NAO日和

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<3月の鑑賞予定映画>

「名もなき者/A COMPLETE UNKNOWN」「ウィキッド ふたりの魔女」「白雪姫」「教皇選挙」「ベイビーガール」「エミリア・ペレス」

「終戦のエンペラー」

2013年08月20日 | 洋画

~戦いの果てに、わかり合えるのか~

2012年  日本・アメリカ合作    (2013.07.27公開)
配給:松竹      上映時間:107分
監督:ピーター・ウェーバー
製作:奈良橋陽子/ゲイリー・フォスター/ラス・クラスノフ/野村祐人
原作:岡本嗣郎   『陛下をお救いなさいまし』(集英社刊)
キャスティング:奈良橋陽子/ジェーン・ジェンキンス
音楽:アレックス・ヘッフェス
出演:マシュー・フォックス/トミー・リー・ジョーンズ/初音映莉子/西田敏行
    羽田昌義/火野正平/夏八木勲/中村雅俊/桃井かおり/伊武雅刀
    片岡孝太郎

<見どころ>
岡本嗣郎のノンフィクション「陛下をお救いなさいまし 河井道とボナー・フェラーズ」が
原作の歴史サスペンス。進駐軍を率いて終戦直後の日本に降り立ったマッカーサー元帥
から、太平洋戦争の責任者追究を命じられた男が衝撃の事実にたどり着く姿を息詰まる
タッチで追う。監督に『ハンニバル・ライジング』のピーター・ウェーバー、出演に
『メン・イン・ブラック』シリーズのトミー・リー・ジョーンズ、日本を代表する俳優西田敏行ら、
国内外の実力派が結集。終戦をめぐる謎の数々に肉迫した物語に加え、日米の名優たち
が見せる妙演も見ものだ。

<ストーリー>
1945年8月30日、連合国軍最高司令官総司令部(GHQ)の司令官として
ダグラス・マッカーサー元帥(トミー・リー・ジョーンズ)が日本に上陸。彼は日本文化に
精通している部下ボナー・フェラーズ(マシュー・フォックス)に、太平洋戦争の真の責任者を
探し出すという極秘任務を下す。わずか10日間という期限の中、懸命な調査で日本国民で
すら知らなかった太平洋戦争にまつわる事実を暴き出していくボナー。
ついに最大ともいうべき国家機密に近づくが、彼と敵対するGHQのグループや日本人
たちの一団が立ちはだかる。 (シネマトゥディより)

<感想>
終戦記念日の日に鑑賞。
祖父が先の戦争で戦死しているので、この作品は観ておかなければと思っていました。

 
ハリウッド作品ということで、ちょっと心配しながら観ましたが、意外にしっかり作られていて
ほっとしました。神格化されていた天皇が、このことで、人間・裕仁天皇となった話なので
最後のマッカーサー元帥との対面シーンは、ちょっとジーンときてしまった私。

 
初音映莉子さん、「ノルウェイの森」でも出演していましたが、こういうレトロな感じに
よく合うお顔立ち。ちょっと、コン・リーに似てるかな?と思わせるアジア的エキゾチックさを
感じました。将来、楽しみな女優さんです。
でも、アメリカ人と日本女性のロマンスはちょっと中途半端な描き方だったな・・・。

 
昭和天皇を演じた片岡孝太郎さん、雰囲気似てましたね。ビックリしましたよ。
当時は、神的存在だったから、目も合わせちゃいけなかったんですね・・・・。
遺作となった、夏八木勲さんの演技は見ごたえありました。 こういう方がいなくなって
しまうのは、とても残念です。


史実に基づいたフィクションですが、日本の戦後の方向性を決める重要なお話なので、
なかなか見ごたえありました。陰でこういう攻防があったんですねぇ・・・・。
それはさておき、キャスティングとか見事だな~と思って鑑賞後、公式サイトをみたら
プロデューサーの奈良橋陽子さん、夏八木勲さんが演じた関屋貞三郎宮内次官の
お孫さんになるそうで。 

本来、この話は、我々日本人はもっと知っておくべき話だったように感じます。
マッカーサーは知ってても、フェラーズの名前は初めて知りました。
彼の陰の努力のおかげで、今日の日本があるんですね。
アメリカ側の視点で描かれていますが、自国歴史を知るうえで、観ておいた方が
いい作品だと感じました。 日本の学校も、こういうのもっと授業で教えればいいのに・・・。

点数:8点 (10点満点)

コメント (4)
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