NAO日和

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「最後の決闘裁判」

2021年10月27日 | 洋画

~歴史を変えた衝撃の<実話>~

2021年  アメリカ映画  PG12指定  (2021.10.15公開)
配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン 上映時間:154分
監督:リドリー・スコット
原作:エリック・ジェイガー  「血統裁判~世界を変えた法廷スキャンダル」
脚本:ニコール・ホロフセナー/マット・デイモン/ベン・アフレック
衣装デザイン:ジャンティ・イェーツ
音楽:ハリー:グレッグソン=ウィリアムズ
出演:マット・デイモン/アダム・ドライヴァー/ジョディ・カマー
   ベン・アフレック/ハリエット・ウォルター/ナサニエル・パーカー
   サム・ヘイゼルダイン/マイケル・マケルハットン/アレックス・ロウザー
   マートン・ソーカス

<見どころ>
エリック・ジェイガーによる「最後の決闘裁判」を原作に描くミステリー。
600年以上前にフランスで行われた、決闘によって決着をつける「決闘裁判」の
史実を基に、暴行事件を訴えた女性とその夫、そして被告の3人の命を懸けた
戦いを映し出す。『グラディエーター』などのリドリー・スコットが監督を務め、
マット・デイモンとベン・アフレックが脚本とともに出演も果たす。ドラマシリーズ
「キリング・イヴ/Killing Eve」などのジョディ・カマー、『マリッジ・ストーリー』
などのアダム・ドライヴァーらが共演する。

<ストーリー>
中世のフランスで、騎士カルージュ(マット・デイモン)の妻マルグリット
(ジョディ・カマー)が、夫の旧友であるル・グリ(アダム・ドライヴァー)から
暴力を受けたと訴える。事件の目撃者がいない中、無実を主張したル・グリは
カルージュと決闘によって決着をつける「決闘裁判」を行うことに。勝者は全てを
手にするが、敗者は決闘で助かったとしても死罪となり、マルグリットはもし
夫が負ければ自らも偽証の罪で火あぶりになる。

<感想>
まさにリドリー・スコット版の「羅生門」で、3人それぞれの視点から
「真実」が描かれています。


3章の構成だが、妻の語る3章からの展開が凄い。
性被害事件の話だが、この時代の中世ヨーロッパでの女性は物のように
扱われ、観ていて生きづらさを感じ、現代でも女性差別はあるけれど
この時代に生まれていなくて良かったわ~と実感します。


153分と長時間ですが、全く長さは感じず。
同じシーンでもそれぞれの立場で、こんなにも解釈が違って見えて
しまうものなのか、細かな差を確認するためにもう1度見たくなってしまう
感覚になります。


女性の地位が低い時代なので、この事件に関しての女性側の文献が
ほとんどなく、ほんとのところの「真実」は「藪の中」なのもポイント。

約700年も前の中世の話ですが、現代にも通じる内容。
御年83歳にして、こんな作品を撮ったスコット監督はやはり凄いです。

脚本がベン・アフレック&マット・デイモン、監督がスコットとくれば
観る前から期待大になりますが、まさにその通りの映画でした。

点数:9点/10


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2 コメント

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ななもりうぃるさんへ (NAO)
2021-10-28 00:28:26
性描写は、思ってたより軽めに撮っています。
私的には決闘のシーンの描写がどちらかといいますと
きつかったです。
(おうまさんが死んだりとか


スコット監督快心の作と思いますので
個人的に、これはおすすめです。
良かったらぜひ!
返信する
やっぱり… (ななもりうぃるまま)
2021-10-27 17:40:58
重いのですね…
(中世の設定は皆そうですけど…)
観たいな~どうしようかな~…と迷っていたのですが、
(リドリースコット監督好きだし!)
キツそうだな…。
性被害事件…トラウマになりそう…。
返信する

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