<2月の鑑賞予定映画>
~季節のように生きる~
2018年 日本映画 (2018.10.13公開)
配給:東京テアトル=ヨアケ 上映時間:104分
監督:大森立嗣
原作:森下典子
『日日是好日 「お茶」が教えてくれた15のしあわせ』(新潮文庫刊)
脚本:大森立嗣
美術:原田満生/堀明元紀
音楽:世武裕子
衣装:宮本まさ江
出演:黒木華/樹木希林/多部未華子/鶴見辰吾/郡山冬果
岡本智礼/鶴田真由
<見どころ>
茶道教室に通った約25年について記した森下典子のエッセイを映画化
した人間ドラマ。母親の勧めで茶道教室へ通うことになった大学生が、
茶道の奥深さに触れ、成長していく姿を描く。メガホンを取るのは
『ぼっちゃん』などの大森立嗣。主人公を『小さいおうち』などの黒木華、
彼女と一緒に茶道を学ぶ従姉を『ピース オブ ケイク』などの多部未華子、
茶道の先生を『わが母の記』などの樹木希林が演じる。
<ストーリー>
大学生の典子(黒木華)は、突然母親から茶道を勧められる。
戸惑いながらも従姉・美智子(多部未華子)と共に、タダモノではないと
うわさの茶道教室の先生・武田のおばさん(樹木希林)の指導を受ける
ことになる。
<感想>
先日お亡くなりになった樹木希林さんの遺作、ということもあって館内ほぼ満席。
どこか格式高く感じるお茶の世界を、巧く描かれていて、私自身も黒木華さんや
多部未華子さんと同じ感覚で映画を堪能。独身時代、華道を習っていましたが
「始めに形をつくっておいて、後から心が入るもの」という言葉、お花にも通じる所が
あり、その点も興味深かったです。
樹木希林さんのセリフが、自然すぎて、ひょっとして半分はアドリブではないか?
と思うほど自然体な演技で、お茶教室のシーンは、映画のワンシーンというよりは
ドキュメント?って思うほど、ナチュラルでした。黒木さんや多部さんの笑顔も
とても自然でしたしね。
お茶での所作一つ一つがどれも美しく、たたずまいがきちんと出来ると凛々しくみえますね。
花嫁修業でお茶が勧められる意味、よくわかりました。私も習っておけば良かった。
多部未華子ちゃんの出番が以外と少なかったのがちと残念。
樹木希林さんのあまりにも自然な演技が素敵でした。
改めて、ご冥福をお祈りいたします。
点数:8点 (10点中)