ
ート(methyl  acetate)、エチルアセテート(ethyl
  acetate)、γ-ブチロラクトン(γ-butyrolactone)、
ε-カプロラクトン(ε-caprolactone)等のエステル系溶媒;
ジブチルエーテル(dibutyl  ether)またはテトラヒドロフ
ラン(tetrahydrofuran)等のエーテル系溶媒;シクロヘ
キサノン(cyclohexanone)等のケトン系溶媒;ベンゼン(
benzene)、フルオロベンゼン(fluorobenzene)等
の芳香族炭化水素系溶媒;ジメチルカーボネート(dimethyl
carbonate、DMC)、ジエチルカーボネート(diethy
lcarbonate、DEC)、メチルエチルカーボネート(methy
lethylcarbonate、MEC)、エチルメチルカーボネート
(ethylmethylcarbonate、EMC)、エチレンカー
ボネート(ethylene  carbonate、EC)、プロピレン
カーボネート(propylene  carbonate、PC)等のカ
ーボネート系溶媒;エチルアルコール、イソプロピルアルコール等のアル
コール系溶媒;R-CN(Rは、炭素数2~20の直鎖状、分岐状または
環状構造の炭化水素基であり、二重結合の芳香環またはエーテル結合を含
むことができる)等のニトリル類;ジメチルホルムアミド等のアミド類;
1,3-ジオキソラン等のジオキソラン類;またはスルホラン(sulfolane
)類等が使用され得る。これらの中でも、カーボネート系溶媒が好ましく、
電池の充放電性能を高めることができる高いイオン伝導度および高誘電率
を有する環状カーボネート(例えば、エチレンカーボネートまたはプロピ
レンカーボネート等)と、低粘度の線状カーボネート系化合物(例えば、
エチルメチルカーボネート、ジメチルカーボネートまたはジエチルカーボ
ネート等)の混合物がより好ましい。この場合、環状カーボネートと鎖状
カーボネートは、約1:1~約1:9の体積比で混合して使用することが、
電解液の性能が優秀に現れることができる。

【0138】前記リチウム塩は、リチウム二次電池において使用されるリ
チウムイオンを提供できる化合物であれば、特別な制限なしに使用され得
る。具体的に前記リチウム塩は、LiPF、LiClO、LiAsF
、LiBF、LiSbF、LiAl0、LiAlCl、LiCF
SO、LiCSO、LiN(CSO、LiN(C
SO、LiN(CFSO、LiCl、LiI、またはLi
B(C等が使用され得る。前記リチウム塩の濃度は、0.1~
2.0Mの範囲内で使用することが好ましい。リチウム塩の濃度が前記範
囲に含まれる場合、電解質が適切な伝導度および粘度を有するので、優れ
た電解質性能を示すことができ、リチウムイオンが効果的に移動すること
ができる。

【0139】  前記電解質には、前記電解質構成成分の他にも、電池の寿
命特性の向上、電池容量減少の抑制、電池の放電容量の向上等を目的とし
て例えば、ジフルオロエチレンカーボネート等のようなハロアルキレンカ
ーボネート系化合物、ピリジン、トリエチルホスファイト、トリエタノー
ルアミン、環状エーテル、エチレンジアミン、n-グライム(glyme)、
ヘキサリン酸トリアミド、ニトロベンゼン誘導体、硫黄、キノンイミン
染料、N-置換オキサゾリジノン、N,N-置換イミダゾリジン、エチレ
ングリコールジアルキルエーテル、アンモニウム塩、ピロール、2-メト
キシエタノールまたは三塩化アルミニウム等の添加剤が1種以上さらに含
まれることもできる。この際、前記添加剤は、電解質の総重量に対して
0.1~5wt%で含まれ得る。

【0140】上記のように、本発明による正極活物質を含むリチウム二次
電池は、優れた放電容量、出力特性および寿命特性を安定的に示すので、
携帯電話、ノートパソコン、デジタルカメラ等の携帯用機器、およびハイ
ブリッド電気自動車(hybrid  electric  vehicle、
HEV)等の電気自動車分野等に有用である。
【0141】本発明によるリチウム二次電池の外形は、特別な制限がない
が、缶を使用した円筒形、角形、パウチ(pouch)形またはコイン(
coin)形等になり得る。また、リチウム二次電池は、小型デバイスの
電源として使用される電池セルに使用され得ると共に、多数の電池セルを
含む中大型電池モジュールに単位電池としても好ましく使用され得る。

【0142】本発明のさらに他の態様によれば、前記リチウム二次電池を
単位セルとして含む電池モジュールおよび/またはこれを含む電池パック
が提供され得る。
【0143】前記電池モジュールまたは前記電池パックは、パワーツール
(Power  Tool);電気自動車(Electric  Vehicle、
EV)、ハイブリッド電気自動車、およびプラグインハイブリッド電気自
動車(Plug-in  Hybrid  Electric  Vehicle、
PHEV)を含む電気車;または電力貯蔵用システムのうちいずれか1つ
以上の中大型デバイス電源として用いられる。
【0144】以下では、実施例を通じて本発明をより詳細に説明する。た
だし、これらの実施例は、ただ本発明を例示するためのものであって、本
発明の範疇がこれらの実施例により制限されるものと解されないと言える。

【0145】  製造例1.正極活物質の製造
  (1)実施例1
  硫酸ニッケル、硫酸コバルトおよび硫酸マンガンを使用する公知の共沈
法(co-precipitation  method)を用いて小粒子
の第1リチウム複合酸化物および大粒子の第2リチウム複合酸化物のNi
CoMn(OH)水酸化物前駆体(Ni:Co:Mn=91:8:1(
at%))を合成した。前記第1リチウム複合酸化物の水酸化物前駆体(
第1水酸化物前駆体)の平均粒径D50は3.0μmであり、前記第2リ
チウム複合酸化物の水酸化物前駆体(第2水酸化物前駆体)の平均粒径D
50は18.0μmであった。
【0146】次に、前記第1水酸化物前駆体および前記第2水酸化物前駆
体を30:70の重量比で混合した後、LiOH(Li/(Ni+Co+
Mn)mol  ratio=1.05±0.05)を添加した後、焼成炉で
雰囲気を維持しつつ、780℃まで1分当たり2℃で昇温して、12
時間熱処理(1次焼成)して、前記第1リチウム複合酸化物と前記第2リ
チウム複合酸化物の混合物を収得した。
【0147】次に、前記第1リチウム複合酸化物と前記第2リチウム複合
酸化物の混合物に蒸留水を投入し、1時間水洗し、真空乾燥器で120℃
で12時間乾燥させた。
【0148】次に、焼成炉でO雰囲気を維持しつつ、700℃まで1分
当たり2℃で昇温して、12時間熱処理(2次焼成)して、小粒子の第1
リチウム複合酸化物と大粒子の第2リチウム複合酸化物が所定の割合で混
合されたバイモーダル形態の正極活物質を収得した。
図4b実施例1による正極活物質を正極とし、リチウムホイルを負極とす
{るリチウム二次電池において所定の充放電条件で充放電を行ったとき、
3サイクル目の電圧Vおよび電池容量Qを有し、X軸を前記電圧Vとし、
Y軸を前記電池容量Qを前記電圧Vで微分した値dQ/dVで示したグラ
フである。


図4 実施例1による正極活物質を正極とし、リチウムホイルを負極とす
るリチウム二次電池において所定の充放電条件で充放電を行ったとき、3
サイクル目の電圧Vおよび電池容量Qを有し、X軸を前記電圧Vとし、Y
軸を前記電池容量Qを前記電圧Vで微分した値dQ/dVで示したグラフ
である。

【0149】  (2)実施例2
  1次焼成前に前記第1水酸化物前駆体および前記第2水酸化物前駆体の
混合物を基準として0.5mol%のNaNOを追加混合した後、熱処
理したことを除いて、実施例1と同一に、正極活物質を製造した。


図5 実施例2による正極活物質に対してX軸が電圧Vであり、Y軸が
dQ/dVであるグラフ

【0150】  (3)実施例3
  1次焼成前に前記第1水酸化物前駆体および前記第2水酸化物前駆体の
混合物を基準として0.3mol%のBa(OH)を追加混合した後、
熱処理したことを除いて、実施例1と同一に、正極活物質を製造した。

図6 実施例3による正極活物質に対してX軸が電圧Vであり、Y軸が
dQ/dVであるグラフ

【0151】  (4)実施例4 
820℃まで1分当たり2℃で昇温して、12時間熱処理(1次焼成)し
たことを除いて、実施例1と同一に、正極活物質を製造した。

図7 実施例4による正極活物質に対してX軸が電圧Vであり、Y軸が
dQ/dVであるグラフ

【0152】  (5)実施例5
  1次焼成前に前記第1水酸化物前駆体および前記第2水酸化物前駆体の
混合物を基準として0.5mol%のNaNOを追加混合した後、熱処
理したことを除いて、実施例4と同一に正極活物質を製造した。

図8 実施例5による正極活物質に対してX軸が電圧Vであり、Y軸が
dQ/dVであるグラフ

【0153】  (6)実施例6
1次焼成前に前記第1水酸化物前駆体および前記第2水酸化物前駆体の混
合物を基準として0.3mol%のBa(OH)を追加混合した後、熱
処理したことを除いて、実施例4と同一に正極活物質を製造した。


図9 実施例6による正極活物質に対してX軸が電圧Vであり、Y軸が
dQ/dVであるグラフ

【0154】  (7)実施例7
850℃まで1分当たり2℃で昇温して、12時間熱処理(1次焼成)し
たことを除いて、実施例1と同一に、正極活物質を製造した。

図10 実施例7による正極活物質に対してX軸が電圧Vであり、Y軸が
dQ/dVであるグラフ

【0155】  (8)実施例8
1次焼成前に前記第1水酸化物前駆体および前記第2水酸化物前駆体の混
合物を基準として0.5mol%のNaNOを追加混合した後、熱処理
したことを除いて、実施例7と同一に正極活物質を製造した。

図11 実施例8による正極活物質に対してX軸が電圧Vであり、Y軸が
dQ/dVであるグラフ

【0156】  (9)実施例9
1次焼成前に前記第1水酸化物前駆体および前記第2水酸化物前駆体の混
合物を基準として0.3mol%のBa(OH)を追加混合した後、熱
処理したことを除いて、実施例7と同一に正極活物質を製造した。

図12 実施例9による正極活物質に対してX軸が電圧Vであり、Y軸が
dQ/dVであるグラフ

【0157】  (10)比較例1
 700℃まで1分当たり2℃で昇温して、8時間熱処理(1次焼成)した
ことを除いて、実施例1と同一に、正極活物質を製造した。


図13 比較例1による正極活物質に対してX軸が電圧Vであり、Y軸が
dQ/dVであるグラフ 

(11)比較例2
705℃まで1分当たり2℃で昇温して、8時間熱処理(1次焼成)した
ことを除いて、実施例1と同一に、正極活物質を製造した。

図14 比較例2による正極活物質に対してX軸が電圧Vであり、Y軸が
dQ/dVであるグラフ

【0159】  (12)比較例3
710℃まで1分当たり2℃で昇温して、8時間熱処理(1次焼成)した
ことを除いて、実施例1と同一に、正極活物質を製造した。

図15 比較例3による正極活物質に対してX軸が電圧Vであり、Y軸が
dQ/dVであるグラフ

【0160】製造例2.リチウム二次電池の製造
  製造例1によって製造された正極活物質それぞれ92wt%、人造黒鉛
(super-P)4wt%、PVDFバインダー4wt%をN-メチル
-2ピロリドン(NMP)30gに分散させて、正極スラリーを製造した
。前記正極スラリーを厚み15μmのアルミニウム薄膜に均一に塗布し、
135℃で真空乾燥して、リチウム二次電池用正極を製造した。
【0161】前記正極に対してリチウムホイルを対電極(counter 
 electrode)とし、多孔性ポリエチレン膜(Celgard 
 2300、厚み:25μm)を分離膜とし、エチレンカーボネートおよび
エチルメチルカーボネートが3:7の体積比で混合された溶媒にLiPF
が1.15Mの濃度で存在する電解液を使用してコイン電池を製造した。

【0162】  実験例1.正極活物質の構造解析
  製造例1によって製造された正極活物質に含まれた小粒子の第1リチウ
ム複合酸化物および大粒子の第2リチウム複合酸化物それぞれに対してF
E-SEM(Bruker社)を使用して断面SEMイメージを収得した
後、前記断面SEMイメージから下記の式8による結晶粒界の密度の平均
値を計算した。
【0163】  [式8]
  結晶粒界の密度=(リチウム複合酸化物の断面SEMイメージでリチウ
ム複合酸化物の中心を横切る仮想の直線上に配置された1次粒子間の境界
面の数/前記仮想の直線上に配置された1次粒子の数)
【0164】前記結晶粒界の密度の測定結果は、下記の表2に示した。
【0165】

000004
【0166】  実験例2.正極活物質の電気化学的特性の評価
  (1)リチウム二次電池のピーク強度比および電圧比の測定結果
  製造例2によって製造されたリチウム二次電池を25℃で下記の充放電
条件で充放電を行ったとき、3サイクル目の電圧Vおよび電池容量Qを電
気化学分析装置(Toyo、Toscat-3100)を用いて測定し、
X軸を前記電圧Vとし、Y軸を前記電池容量Qを前記電圧Vで微分した値
dQ/dVで示したグラフを求め、前記グラフから式1~式6によって定
義されたピーク強度比と式7によって定義された電圧比を求めた。式1~
式6によって定義されたピーク強度比と式7によって定義された電圧比は、
下記の表3~表6に示した。

【0167】  [充放電条件] 
1サイクル:
  -Cut  off  voltage  3.0V~4.3V
  -充電:0.1C(CCCV)/放電:0.1C(CC)
  2サイクル:
  -Cut  off  voltage  3.0V~4.3V
  -充電:0.1C(CCCV)/放電:0.1C(CC)
  3サイクル:
  -Cut  off  voltage  3.0V~4.4V
  -充電:1C(CCCV)/放電:1C(CC)
【0168】
000005

【0169】

000006

【0170】

000007

【0171】【表6】

000008

【0172】(2)リチウム二次電池の電池容量および寿命特性の評価
  製造例2によって製造されたリチウム二次電池を電気化学分析装置(Toyo
、Toscat-3100)を用いて25℃の温度で3.0V~4.4V
の駆動電圧の範囲内で1C/1Cの条件で50回充放電を実施した後、初
期容量に対する50サイクル目の放電容量の比率(サイクル容量維持率;
capacity  retention)を測定した。
【0173】  前記方法によって測定されたリチウム二次電池の寿命特性の
評価結果は、下記の表7に示した。
000009

【0175】前記表7の結果を参考にすると、実施例1~実施例9による
正極活物質を使用したリチウム二次電池の場合、比較例1~比較例3によ
る正極活物質を使用したリチウム二次電池に比べて寿命特性が向上したこ
とを確認することができる。

【0176】  実験例3.正極活物質およびリチウム二次電池の安定性の評価
  (1)正極活物質の熱的安定性の評価
  製造例1によって製造された正極活物質の熱的安定性を評価する熱重量
分析装置(TA  Instruments、Q20)を使用して常圧のA
r雰囲気下25℃から350℃まで10℃/minの昇温速度で重量損失
を測定した。この際、それぞれの正極活物質において重量損失(熱分解)
ピークが現れる開始温度(op-set)を下記の表8に示した。

000010
【0178】前記表8の結果を参考にすると、実施例1~実施例9による
正極活物質において重量損失(熱分解)ピークが現れる開始温度(on-
set)は、比較例1~比較例3による正極活物質より高いことが確認さ
れた。すなわち、実施例1~実施例9による正極活物質の熱的安定性が、
比較例1~比較例3による正極活物質より優れていることが分かる.

[0179】(2)リチウム二次電池のガス発生量の測定
  製造例2によって製造されたリチウム二次電池を定電流0.2Cで4.25
Vまで充電した後、60℃で14日間保管して、リチウム二次電池内ガス
発生に起因するリチウム二次電池の体積変化を測定した。体積変化の測定
結果は、下記の表9に示した。
000011
【0181】前記表9の結果を参考にすると、実施例1~実施例9による
正極活物質を使用したリチウム二次電池の体積変化量は、比較例1~比較
例3による正極活物質を使用したリチウム二次電池の体積変化量より小さ
いことを確認することができる
【0182】以上、本発明の実施例について説明したが、当該技術分野に
おける通常の知識を有する者なら、特許請求範囲に記載された本発明の思
想を逸脱しない範囲内で、構成要素の付加、変更、削除または追加等によ
り本発明を多様に修正および変更させることができ、これも、本発明の権
利範囲内に含まれるといえる。

【特許請求の範囲】
【請求項1】リチウムのインターカレーション/デインターカレーション
が可能なリチウム複合酸化物を含む正極活物質であり、前記正極活物質は、
小粒子である第1リチウム複合酸化物と大粒子である第2リチウム複合酸
化物とを含むバイモダル形態であり、前記第1リチウム複合酸化物及び前
記第2リチウム複合酸化物のうちリチウムを除いた全金属元素に対するNi
のモル比はそれぞれ50%以上であり、前記第1リチウム複合酸化物の断
面SEM像において前記第1リチウム複合酸化物の中心を横切る仮想の直
線上にある一次粒子について、下記式8で計算される結晶粒界密度の平均
値及び前記第2リチウム複合酸化物の断面SEM像において前記第2リチ
ウム複合酸化物の中心を横切る仮想の直線上にある一次粒子について、下
記式8で計算される結晶粒界密度の平均値は0.90以下である、正極活
物質。
  [式8]結晶粒界の密度=(前記仮想の直線上に配置された1次粒子の
                間の境界面の数/前記仮想の直線上に配置された1次粒子の数)
請求項2】前記第1リチウム複合酸化物の断面SEM像における前記第
1リチウム複合酸化物の中心を横切る仮想の直線上にある一次粒子につい
て、下記式8で計算される結晶粒界密度の平均値は、前記第2リチウム複
合酸化物の断面SEM像において前記第2リチウム複合酸化物の中心を横
切る仮想の直線上にある一次粒子について、下記式8で計算される結晶粒
界密度の平均値以下である、請求項1に記載の正極活物質。
【請求項3】前記第1リチウム複合酸化物の断面SEM像において前記第
1リチウム複合酸化物の中心を横切る仮想の直線上にある一次粒子につい
て、下記式8で計算される結晶粒界密度の平均値は0.50~0.88で
ある、請求項1に記載の正極活物質。
  [式8]
  結晶粒界の密度=(前記仮想の直線上に配置された1次粒子の間の境界面
の数/前記仮想の直線上に配置された1次粒子の数)
【請求項4】
前記第2リチウム複合酸化物の断面SEM像において前記第2リチウム複
合酸化物の中心を横切る仮想の直線上にある一次粒子について、下記式8
で計算される結晶粒界密度の平均値は0.67~0.90である、請求項
1に記載の正極活物質。
  [式8]
  結晶粒界の密度=(前記仮想の直線上に配置された1次粒子の間の境界
面の数/前記仮想の直線上に配置された1次粒子の数)
【請求項5】
  前記正極活物質を正極とし、リチウムホイルを負極とするリチウム二次
電池において下記の充放電条件で充放電を行ったとき、
  [充放電条件]
  1サイクル:
  -Cut  off  voltage  3.0V~4.3V
  -充電:0.1C(CCCV)/放電:0.1C(CC)
  2サイクル:
  -Cut  off  voltage  3.0V~4.3V
  -充電:0.1C(CCCV)/放電:0.1C(CC)
  3サイクル:
  -Cut  off  voltage  3.0V~4.4V
  -充電:1C(CCCV)/放電:1C(CC)
  3サイクル目の電圧Vおよび電池容量Qを有し、X軸を前記電圧Vとし、
Y軸を前記電池容量Qを前記電圧Vで微分した値dQ/dVで示したグラ
フにおいて、下記の式1によって定義されたピーク強度比(A)を満たす、
請求項1に記載の正極活物質。
  [式1]
  I1/I2≧1.4
  (式1で、
  I1は、充電領域で3.0V~3.8Vの間において、hexagonal
  から  monoclinic への相変態領域に現れるピークのy軸値dQ/
dVであり、I2は、充電領域で3.8V~4.1Vの間において、
monoclinic  から  hexagonalへの相変態領域に現れる
ピークのy軸値dQ/dVである)
【請求項6】
  前記式1で定義されるピーク強度比(A)は、1.4以上1.92以下
である、請求項5に記載の正極活物質。
【請求項7】
  前記リチウム複合酸化物は、下記の化学式1で表される、請求項1に記載
の正極活物質。
  [化学式1]
  LiNi1-(b+c+d+e)CoM1M2M3
  (ここで、
  M1は、MnおよびAlから選ばれる少なくとも1つであり、
  M2およびM3は、それぞれ独立して、Al、Ba、B、Ce、Cr、
Mg、Mn、Mo、Na、K、P、Sr、Ti、W、NbおよびZrから
選ばれ、
  M1~M3は、互いに異なり、
  0.90≦a≦1.05、0≦b≦0.10、0≦c≦0.10、0≦d≦
0.025、0≦e≦0.025、1.0≦f≦2.0である)
【請求項8】
  前記第1リチウム複合酸化物の平均粒径D50が8μm以下である、請求
項1に記載の正極活物質。
【請求項9】
  前記第2リチウム複合酸化物の平均粒径D50が8.5μm以上である、
請求項1に記載の正極活物質。
【請求項10】
  リチウムのインターカレーション/デインターカレーションが可能なリ
チウム複合酸化物を含む正極活物質であり、
    前記リチウム複合酸化物のうちリチウムを除いた全金属元素に対するNi
のモル比は50%以上であり、
    前記正極活物質を正極とし、リチウムホイルを負極とするリチウム二次
電池において下記の充放電条件で充放電を行ったとき、
  [充放電条件]
  1サイクル:
  -Cut  off  voltage  3.0V~4.3V
  -充電:0.1C(CCCV)/放電:0.1C(CC)
  2サイクル:
  -Cut  off  voltage  3.0V~4.3V
  -充電:0.1C(CCCV)/放電:0.1C(CC)
  3サイクル:
  -Cut  off  voltage  3.0V~4.4V
  -充電:1C(CCCV)/放電:1C(CC)
  3サイクル目の電圧Vおよび電池容量Qを有し、X軸を前記電圧Vとし、
Y軸を前記電池容量Qを前記電圧Vで微分した値dQ/dVで示したグラ
フにおいて、下記の式1によって定義されたピーク強度比(A)を満であ
り、
  [式1]
  I1/I2≧1.4
  (式1で、
  I1は、充電領域で3.0V~3.8Vの間において、hexagonal 
 から  monoclinic への相変態領域に現れるピークのy軸値dQ
/dVであり、I2は、充電領域で3.8V~4.1Vの間において、
monoclinic  から  hexagonalへの相変態領域に現れる
ピークのy軸値dQ/dVである)
  前記リチウム複合酸化物の断面SEMイメージで前記リチウム複合酸化
物の中心を横切る仮想の直線上に配置された1次粒子に対して下記の式8
で計算される結晶粒界の密度が0.90以下である、正極活物質。
  [式8]
  結晶粒界の密度=(前記仮想の直線上に配置された1次粒子の間の境界
面の数/前記仮想の直線上に配置された1次粒子の数)
【請求項11】
  前記式1で定義されるピーク強度比(A)は、1.4以上1.92以下
である、請求項10に記載の正極活物質。
【請求項12】
  前記リチウム複合酸化物の表面のうち少なくとも一部をカバーし、下記
の化学式2で  表される金属酸化物を含むコーティング層を含である、請
求項10に記載の正極活物質。
  [化学式2]
  LiM4
  (ここで、M4は、Ni、Mn、Co、Fe、Cu、Nb、Mo、Ti、
Al、Cr、Zr、Zn、Na、K、Ca、Mg、Pt、Au、B、P、
Eu、Sm、W、Ce、V、Ba、Ta、Sn、Hf、Ce、Gdおよび
Ndから選ばれる少なくとも1つであり、0≦x≦10、0≦y≦8、2≦
z≦13である)                      (了)                

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