くらぶとろぴか

きもちはいつもシパダンの海の中。シパダンとコタキナバル旅の備忘録、ときどき弾丸、そしてホームワークアウトおたく。

まりん・らいふ・いん・しぱだん(136)キヘリモンガラ Pseudobalistes flavimarginatus

2013-11-19 09:06:37 | シパダン図鑑
フグ目モンガラカワハギ科のキヘリモンガラ。


こちらもきのうのゴマモンガラ同様、狂暴化するおさかなだが、めずらしく昼下がりにまったりしていたところをパチリ。
日本語の黄縁とまるで同じ意味の「Yellowmargin triggerfish」が英名。
他にも「Green triggerfish」「Yellowface triggerfish」「Yellowed-face triggerfish」さらには「Pineapple trigger」なんてのもある。
ゴマより一回り小さいので、私は、まだ色が薄いゴマygなんだと信じていた時代もあった。
でも、よ~く見ると顔立ちが違う。
文字通り、ヘリが黄色くて、顔も黄色っぽくて、体はグリーンがかって、パイナップルの皮よう!?

ふだんは近づいてもなんでもないが、産卵期は超攻撃的。
しかも、シパダンに行くたびに営巣中のことが多い。
そしてキヘリはゴマより、さらに手ごわい。
ゴマは猪突猛進なだけだが、キヘリは縦横無尽に水面までも追ってくる。
セレベス・エクスプローラーに乗るたびに、ブリーフィングで、日本人ゲストが、初日にキヘリに耳たぶを噛み切られる大ケガで、1週間、船上で何もせずに過ごさざるをえなかったというのを引き合いに出している。
スタッフの携帯に証拠写真があり、耳たぶがかなり広範囲にわたって食いちぎられなくなっているという衝撃的なもので、見ただけでジンジン痛くなる。

ゴマもキヘリも、口は胸鰭まで裂け、的なルックスだが、写真で見た限り、幼魚は地味かわいい。
侵入者は傷つけてでも卵を守る親の気持ちがわかるかわいさ。
まあ、種の保存のための本能で動いているだけなんだろうけど、医療行為が必要になるほどの攻撃を加える彼らは、やっぱり嫌い。
最近は、ゴマキヘリ地帯で潜るときには、サーフビニーやバンダナをするうにしている。
遠巻きに彼らの姿が見えたら、まずは近寄らない。
巣がない場所でおひとり様のときは、写真のように、ぼへーっとしているだけなんだけど…。