<12月の鑑賞予定映画>
~この歌声は、世界の心をふるわせる~
2021年 アメリカ映画 (2021.11.05公開)
配給:GAGA 上映時間:146分
監督:リーズル・トミー
脚本:トレイシー・スコット・ウィルソン
衣装デザイナー:クリント・ラモス
作曲:クリス・バワーズ
出演:ジェニファー・ハドソン/フォレスト・ウィテカー/マーロン・ウェイアンズ
メアリー・J・ブライジ/オードラ・マクドナルド/タイタス・バージェス
マーク・マーロン/スカイ・ダコタ・ターナー/ヘイリー・キルゴア
セイコン・セングロー/ヘザー・ヘッドリー
<見どころ>
「ソウルの女王」と称されるアレサ・フランクリンの半生を描く伝記ドラマ。
世界的なスターへと上り詰め華やかな活躍を見せる一方、私生活では苦悩の多かった
彼女の姿が描かれる。監督はドラマ「ウォーキング・デッド」などに携わってきた
リーズル・トミー。アレサを『ドリームガールズ』などのジェニファー・ハドソンが
演じ、数々の名曲を熱唱する。そのほかオスカー俳優フォレスト・ウィテカー、
『最凶赤ちゃん計画』などのマーロン・ウェイアンズ、『ボディカメラ』などの
メアリー・J・ブライジらが共演。
<ストーリー>
子供のころから圧倒的な歌唱力で天才と称され、ショービズ界の華として喝采を
浴びるアレサ・フランクリン(ジェニファー・ハドソン)。しかし輝かしい活躍の
裏では、尊敬する父(フォレスト・ウィテカー)や愛する夫(マーロン・ウェイアンズ)
の束縛や裏切りに苦しんでいた。ぎりぎりまで追い詰められた彼女は、全てを捨て
自分の力で生きていこうと決断する。やがてアレサの心の叫びを込めた歌声は世界を
熱狂させ、彼女自身も自らへの“リスペクト”を取り戻す。
<感想>
「クイーン・オブ・ソウル」と呼ばれたアレサ・フランクリンの
30歳までの半生を綴った作品。
主演を務めたジェニファーは、アレサ・フランクリンから
「自伝を作る際はジェニファー・ハドソンを」と直々に指名されていたそうで、
さぞかしプレッシャーがあったのではないかと思いますが、
見事にアレサを演じきったように感じました。
彼女が活躍していた頃に私は生まれているので、タイムリーで曲を
聞いたことはありません。それでも、「Think」をはじめ、素敵な楽曲が
あるので、車の中でたまに流しています♪
それにしても12歳で妊娠出産には驚きましたし、父親がかなりの
ステージ・パパで、父親は公民権運動家でもあったということ、
夫のDV、父との確執、幼いころに母を失う、とかなり壮絶な人生だったのを
初めて知りました。あと、ソウル歌手だからてっきりモータウンレコードから
デビューしていたとばかり思ってたのですが違うんですね^^;
音楽映画なので、歌唱シーンはどこも良かったのですが、とりわけ印象に
残っているのは、冒頭、自宅パーティーで幼いアレサが歌うシーン。
しっかり歌う子役の子が素晴らしかったし、コロンビアからアトランティック
レコードへ移籍して初めてのレコーディングでミュージシャン達とセッション
しながら音楽を作りあげていくシーンが素晴らしかったです。
終盤の教会ライブである「Precious Lord, Take My Hand」と「Amazing Grace」は
アレサをよく知らない私でも鳥肌が立つほど感動しました。
EDは実際にオバマ大統領の前で本人が歌った映像なのも良かった。
全体的には尺が長すぎる感がありますが、音楽に興味ある方は
楽しめると思います。
点数:7点/10