90年代はじめからずっと使ってたMK10にさよなら…
そして、これまで、ありがとう。
これってきっと、鉄道ファンが春のダイヤ改正で「銀河」を惜しんだ心情に似ているんだと思う。
そして新たにやってきたのが、MK25AF/G250V。
MK10は、アドバンス講習を受けるときに買って以来の、長いつき合い。
オープンウォーターではダメ講習生で、もうとうぶんダイビングはいいや、と思っていたのに、周囲に誘われるまま、翌月にはアドバンス講習にすすみ、勢いで重器材も買ってしまった。
若気のいたり。
「SASで全部そろえたいで~す!」という、チャラぶりだったが、ショップにしぶい顔をされ、結局、言われるがまま、しぶいSプロ。
これで学生時代、バイトでためた貯金は使い果たしてしまった。
でも、Sプロにして大正解だった。
変わらずダメぶりを発揮したアドバンス講習から、余裕のダイブマスタートレーニング、英語に手こずったIDC→IEまでのイバラの道(?)、そして数々のファンダイビングで、苦楽をともにしてきたレギュで、とても思い入れのあったMK10。
近年はファーストステージから、リゾートの手入れの悪いレンタル器材のごとくバブルが出ていたが、この前潜ったときには、セカンドステージからも細かい泡がいっぱい出てきて顔がむずむず。
これは、次のダイビングまでになんとかしないとやばいかも!?と、さすがの私も思うようになった。
さらに、シミラン・クルーズがせまってきていた。
Sプロのレギュは、もともと生涯保証で売っているのだから、手入れすればまだ使えると、オーバーホールの方向で考えたが、生涯保証をうたっていたわりには、生産終了してしまったパーツもある。
破損があったら修理できるのだろうか?
それに、そうとういたんでいるこのレギュをオーバーホールしたら、いったい、いくらかかるのだろう?
あまり高ければ買い替えるべきか?と相当悩んだ。
知り合いの店に行っても、希望のレギュを買おうとすると、9万は下らない。
とあるオーバーホール専門店に出すと、毎回、「通常よりヘビーユースなので、危ない状態になってましたよぉ。」と言われるのが、けっこういやだった。
「ダイビング器材、オーバーホール」で、ググると、今はオーバーホールを専門店がたくさんあるもんだ。
でも、どこにしてよいかわからない。
専門店はいったん忘れ、あるダイビングショップのホームページにいくと、その店のオーバーホールに関する記述にはなかなか説得力があり、良心的に思えたので、自分の器材の状況を書いて、メールで問い合わせてみた。
すると…。
「ある意味あなたはラッキーです」という不敵(!?)なレスが。
オーバーホールもOK、でも、そのショップでは、Sプロのレギュでパーツ生産終了したモデルについては、現行モデルと特別価格で下取り交換できるという。
「ショップにとってはあまりいい話ではないが、あなたにとっては、朗報でしょー」というもの。
なんと、楽天市場で、最安値で扱っている店の販売価格の半額以下で下取りしてもらえる。
一見客である私からのメールなのに、すばらしい。
もうこれは、ノスタルジックな感傷で、MK10に固執している場合ではない。
迷わず下取り交換。
結局、過去のデザインを踏襲しているVintageを選んでしまった。
知り合いのショップでは、あえて発注しなかったというモデルだ。
なんとなく大きく感じるし、他のモデルより、ダサめな気もするが、クラシックなデザインになじむ…。
そうしてレギュだけがピカピカ、だけれど、ゲージや、オクトは古いまま。
BCも煮出したような色なので、一転豪華主義な感じになってしまった。
何はともあれ、ひさびさにいい買い物で満足でOK。