<1月の鑑賞予定映画>
彦根で楽器店講師をしてた時に教えていたYさん。
当時、小学校5年生の彼女は、「頭いい・性格いい・運動神経抜群・ピアノがうまい」と
全て揃っていたスーパー少女だった。
新しい曲を渡しても、1週間で譜読みしてきてトントン拍子で教材が進み、このまま行けば
音大進学も夢ではないほどの優秀な生徒だった。
中学・高校とバスケ部の主将を務めていたYさんは、英語が得意でレッスンの時によく
「高校は英語の強い高校に行き、ゆくゆくは教師になりたい」と話していた。
その言葉通り、中学校の英語教師となって、バスケ部の顧問としてバリバリ働いていた。
毎年年賀状が来るが、頑張っている姿が伺えうれしく思っていた。
やがて妹から、我々の出身中学に異動した、というのを聞いた。
その中学には、音楽の教師をしている私の親戚がいた。
その親戚に祖母の1周忌に会った時に、Yさんのことを尋ねた。
そうしたら、Yさんは今年、突然退職したと聞いて驚いた。
親戚のおばさんに聞いたら、彼女は先生&生徒双方から絶大な信頼&人気があったそうで、
品行の良くない生徒でも、Y先生が言うと素直に聞いて従っていたそうだ。
「Y先生なら、信頼して話せる」という生徒が多かったそうで、将来を期待されていた先生だったそうだ。
それが突然辞表を提出したので、周りは相当引き止めたそうだ。
だが、彼女の意思は固く、あっさり教師を辞めた。
「もったいない、本当にもったいない」 と、親戚のおばさんは惜しんでいた。
彼女の家は、いろいろ大変な面もあったので、それが理由かな?と私は思っていた。
だが先日、ネットサーフィンをしていたら思いもかけず彼女の再就職先を知ることになった。
それは、市が管轄するフリースクールのスタッフ(無職対策指導員)だった。
なるほど、こういう道を選んだのか・・・・・・・・うん、納得。 彼女らしい選択だ。
漫画「生徒諸君!」に出てくる北城尚子のようなYさん。
Yさんなら、きっとフリースクールにくる子ども達を、ちゃんと立ち直らせて応援してくれることだろう。
うんうん、うちの教え子ちゃんたち、みんな頑張ってる!
彼女達を見習って、私も前を向いて歩いていこう。