KLのLCCT(Low Cost Carrier Terminal)ははじめてだ。
ターミナルに「格安航空会社ターミナル」って名づけてしまうのがすばらしい。
噂に聞いていたとおり、飛行機降りてから、イミグレーションまでは長距離歩かされた。
マレーシアでの目的地はシパダン。
バンダアチェからの到着が19時10分。翌朝のタワウゆきの便が7時20分。
今夜はLCCTで夜明かしだ。
マレーシアに着いても、東マレーシアではないので気持ちが落ち着かない。
きのうルンバルンバのボートで、「明日のLCCTのトランジットどうしよう」と話したら、KLで先生をしているという、かなりハイパーなスコティッシュに、「来るとき機内誌でみたけど、LCCTにものすごく安いトランジットホテルができたんだ。そこで休むといいよ。帰りにエア・エイシアに乗ったらチェックしなよ。」とアドバイスされた。それにバディになったオージーの女性も「そうそう!私も見たわぁ。寝るだけにはパーフェクトよね。」と、外国の通販のしゃべりのノリで、二人で盛り上がっていた。空港野宿を覚悟していたが、そんなに安いなら、それに行ってみるか。
エア・エイシアの手垢でべたべたになった機内誌に、たしかにそれはあった。1Borneoで見たことのある、
チューンホテルズだった。☆の値段で☆☆☆☆☆の設備、というのがウリで、1泊9.99リンギットからといううれしい格安っぷり。KLのLCCTのところも、Book Nowとなっていた。
KLに着いてハイパーなスコティッシュに再会したとき、「ホテルはわかったかい?」とさっそく聞かれ「わかった」と答えたら、「完璧でしょ。」と手柄のようににんまりされた。あとは部屋があるかどうかだ。
入国手続・通関ともにスムーズだが、いざ外に出ると空港の勝手がよくわからないので、インフォメーションにゆき、「トランジットホテルはどこですか?」とたずねると、「どのトランジットホテル?」と逆に聞かれてしまった。「Tune Hotels」と答えると、「Tune Hotelsは、LCCTにはまだオープンしてませんよ。」と言われた。機内誌の宣伝は、先の日付をBook Nowであって、Now Openではなかったのだ。「トランジットならトランスファー込で180リンギットのホテルがありますが。」と言われた。翌朝のチェックインも2時間前からだし、せいぜいホテルで休んでも4-5時間くらいになってしまうから、国内線ターミナルに移動して、そこで夜明かしすることにした。
まだ20時すぎなのに、LCCTだけあって空港外(雨露はしのげる)のベンチには、もうたくさんの人たちが横になって眠っていた。私はまずは夕食をとりたい。エア・エイシアの機内では、ナシレマが9リンギットで飛ぶように売れていたが、私は買わなかったので、まずは夕食だ。国内線ターミナルには、マック、アジアンキッチンとコーヒービーンがある。心情的にはアジアンキッチンで麺かごはんものが食べたいが人であふれている。マックには、ぽつぽつと空きもあるし、回転もよさそうなのでマックにした。ここのマックのキャッシャーが、おそろしくスローだ。そしてひっきりなしに売れているわりには、バーガーも、ポテトも、すべてぬるく、衝撃的にまずい。できればマックで数時間長居を決め込みたいところだったが、混んでるし、背もたれもない席だったし、30分ほどで外に出た。本やみやげ物用のお菓子を売っている店で、ミネラルウォーターとマンゴぐみを買って、私も外のベンチで居座ることにした。安眠はできなくても、ベンチでごろっとしてみるが、体痛くなるし、これじゃ昼のスパ効果も台無しだ。ケチるといいことはない。3時間くらい、眠るとも眠らないともつかない状態でいると、なんだかぶぉーという、道路工事系の大きな音がしてきた。最初は無視していたが、音がなりやまないので起き上がりきょろきょろ。まわりもきょろきょろ。結局、みんなそのエリアから立ち退くようにいわれ民族大移動だ。みんな建物内に流入。そして24時間営業と看板をだしているマックもアジアンキッチンも、皆シャッターが閉まっている。看板に偽りありだ。きょうがたまたまか?
LCCT国内線の出発口と到着口の間のコンコースですわって、ちゃっかり壁のプラグでiPhoneとOSXを充電。ときどき巡回してくるポリスからもなんのおとがめないから、遠慮なくチャージさせてもらう。そして、延々、ブログを書いているが、けっこうつらい。あと1時間ほどでチェックインもはじまる。早く朝になってほしい。