<2月の鑑賞予定映画>
~いらっしゃいませ。そして、永遠にさようなら~
2008年、一発目はジョニー・デップの新作。
2007年 アメリカ作品 ワーナー配給 (07.1.19公開) R-15指定
[監督]ティム・バートン
[製作・脚本]ジョン・ローガン
[出演]ジョニー・デップ・・・・・・・・・・・・・スウィーニー・トッド(ベンジャミン・バーカー)
ヘレナ・ボナム=カーター・・・・・ミセス・ラベット (大家)
アラン・リックマン・・・・・・・・・・・・タービン判事
サシャ・バロン・コーエン・・・・・・ピレリ (ライバルの理髪師)
ティモシー・スポール・・・・・・・・・ビードル・バムフォード(判事の子分)
ジェイン・ウィスナー・・・・・・・・・・ジョアナ (トッドの娘)
ローラ・ミシェル・ケリー・・・・・・・ルーシー (トッドの妻)
ジェイミー・キャンベル・バウアー・・・・・アンソニー (水兵)
<見どころ>
ブロードウェイの傑作ミュージカルを、監督ティム・バートン&主演ジョニー・デップの
黄金コンビで映画化したスリラー。
実在した理髪師の復讐劇を、ときにコミカルに描く。
ジョニー・デップの本格的な歌声も披露される。
<あらすじ>
舞台は19世紀の英国、ロンドン。
無実の罪で投獄され、その首謀者に妻も娘も奪われた男が、
名前も姿も変え、ロンドンのフリート街へ戻ってくる。
15年ぶりに再開した理髪店、そこで腕を振るうのは、
殺人理髪師スウィーニー・トッド。
彼は美しい大家の協力を得て、自分を陥れて妻子を奪った者への復讐を誓う。
<コメント>
タービン判事に妻と娘をとられ、無実の罪を着せられた
理髪師ベンジャミン・バーカー。
15年後、脱獄に成功した彼は「スウィーニー・トッド」と名前を変え復讐するという話。
主人公ベンジャミン・バーカー演じたのは、ジョニー・デップ
今回も白塗りでご登場!
ミュージカル初挑戦でしたが、よかったですよ。
ボイストレーニングされてたと思いますが、ちゃんと聴けました。
ダークな作品なので、朗々と歌い上げる人よりも、こういう歌い方のほうが
かえって自然な感じがして、成功だったかも。
ジョニーの演技は、鬼気迫るものでした。
一度、復讐が失敗しますが、そこから殺人鬼へ豹変するさまは、彼でないと
できませんね。
ほんと、キワモノを演じさせると、この方の右にでる人はいません!
殺人鬼に加担したミセス・ラベットを演じたのは、ヘレナ・ボナム=カーター
バートン監督の奥様でもありますね。
いや~存在感ありましたね。
「ハリポタ」では、ベラトリクス役でした。悪女づいてますね。
パイ店を経営する女主人なんですが、これがロンドン一まずい。
それが一転して、繁盛店になるわけですが、そこには驚愕の事実が・・・・。
私、しばらくミートパイは食べられません!
家族3人を不幸に陥れたタービン判事には、アラン・リックマン
この方まで歌うとは思いませんでしたよ。
ちなみに、この方「ハリポタ」でスネイプ先生やってます。
しかし、15の小娘にプロポーズするなんて・・・・ロリコンもええとこっ!
そうそう、「ハリポタ」関係でもう一人出てました。
判事の子分は、ピーター・ペティグリュー役で出てましたよね。
ハリポタでの感じと同じに見えました。^^;
R-15指定のとおり、心臓に悪いシーンが後半ドバドバ出てきます。
原作を知らずに行ったので、驚きのラストに驚愕。そして涙です。
ここまで純然たるミュージカルに仕立ててくるとは正直思わず、嬉しい予想外。
絶望と悲しみから生まれる狂気と復讐心。
過去から前へ進めない物悲しい男を、ジョニーはほんとうまく演じてました。
色調を押さえた映像が、特によかった。
ラストの破滅的な結末は、凄惨だけど物悲しく感じました。
トッドの心情を表すかのような幕引き~エンドロールにむかう運びはうまいと
思いました。
あと、貢献したのが、トビー役のエドワード・サンダース君。
彼が最後とんでもないことします。彼の演技はほんとうまかった。
そして、一番発声が良かったように感じます。
ジョニーファン、必見の作品。
ただし、「パイレーツ」や「チャーリー」のイメージで見ているデップファンは
心して見る必要あるかも?
あと、血とキレものが怖い人は、心臓に悪いです。
私もそれがちと苦手で、なんどか目をつぶったシーンがあります。
点数:8.5点 (10点満点)