<12月の鑑賞予定映画>
~事故か、事件か~
2018年 日本映画 (2018.06.15公開)
配給:松竹 上映時間:120分
監督:本木克英
原作:池井戸潤 『空飛ぶタイヤ』(講談社文庫/実業之日本社文庫刊)
美術:西村貴志
音楽:安川午朗
主題歌:サザンオールスターズ 『闘う戦士(もの)たちへ愛を込めて』
出演:長瀬智也/ディーン・フジオカ/高橋一生/深田恭子/ムロツヨシ
寺脇康文/小池栄子/阿部顕嵐/中村蒼/和田聰宏/木下ほうか
浅利洋介/谷村美月/近藤公園/佐々木蔵之介/田口浩正/柄本明
六角精児/大倉孝二/津田寛治/升毅/笹野高史/岸部一徳
<見どころ>
人気ドラマ「半沢直樹」「下町ロケット」などの原作者として知られる池井戸潤の
ベストセラー小説を実写映画化。トラックの脱輪事故で整備不良を疑われた
運送会社社長が自社の無実を証明すべく、製造元の自動車会社がひた隠す
不正を暴く闘いに挑む。メガホンを取るのは、『超高速!参勤交代』シリーズなどの
本木克英監督。主人公を『TOO YOUNG TO DIE!若くして死ぬ』などの長瀬智也が
熱演する。
<ストーリー>
トラックの脱輪事故で主婦が亡くなり、整備不良を疑われた運送会社社長・赤松徳郎
(長瀬智也)は、警察の執拗な追及を受ける。赤松はトラックの欠陥に気付き製造元の
ホープ自動車に再調査を要求するが、調査は進展せず自ら調査を開始。やがて
大企業のリコール隠しを知った赤松は、会社や家族を守るため、そして自身の
正義のため、巨大企業に立ち向かっていく。
<感想>
記憶に新しい2004年に起きた「三菱自動車リコール隠し事件」をベースにした作品。
池井戸作品、初の映画化ですね。
映画は赤松社長の側視点からの描写と同時に、ホープ自動車側&銀行側にも
良心的な人物がいるという設定で、大企業内の事情も描かれています。
終盤でホープ自動車に捜査のメスが入ったシーンが、あまりにも唐突だったので
前後編に分けてもよかったかも?あと、「ハブ」って言葉、一般には全く馴染みが
ないので、映画の中で補足してほしかったです^^;;;;
個人的には、企業側(沢田)と銀行側(井崎)のコンプライアンスを守るそれぞれの
戦い方が印象に残りました。組織の中でなりの戦い方、こういう戦い方もあるんですね。
現実でも、企業の隠蔽は未だにあるし、日大問題やモリカケ問題もこれと同じ構造。
映画のようにスカッといきたいが、実際は難しい。
調べてみたらモデルとなった運送会社は、実際はすでに廃業されているとのこと。
映画なので、やはり浅い感が残るも、見応えはありました。
けれど、この事件からまだ十数年しか経っていない&実際、人が亡くなっているので
めっちゃ面白かった~~、という心情までは至らず。。。。
点数:7点 (10点中)