<12月の鑑賞予定映画>
~道に迷ったら、この映画~
2022年 日本映画 (2022.05.27公開)
配給:松竹 上映時間:112分
監督:中西健二
原作:立川志の輔
脚本:森下佳子
音楽:安川午朗
主題歌:玉置浩二
出演:中井貴一/松山ケンイチ/北川景子/岸井ゆきの/和田正人/田中美央
溝口琢矢/立川志の輔/西村まさ彦/平田満/草刈正雄/橋爪功
<見どころ>
立川志の輔の落語「大河への道」を映画化。現代と200年前の江戸時代を舞台に、
日本で最初の実測地図を作った伊能忠敬を主役にした大河ドラマ制作プロジェクトの
行方と、日本地図完成に隠された秘密を描く。監督は『花のあと』などの中西健二、
脚本は『花戦さ』などの森下佳子が担当。『記憶にございません!』などの
中井貴一が主演、『の・ようなもの のようなもの』などの松山ケンイチと
北川景子が共演し、現代と江戸時代の登場人物をそれぞれ一人二役で演じる。
<ストーリー>
千葉県香取市役所では町おこしのため、日本初の実測地図を作った郷土の偉人・
伊能忠敬を主役にした大河ドラマの制作プロジェクトを発足させる。ところが
脚本作りの途中、忠敬は地図完成前に亡くなっていたという新事実が発覚し、
プロジェクトチームはパニックに陥ってしまう。一方、江戸時代の1818年。
忠敬は日本地図の完成を見ることなく世を去り、弟子たちは悲しみに暮れる中、
師匠の志を継いで地図を完成させるため、壮大な作戦を開始する。
<感想>
落語家の立川志の輔による創作落語「大河への道 伊能忠敬物語」を映画化。
伊能忠敬の『大日本沿海輿地全図』が、完成前に伊能が亡くなってしまい
残ったお弟子さんたちが完成させた、ということを恥ずかしながら映画で
初めて知りました。
伊能が亡くなると幕府から交付金がもらえなくなるから、3年もの間
その死をひた隠しにしてきた努力はすごいの一言。とりわけ、高橋景保の
奮闘ぶりがすごい。景保の方を大河にしたほうがいいんじゃないの?
と思うほど(笑)
それにしても、50過ぎてから地図製作にとりかかったのは、すごいとしか
言いようがない。測量シーンをみると、あんな大変な測り方で日本各地を
歩いて回ったのかと思うと言葉が出ません。それと同時に、何か始めるのに
年齢は関係ないんだな、というのが伊能忠敬の人生を見て感じました。
完成した地図を将軍にお披露目するシーンは感動的。
歴史の勉強にもなる、いい映画でした。
点数:8点/10