<12月の鑑賞予定映画>
~守りたいものは、確かにここにある~
2011年 日本映画 (11.07.02公開)
配給:松竹、アニプレックス 上映時間:110分
監督:村田和也
原作:荒川弘 『鋼の錬金術師』(スクウェア・エニックス刊)
脚本:真保裕一
アニメーション制作:ボンズ
キャラクター・デザイン:小西賢一
音楽:岩代太郎
OP曲:miwa 『Chasing hearts』
主題歌:L’Arc~en~Ciel 『GOOD LUCK MY WAY』
声の出演:朴路美・・・・・・・エドワード・エルリック
釘宮理恵・・・・・・・アルフォンス・エルリック
高本めぐみ・・・・・・・ウィンリィ・ロックベル
三木眞一郎・・・・・・・・ロイ・マスタング
折笠富美子・・・・・・・・リザ・ホークァイ
<見どころ>
「ホワイトアウト」「アンダルシア」などの小説家・真保裕一が脚本を手掛け、荒川弘原作の
大ヒットコミック「鋼の錬金術師」を映画化。錬金術というタブーに見入られた兄弟の壮絶な
運命の行く末ときずなを映し出す。
劇場版らしいスケール感あふれる壮大な物語に引き込まれる。
<あらすじ>
アメストリスの首都セントラルにある中央刑務所から、服役中の囚人メルビン・ボイジャーが
脱獄する。彼が操る錬金術に心奪われたエドワードとその弟アルフォンスは、メルビンの
行方を追ってアメストリスの西側に位置するクレタとの国境へと向かう。
やがてその昔「ミロス」と呼ばれていた、周囲をがけに囲まれたテーブルシティに到達し……。
<感想>
2003年「鋼の錬金術師」~アニメシリーズ
2005年劇場版「鋼の錬金術師 シャンバラを征く者」
2009年「鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST」~アニメシリーズ
全て鑑賞済み。 ハガレンファンですもの。
というわけで、再びエドアル兄弟に会えるということで、公開早々に鑑賞しました。
原作が終了してもハガレン人気は健在。映画館はたくさんの人でした。年齢層も幅広く
私が一番最年長か?と覚悟して行ったのですが、還暦過ぎたおじいちゃん達もいました。
本編は、原作で11巻の途中の裏話。
舞台は、アメストリア国の西にあるテーブル・シティ。もとは「ミロス」と呼ばれた地で
今は、クレタとアメストリアに挟まれているという境遇のところ。
中盤の話の裏話な内容なので、エドがなぜ腕・足がオートメイルなのか、アルがなぜ
魂を鎧に定着させてるのか?の説明が一切ありません。
よって、これはハガレンファンのための作品。初めて観る人にはさっぱり~です。
物語は、ミロス出身のメルビンとジュリア兄妹を軸に進むんだけど・・・・。
私の印象としては、この2人の話が中心でエドとアルが少し脇役っぽく感じるのよね。
脚本は、先日観た「アンダルシア」の原作者・真保裕一氏なので、話の筋もしっかりし
「へぇ~ふんふん、なるほど~そういうことか」と2転じ3転の展開で見ごたえ充分。
真保氏らしいド派手なアクションもあり。
もはや錬金術もここまでやるか?の感もありだったけど・・・・・。
ということで、話全体はふつ~に面白かったのですが、物語が完結した上での
映画なので、今更感がぬぐえず。ましてや、話の幕間的なことだから尚更です。
だから、感動というのは、前作の映画に比べるとだいぶ薄まります。
前出で書いたように、話がジュリアたち兄妹中心に流れているからエドたちの
位置もちょっと脇っぽくなり・・・主人公がその位置だから、マスタング大佐たちの位置は
もっと低いもの。お馴染みキャラが顔見せ程度で、さしたる活躍をしていないのも
残念です。とはいえ、ハガレンの世界感はきちんと描かれ、話の組み立て・絡みは
相変わらずお見事でした。ラストもハガレンらしい終わり方でしたしね。
まっ、普通におもしろかったかな。
SPでも良くない? と思うけど、あのど派手シーンは、やはり劇場でないとね~。
点数:7点 (10点満点)
<余談>
☆ 目の色が、アニメの時と違ってなんか違和感あったな~最後のほうは慣れたけど
☆ 画質は、やはり2003年アニメ&映画「シャンバラ」の方が断然好み。
あのつや消しのような質感のほうが、ハガレンの世界感にあっているような気がする
~予告編~