<1月の鑑賞予定映画>
~愛は運命に紡がれ、そして永遠となる~
キーラ・ナイトレイみたさに行って来ました。
2007年 日本・カナダ・イタリア合作 アスミック・エース配給 (07.1.19公開)PG-12指定
[監督]フランソワ・ジラール
[原作]アレッサンドロ・バリッコ 「絹」(白水社刊)
[音楽]坂本龍一
[出演]マイケル・ピット・・・・・・・・・・・エルヴェ
キーラ・ナイトレイ・・・・・・・・・エレーヌ (エルヴェの妻)
役所広司・・・・・・・・・・・・・・・・原十兵衛 (蚕業者)
芦名星・・・・・・・・・・・・・・・・・・・少女 (原に仕える謎の女性)
中谷美紀・・・・・・・・・・・・・・・・マダム・ブランシュ (リヨンの高級娼婦)
アルフレッド・モリーナ・・・・・・ヴァルダヴュー (製糸業者)
<見どころ>
シルクを探し求めたフランス人青年が、日本の少女にひかれる壮大な愛のドラマ。
主人公の妻を演じるキーラ・ナイトレイ、日本の養蚕家に扮した役所広司ら
国際派スターが集結。
日本が参加する国際的な作品に欠かせない坂本龍一が音楽を手がけている。
<あらすじ>
19世紀フランス。戦地から故郷に戻った青年、エルヴェは、製糸業を営む
ヴァルダヴューから、蚕卵を入手するためアフリカ行きを依頼される。
危険な旅を経て蚕卵を持ち帰ると、それで得た富で美しい女性、エレーヌと結婚。
自らも製糸工場を経営し、結婚生活は順風万帆であった。
しかし、アフリカの蚕が病気にやられ、新婚のエルヴェに再び買い付けの依頼が。
しかも、行く先はアフリカより遥かに遠い日本だった…。
<感想>
原作は読んでいません。キーラが出ている、という理由だけで見に行きましたが
え~、なんか消化不良。キーラ、主人公じゃないのね・・・。
PG指定だったけど、別に激しいシーンはなかったように感じましたけど。
本郷奏多くんの、あのシーンがひっかかったのかなぁ~。。。。
お話の主人公は、エルヴェ(マイケル・ビット)。
顔、好みじゃないし!(--;)
主人公だったけど、なんかひとつ物足りない・・・。
そもそも、キャラ自体共感もてなかった。
エルヴェの妻、エレーヌ(キーラ・ナイトレイ)
貧乳だけど、やっぱキレイよね~。
エルヴェが異国の日本で浮気したのを、知ってたのに知らないふりして
ひたすら耐えていた役。 あ~かわいちょう。
で、思ってた以上に出番少ないっ!愕然としてしまいました。
キーラファンとしては、ものすごく物足りない!
彼女のいいところがあまり出ていないように感じました。
この作品は日本が舞台でもありますので、日本の俳優さんも出てました。
原十兵衛役の役所広司さん。
出番少なかったな~。
日本のド田舎な村に住んでるのに、なぜに一人だけ流暢な英語が?
そして、役割も最後まで分からずじまい・・・・。
役所さんでなくてもよかったような役だったかも?
もっとわからなかったのが謎の少女役、芦名星さん。
一言もセリフなかったような・・・。
エルヴェは、この少女に心を惹かれてしまうのだが、そこまでの美しさ?
上半身裸のシーンがあり、彼女の肌が「シルク」のようだ・・・という
意味合いだったのかもしれませんが、だからといってそこから別にことが
及んだわけでもないし。
映画の話が進むに連れて、「中国人説」も出てきましたが、結局何者かわからず。
最後まで謎、これも消化不良のひとつでした。
逆に光ってたのが、マダム・ブランシュ役の中谷美紀さん。
一番光ってたかも!
出演シーンは少なかったですが、どの場面も見終わったら全て作品の重要な
ところだったような気がします。
最後、英語で手紙を読むシーンがありますが、情感がすごく伝わってました。
主人公はそれを聞き、その手紙の真意がどれぐらい深かったのか
思い知る場面なのですが、役者さん、いまいち表現欠けてたな~。
あの場面は、中谷さんの力量がすごく出てたと思います。
線の細い女優さんですが、この作品では風格のある婦人がスクリーンに出てて
ほんと、「これぞ女優」と感じさせてくれました。
でも、思うの。
フランスが舞台なのに、なぜに英語?
最初、イギリスかと思ってしまいましたよ・・・・・。
愛する妻がいて幸福感に包まれていても、他に惹かれる女性が現れ
心を占めてしまう。
妻への愛が色褪せるわけではないんだけど、プラトニックな関係だから、
想いはつのる一方で色褪せたり、嫌いになる事はない。
妻はそれを感じていても、責めることはできないしひたすら耐えるのみ。
望んでた子供も出来なかった分、庭にそそいだ妻エレーヌ。
庭いっぱいに咲いたユリが、きっと子供のだったのでしょうか?
そう考えると、ラストのユリいっぱいの庭は物悲しく見えます。
それにしても妻がほんと気の毒だ。
女性視点では、全然主人公に共感もてませんでした。
音楽は、坂本龍一さんでしたが、きれいな音楽だったのに
特に印象に残らなかった・・・・どうしたの?教授。
見終わった印象・・・エレーヌは、男の理想の女性。
私には、どう転んでもなれないです。だから消化不良で終わったんだわ。
キーラは、次回の「つぐない」に期待したいと思います。
「シルク」公式HP
点数:5.5点 (10点満点)