スズキ目キツネアマダイ科キツネアマダイ亜科サンゴアマダイ属のアオマスク。
世のダイブサイトではレアものと言われるけれど、シパダンでは平平凡凡。
さがさなくたって、視界に入ってくる。
私が持っている初版の「日本の海水魚」にはなぜかアオマスクは登場しない。
困った時の「REEF FISHES of the World」を見ると、英名はPurple headed tilefish。
紫には見えないけれど…。
その他の英名、Bluehead tilefish、Blueface tilefish、Blue tilefish、Blue jaw tilefishの方がしっくりくる。
そして、だいたいはペアでいると書いてある。
ペアどころか…
アケボノハゼに負けず劣らず、アオマスクも、ときにけっこうな団地を形成する。
でも、神経質で引っ込みがち。
なんでTileなのか、辞書をひいたけれど、わからなかった。
【tilefish】は、「a long, slender bottom-dwelling fish of warm seas」とだけ書いてあったが、たいして深くもないところから、バンバンいる。
アオマスクをはじめて見たのは、確かパラオ。
まあ、シパダンがこんな状態なので、なんとなーく、パラオとかから足が遠のくわけで…(すんません…)
ただ、パラオには、全身青々のかわいらしい幼魚がいた。
シパダンにはこんだけいるんだから、お子様も絶対いるはず、と思って探すけれど、めったに見ない。
それにシパダンのアオマスクって、他の海のアオマスクに比べると、やたら大柄なのだ。
滋養豊富な海、シパダン。
それにしても、みんなすぐ引っ込めるように、常に巣穴の入り口が頭の先に…。