~スピルバーグの自伝的作品~
2022年 アメリカ映画 PG12指定 (2023.03.10公開)
配給:東宝東和 上映時間:151分
監督:スティーヴン・スピルバーグ
脚本:トニー・クシュナー/スティーヴン・スピルバーグ
音楽:ジョン・ウィリアムズ
美術:リック・カーター
衣装:マーク・ブリッジス
出演:ガブリエル・ラベル/ミシェル・ウィリアムズ/ポール・ダノ
セス・ローゲン/ジャド・ハーシュ/ジュリア・バターズ
キーリー・カルステン/ジーニー・バーリン/ロビン・バートレット
クロエ・イースト/サム・リシュナー/オークス・フェグリー
<見どころ>
『E.T.』など数多くの傑作を生み出したスティーヴン・スピルバーグ監督の自伝的作品。
映画に心を奪われた少年がさまざまな人々との出会いを通じて成長し、映画監督になる
夢を追い求める。『デッド・シャック ~僕たちゾンビ・バスターズ!~』などの
ガブリエル・ラベル、『マンチェスター・バイ・ザ・シー』などのミシェル・
ウィリアムズ、『ルビー・スパークス』などのポール・ダノのほか、セス・ローゲン、
ジャド・ハーシュらが出演。第47回トロント国際映画祭で最高賞に当たる
観客賞を受賞した。
<ストーリー>
初めて訪れた映画館で映画に魅了された少年サミー・フェイブルマン(ガブリエル・
ラベル)。その後彼は8ミリカメラを手に、家族の行事や旅行などを撮影したり、
妹や友人たちが登場する作品を制作したりするなど、映画監督になる夢を膨らませていく。
母親(ミシェル・ウィリアムズ)が応援してくれる一方で、父親(ポール・ダノ)は
彼の夢を本気にしていなかった。サミーはそんな両親の間で葛藤しながら、さまざまな
人々との出会いを経て成長する。
<感想>
S・スピルバーグ監督が手がける初の自伝”的”映画。
スピルバーグ家ではなく、フェイブルマン家のお話なので、どこまでが
フィクションなのかわからないが、スピルバーグがどのようにして映像に
興味を持ち、映画監督としてやっていこうとする過程は理解できました。
お母様、ピアノニストだったんですね・・・・初めて知りました。
スピルバーグ監督がユダヤ人なのは知っていましたが、当時のユダヤ人差別は
かなり酷かったんですね・・・。加えて監督はディスレクシアでもあったので
しんどかったと思います。
印象に残ったのはサミーが文化祭で同級生たちの様子をショートムービーに収めた
シーン。彼をいじめていたローガンが外見とは違う内面の真の醜さが映画によって
さらけ出されたのを本人が気づきショックを起こしてしまうんですよね。
それは、母が父の友人との不倫を目撃してしまい、それを咄嗟にフィルムに
収めたのも同じ。彼は被写体の本質をフィルムに落とし込む才能があったんですね。
それにしても、不倫現場のフィルムをずーーっと保管していたのもある意味怖い。
私なら、絶対破棄しちゃいます^^;
願わくば、監督として頭角表してきたあたりまで描いてほしかった。
サミーのサクセスストーリーではなく、タイトル通りフェイブルマン一家の
お話でした。
映画好きの方に刺さる作品かと思います。
点数7点/10
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