セレベスエクスプローラー乗船日
マブールのSMARTハウスリーフでのにごにごダイビングよりも、KKじゃらんじゃらんの方が好き。
だから、今回も夕刻乗船。
朝、明るくなって目が覚めた。
時計は6:35。
カーテンの遮光がちょっと弱め。
そのカーテンを開けたら、眼下に広がるトタン屋根。
いちおう、屋根つきパーキングらしい。
そして申し訳程度に見える川。
川よりも、カラムンシンあらためビバリーあらためサバ・オリエンタル・ホテルビュー。
オセアニア・ホテルは4階だて。
最上階にテラスがあって、ホテルサイトの写真ではよさげに見えたので、行ってみた。
…写真のイメージとは違い、かなり狭くてしょぼかった。
喫煙スペースとして存在している感じ。
ふりむくと洋式トイレがふたつ、なぜか扉全開でたたずんでいた。
隣のビルのベランダ(?)は、ゴミだらけ。
遠くをみても、なんだか残念。
ただ、私が気に入っている、プラグがかわいいサバ電力のロゴが見える。
ふと川沿いに目をやると、街路樹に「TEKSI→80M」という札が木にくくりつけられている。
TEKSI、てくし、タクシー、TAXIのこと。
なーんだ、わざわざレセプションにタクシーを呼んでもらわなくても、ちょっと歩けばタクシースタンドがあるんだ。
さっそく下に降りて、「TEKSI→80M」の方向に歩いてゆくが、それらしき場所は空っぽ。
きっと歩いているうちに流しのタクシーが拾えるか、ミニバス乗り場に行きあたるはずと、ゆうべタクシーで通って来た方向へ歩いてゆくと、またまた木に「TEKSI」がくくりつけられている。
今度は10Mごと。
そしてタクシー発見。
1台しかおらず、ドライバーは中で寝ていた。
が、近づくとすぐに起きた。
けさもカンポンアイルで落としてもらった。
朝のじゃらんじゃらん
KKの朝といえば、私は汁麺。
混んでいる店を選んで適当に入る。
「福泉」というなんだか縁起よさげな店名。
ミースープを頼んだら、ミースープはおいていないという。
しかしそこは客をのがさぬチャイニーズ。
隣の店から持ってくるという。
出てきたのはミー(麺)ではなくミーフン(米粉)スープ。
黄色い麺の方が好きだが、朝だしおいしいからよしとしよう。
テタレも飲んだ。
朝食後はサンデーマーケットへヤム芋ケーキを買いにゆく。
きょうも大混雑。
薄曇りで涼しい風が吹いているので、サンデーマーケット日和ではあるが、熱気はすごい。
フルーツがきれい。
蚊遣り蛙や蚊遣り魚、ほしい。
やっとロールケーキコーナーにたどりつくと、ヤムはなかった。
かわりにドリアンケーキを買った。
人ごみすぎるサンデーマーケットはさっさと脱出。
ショッピングセンターがオープンする9時半になったので、ウィスマ・ムルデカへ両替に行くが、ビル内、まだ開店前の店が多い。
続いてもうひとつのショッピングセンター、スリアサバへ。
スリアサバには、高級ブランドはないが、コスメやらカジュアル系のファッションを中心に、名の通った店が入っている。
KKにばブランドとは無縁のままでいてほしかったが…。
われわれのスリアサバでの目的はDAISO JAPAN。
セレベス・エクスプローラーでの船内履き用スリッパを買うためだ。
マレーシアにおけるダイソーは「Always RM5 Shop」で、1品約150円なので、日本のダイソーの方が安い。
まあ、船内履きのことなどすっかり忘れて日本で調達してこなかったから仕方ない。
スリアサバには10時前に入ったら、やはり大部分がまだ開店前。
10時の開店と同時にダイソーへ一番乗り。
すぐにローカルもぞくぞく入って来た。
スリッパは井草っぽいやつと、ビーサン型でもこもこ起毛したやつで悩むが、足ざわりが気持ちよさそうなのと、「それは室内用か?」なんて去年ドイツ人の女にとがめられたこともあって、明らかに室内っぽくみえるだろうから、起毛にしてみた。
スリッパをGETしたら、アイスクリームが食べたいと、KKプラザに寄り、ヤム&ドリアンアイスをダブルで食べる。
相変わらずおいしい。
その後、フィリピノ・マーケットの足踏みミシン光景、今は腹にスペースがなく入らない、本物のヤングココナッツなどを横目に見ながら、両替のためにセンターポイントを目指す。
そしてセンターポイントで両替したら、なんだかんだでもう11時。
町の中でおいしいランチをいただきたいが、さすがにまだおなかがすいていない。
ホテルのチェックアウトも12時だし、センターポイント裏からタクシーに乗って帰ることにした。
オセアニア・ホテル近辺
部屋へ戻って、荷物をまとめ、12時ジャストにチェックアウト。
荷物をベルに預けランチへGO!
だいぶ曇ってきた。
ホテル近くで何か食べようと思うが、日曜日でどこもクローズ。
空いているのは24時間営業のムスリムむけレストランだけ。
もともと、この界隈、チャイニーズ系はあまりないようだ。
豚ずきとしては、ムスリム系レストランは、滅多に近寄らない場所。
でも、軒先のピサンゴレン(バナナフリッター)がおいしそうで、ピサンゴレンでもいいかな~、とのこのこ入る。
結局オーダーしたのは、ウェットタイプのミーゴレン、「ミバサシーフード」。
友だちのドライタイプのミーゴレンはずっしりだが、ミーゴレンバサは麺がちょろちょろ。
いつも思うが、ドライとウェットでこうも麺量がちがうのだろう?
そして、本日2杯目のテタレ。
濃い紅茶と甘い練乳の絶妙なコラボレーション。
糖分過剰だけど、たまにしか飲めないから許して…。
タワウへのフライトは14:15発。
ホテルに戻り、こんどはタクシーを呼んでもらって空港へ。
少し走ると、大粒の雨がフロントガラスをたたきはじめた。
MH2137 BKI1415 TWU1500
オンラインチェックインをしたとき、よく見ないで国籍をマレーシアにしてしまった。
ひとたび間違えると、MHのオンラインチェックインでは、訂正もチェックインを取り消しもできない。
カウンターで「すみませ~ん」と訂正してもらい、荷物を預けたら、マック前でWiFiタイム。
いまや外はどしゃ降り。
東京のゲリラ豪雨に比べたら、たいしたことないねとゲートへむかう。
ところが、搭乗開始してもよいと思われる時間になってもゲートに飛行機はいない。
引き続き、外は大雨。
目と鼻の先にあるマムティック島が見えないほど。
まず、ラハダトゥゆきのフライトがテクニカル上の理由でキャンセルというアナウンスが流れた。
あらま!とまだ余裕。
少し経つと、「ちゅあちゃ かわさん こたきなばる」というマレー語のアナウンスの断片が聞こえた。
Cuaca(ちゅあちゃ、天候)Kawasan(かわさん、地域)という意味で、コタキナバル周辺の悪天候により、使用機材の到着が遅れるというアナウンスだ。
そして、他のMHも軒並みディレイのよう。
私たちの便より後に出る、プロペラのタワウゆきの搭乗開始が先に始まった。
でも、そのタワウゆきも、両翼のプロペラをぶるんぶるん回してまさに滑走路に出るかと思ったときに、プロペラを止めて出発中止。
そして、その後、別のゲートに引かれていってしまった。
そんな中、エア・エイシア(こちらではエアアジアとは言わない)は元気に着陸してくるし、元気に飛び立ってゆく。
なのに、来ないし飛ばないMH。
MHのわれわれは、出発予定の見込みがないまま待ちぼうけ。
モニターはいったん15:50にRETIMEされるが、なんのアナウンスもない。
ゲートに職員は誰もいない。
誰か「どーなってんだー!」と暴れてくれないかなあ。
セレベス・エクスプローラーはもうマブールにいるはず。
センボルナからマブール海域は、海賊出没地帯なので夜間走行はできないはず。
逆算してタワウに16時に着いていなければきょうの乗船は無理だ。
そうするとあしたの朝一のシパダンには潜れない。
シパダンでのダイビング本数が減るのは惜しいが、きょうはセンポルナのシーフェストホテルに泊まって、センポルナでシーフードも悪くないような気がしてきた。
そもそも、ドライバーも待っていなかったりして。
そしたらきょうはタワウ泊まりにして、バクテにする?屋台にする?なんて、変に盛り上がって来た。
もうきょうはセレベスには乗らない気まんまん。
やがて雨は小降りになり、ぽつぽつとMHが到着しはじめた。
一機来るたびにこっちに来て~、と思うが、みんな無情にも別のゲートに行ってしまう。
やっと出発ゲートにわれわれの乗るらしき飛行機が入って来たのは、もう16時23分すぎ。
水たまりがさざ波だつ。
飛行機の鼻先がボーディングブリッジに落ち着き、少なくともタワウまでは行ける。
結局、pushbackが17:43、takeoffが17:51と、もう万事休すな感じだ。
3時間ディレイ。
雨は小降りになったものの、KKはまだまだ厚い雲に覆われている。
ミラクル乗船
タワウに着陸体勢になると、いつもならボルネオ・グリーンのじゅうたんが下界に広がるのに、もうグレーがかった紺色になっていた。
いくら天候によるものとはいえ、キャプテン、クルーいずれからも詫びのアナウンスもなければ、言及すらしないMHって…。
だいたい、ディレイしていた3時間の間、エア・エイシアが発着する様を、20回以上見たと思う。
きょうは、どんなにエア・エイシアが輝いて見えたことか…。
さて、タワウに着くと、いつものドライバーが待っていてくれた。
これでセンポルナまで行ける。
「他にも誰かゲストいるの?」と聞くと「あと3人」とのことで、すぐに日本人女性とアイルランド人父娘が登場。
タワウも雨。
ワンボックスを打ち付ける雨音の中、窓に頭をごつんごつんぶつけながら、痛いなあと思いつつ、半狸寝入りな気持ちで結構寝ていた。
いつもどおり、センポルナの町に入って正気に戻る。
今はNew Jettyを使うようになっているはずだが、車はドラゴンインの方にゆくので、シーフェストがもうアレンジされてるのかしら?なんて都合のよいことを考えていたら、そのままシーフェストのエントランスも過ぎ…。
旧Jettyまわりは、塀を立ててあるが、先端の方に空きがあって、そこで車は泊まった。
車を降りるとジェリーがいた。
「あれ?ジェリー。センポルナで遊んでたの?」
ボートもいた。
「今からボート移動?大丈夫?」「ダイジョーブ」
それもそのはず、沖にはセレベス・エクスプローラーがしっかり泊まっていた。
乗れてよかったとほっとするよりは、「へ?今から乗るの?」と、なんだか拍子抜けするわれわれ。
夕刻乗船が5人もいるから、待っていたのか!?
母船につくと、元ゲストリレーションズ、今はエンジン担当のエリエルが甚平姿ですかしていた。
日本人のナントカちゃんからもらったんだそうだ。
ラウンジに入り、ペーパーワークをちゃっちゃとやって、ディナー。
なんだかきょうはとてもおいしい。
見覚えのある顔、ない顔、スタッフもだいぶ入れ替わったようだ。
部屋に行ったら、空気は相変わらず淀んでいるが、キャビンとバスルームのフローリングが張り替えられていて、前よりちょっとマシになっていた。
しかし、バスルームを前にして、私のもこもこサンダルは、不向きなことにハッと気づく。
バスルーム前にあるマットは、常時じめじめしていてきっと雑菌の温床だろうから、しっかり乗らないし、足がちゃんとかわかない状態でこんなのはいたって、これまた不衛生。
もういいや、今回はあきらめて裸足ですごそう。
ラウンジでは、いつもスタッフが陣取っているところに、フランス語を話す太鼓腹のおじさん~おじいさんが3人。
みんなラップトップに没頭中。
そして、彼らに占有してしまっているのか、まったくつながらないFree WiFi。
あとは、ヨーロピアン主流っぽい。
白人っぽい人びとの中に、ひとりわたしたちとは目を合わせようとしない日本人っぽい女性がひとり。
どこかのアジアの人か?
昼から乗っている人びとは、われわれが着いたときにはもうディナーがすんでいたので、部屋に帰って休んでいる人も多そうだ。
あしたはシパダン。
なんだかんだ言って、きょうこの船に乗れて、シパダンでちゃんと潜れるからよかった。
Tigerを1缶空けたら、さっさと寝よう。
マブールのSMARTハウスリーフでのにごにごダイビングよりも、KKじゃらんじゃらんの方が好き。
だから、今回も夕刻乗船。
朝、明るくなって目が覚めた。
時計は6:35。
カーテンの遮光がちょっと弱め。
そのカーテンを開けたら、眼下に広がるトタン屋根。
いちおう、屋根つきパーキングらしい。
そして申し訳程度に見える川。
川よりも、カラムンシンあらためビバリーあらためサバ・オリエンタル・ホテルビュー。
オセアニア・ホテルは4階だて。
最上階にテラスがあって、ホテルサイトの写真ではよさげに見えたので、行ってみた。
…写真のイメージとは違い、かなり狭くてしょぼかった。
喫煙スペースとして存在している感じ。
ふりむくと洋式トイレがふたつ、なぜか扉全開でたたずんでいた。
隣のビルのベランダ(?)は、ゴミだらけ。
遠くをみても、なんだか残念。
ただ、私が気に入っている、プラグがかわいいサバ電力のロゴが見える。
ふと川沿いに目をやると、街路樹に「TEKSI→80M」という札が木にくくりつけられている。
TEKSI、てくし、タクシー、TAXIのこと。
なーんだ、わざわざレセプションにタクシーを呼んでもらわなくても、ちょっと歩けばタクシースタンドがあるんだ。
さっそく下に降りて、「TEKSI→80M」の方向に歩いてゆくが、それらしき場所は空っぽ。
きっと歩いているうちに流しのタクシーが拾えるか、ミニバス乗り場に行きあたるはずと、ゆうべタクシーで通って来た方向へ歩いてゆくと、またまた木に「TEKSI」がくくりつけられている。
今度は10Mごと。
そしてタクシー発見。
1台しかおらず、ドライバーは中で寝ていた。
が、近づくとすぐに起きた。
けさもカンポンアイルで落としてもらった。
朝のじゃらんじゃらん
KKの朝といえば、私は汁麺。
混んでいる店を選んで適当に入る。
「福泉」というなんだか縁起よさげな店名。
ミースープを頼んだら、ミースープはおいていないという。
しかしそこは客をのがさぬチャイニーズ。
隣の店から持ってくるという。
出てきたのはミー(麺)ではなくミーフン(米粉)スープ。
黄色い麺の方が好きだが、朝だしおいしいからよしとしよう。
テタレも飲んだ。
朝食後はサンデーマーケットへヤム芋ケーキを買いにゆく。
きょうも大混雑。
薄曇りで涼しい風が吹いているので、サンデーマーケット日和ではあるが、熱気はすごい。
フルーツがきれい。
蚊遣り蛙や蚊遣り魚、ほしい。
やっとロールケーキコーナーにたどりつくと、ヤムはなかった。
かわりにドリアンケーキを買った。
人ごみすぎるサンデーマーケットはさっさと脱出。
ショッピングセンターがオープンする9時半になったので、ウィスマ・ムルデカへ両替に行くが、ビル内、まだ開店前の店が多い。
続いてもうひとつのショッピングセンター、スリアサバへ。
スリアサバには、高級ブランドはないが、コスメやらカジュアル系のファッションを中心に、名の通った店が入っている。
KKにばブランドとは無縁のままでいてほしかったが…。
われわれのスリアサバでの目的はDAISO JAPAN。
セレベス・エクスプローラーでの船内履き用スリッパを買うためだ。
マレーシアにおけるダイソーは「Always RM5 Shop」で、1品約150円なので、日本のダイソーの方が安い。
まあ、船内履きのことなどすっかり忘れて日本で調達してこなかったから仕方ない。
スリアサバには10時前に入ったら、やはり大部分がまだ開店前。
10時の開店と同時にダイソーへ一番乗り。
すぐにローカルもぞくぞく入って来た。
スリッパは井草っぽいやつと、ビーサン型でもこもこ起毛したやつで悩むが、足ざわりが気持ちよさそうなのと、「それは室内用か?」なんて去年ドイツ人の女にとがめられたこともあって、明らかに室内っぽくみえるだろうから、起毛にしてみた。
スリッパをGETしたら、アイスクリームが食べたいと、KKプラザに寄り、ヤム&ドリアンアイスをダブルで食べる。
相変わらずおいしい。
その後、フィリピノ・マーケットの足踏みミシン光景、今は腹にスペースがなく入らない、本物のヤングココナッツなどを横目に見ながら、両替のためにセンターポイントを目指す。
そしてセンターポイントで両替したら、なんだかんだでもう11時。
町の中でおいしいランチをいただきたいが、さすがにまだおなかがすいていない。
ホテルのチェックアウトも12時だし、センターポイント裏からタクシーに乗って帰ることにした。
オセアニア・ホテル近辺
部屋へ戻って、荷物をまとめ、12時ジャストにチェックアウト。
荷物をベルに預けランチへGO!
だいぶ曇ってきた。
ホテル近くで何か食べようと思うが、日曜日でどこもクローズ。
空いているのは24時間営業のムスリムむけレストランだけ。
もともと、この界隈、チャイニーズ系はあまりないようだ。
豚ずきとしては、ムスリム系レストランは、滅多に近寄らない場所。
でも、軒先のピサンゴレン(バナナフリッター)がおいしそうで、ピサンゴレンでもいいかな~、とのこのこ入る。
結局オーダーしたのは、ウェットタイプのミーゴレン、「ミバサシーフード」。
友だちのドライタイプのミーゴレンはずっしりだが、ミーゴレンバサは麺がちょろちょろ。
いつも思うが、ドライとウェットでこうも麺量がちがうのだろう?
そして、本日2杯目のテタレ。
濃い紅茶と甘い練乳の絶妙なコラボレーション。
糖分過剰だけど、たまにしか飲めないから許して…。
タワウへのフライトは14:15発。
ホテルに戻り、こんどはタクシーを呼んでもらって空港へ。
少し走ると、大粒の雨がフロントガラスをたたきはじめた。
MH2137 BKI1415 TWU1500
オンラインチェックインをしたとき、よく見ないで国籍をマレーシアにしてしまった。
ひとたび間違えると、MHのオンラインチェックインでは、訂正もチェックインを取り消しもできない。
カウンターで「すみませ~ん」と訂正してもらい、荷物を預けたら、マック前でWiFiタイム。
いまや外はどしゃ降り。
東京のゲリラ豪雨に比べたら、たいしたことないねとゲートへむかう。
ところが、搭乗開始してもよいと思われる時間になってもゲートに飛行機はいない。
引き続き、外は大雨。
目と鼻の先にあるマムティック島が見えないほど。
まず、ラハダトゥゆきのフライトがテクニカル上の理由でキャンセルというアナウンスが流れた。
あらま!とまだ余裕。
少し経つと、「ちゅあちゃ かわさん こたきなばる」というマレー語のアナウンスの断片が聞こえた。
Cuaca(ちゅあちゃ、天候)Kawasan(かわさん、地域)という意味で、コタキナバル周辺の悪天候により、使用機材の到着が遅れるというアナウンスだ。
そして、他のMHも軒並みディレイのよう。
私たちの便より後に出る、プロペラのタワウゆきの搭乗開始が先に始まった。
でも、そのタワウゆきも、両翼のプロペラをぶるんぶるん回してまさに滑走路に出るかと思ったときに、プロペラを止めて出発中止。
そして、その後、別のゲートに引かれていってしまった。
そんな中、エア・エイシア(こちらではエアアジアとは言わない)は元気に着陸してくるし、元気に飛び立ってゆく。
なのに、来ないし飛ばないMH。
MHのわれわれは、出発予定の見込みがないまま待ちぼうけ。
モニターはいったん15:50にRETIMEされるが、なんのアナウンスもない。
ゲートに職員は誰もいない。
誰か「どーなってんだー!」と暴れてくれないかなあ。
セレベス・エクスプローラーはもうマブールにいるはず。
センボルナからマブール海域は、海賊出没地帯なので夜間走行はできないはず。
逆算してタワウに16時に着いていなければきょうの乗船は無理だ。
そうするとあしたの朝一のシパダンには潜れない。
シパダンでのダイビング本数が減るのは惜しいが、きょうはセンポルナのシーフェストホテルに泊まって、センポルナでシーフードも悪くないような気がしてきた。
そもそも、ドライバーも待っていなかったりして。
そしたらきょうはタワウ泊まりにして、バクテにする?屋台にする?なんて、変に盛り上がって来た。
もうきょうはセレベスには乗らない気まんまん。
やがて雨は小降りになり、ぽつぽつとMHが到着しはじめた。
一機来るたびにこっちに来て~、と思うが、みんな無情にも別のゲートに行ってしまう。
やっと出発ゲートにわれわれの乗るらしき飛行機が入って来たのは、もう16時23分すぎ。
水たまりがさざ波だつ。
飛行機の鼻先がボーディングブリッジに落ち着き、少なくともタワウまでは行ける。
結局、pushbackが17:43、takeoffが17:51と、もう万事休すな感じだ。
3時間ディレイ。
雨は小降りになったものの、KKはまだまだ厚い雲に覆われている。
ミラクル乗船
タワウに着陸体勢になると、いつもならボルネオ・グリーンのじゅうたんが下界に広がるのに、もうグレーがかった紺色になっていた。
いくら天候によるものとはいえ、キャプテン、クルーいずれからも詫びのアナウンスもなければ、言及すらしないMHって…。
だいたい、ディレイしていた3時間の間、エア・エイシアが発着する様を、20回以上見たと思う。
きょうは、どんなにエア・エイシアが輝いて見えたことか…。
さて、タワウに着くと、いつものドライバーが待っていてくれた。
これでセンポルナまで行ける。
「他にも誰かゲストいるの?」と聞くと「あと3人」とのことで、すぐに日本人女性とアイルランド人父娘が登場。
タワウも雨。
ワンボックスを打ち付ける雨音の中、窓に頭をごつんごつんぶつけながら、痛いなあと思いつつ、半狸寝入りな気持ちで結構寝ていた。
いつもどおり、センポルナの町に入って正気に戻る。
今はNew Jettyを使うようになっているはずだが、車はドラゴンインの方にゆくので、シーフェストがもうアレンジされてるのかしら?なんて都合のよいことを考えていたら、そのままシーフェストのエントランスも過ぎ…。
旧Jettyまわりは、塀を立ててあるが、先端の方に空きがあって、そこで車は泊まった。
車を降りるとジェリーがいた。
「あれ?ジェリー。センポルナで遊んでたの?」
ボートもいた。
「今からボート移動?大丈夫?」「ダイジョーブ」
それもそのはず、沖にはセレベス・エクスプローラーがしっかり泊まっていた。
乗れてよかったとほっとするよりは、「へ?今から乗るの?」と、なんだか拍子抜けするわれわれ。
夕刻乗船が5人もいるから、待っていたのか!?
母船につくと、元ゲストリレーションズ、今はエンジン担当のエリエルが甚平姿ですかしていた。
日本人のナントカちゃんからもらったんだそうだ。
ラウンジに入り、ペーパーワークをちゃっちゃとやって、ディナー。
なんだかきょうはとてもおいしい。
見覚えのある顔、ない顔、スタッフもだいぶ入れ替わったようだ。
部屋に行ったら、空気は相変わらず淀んでいるが、キャビンとバスルームのフローリングが張り替えられていて、前よりちょっとマシになっていた。
しかし、バスルームを前にして、私のもこもこサンダルは、不向きなことにハッと気づく。
バスルーム前にあるマットは、常時じめじめしていてきっと雑菌の温床だろうから、しっかり乗らないし、足がちゃんとかわかない状態でこんなのはいたって、これまた不衛生。
もういいや、今回はあきらめて裸足ですごそう。
ラウンジでは、いつもスタッフが陣取っているところに、フランス語を話す太鼓腹のおじさん~おじいさんが3人。
みんなラップトップに没頭中。
そして、彼らに占有してしまっているのか、まったくつながらないFree WiFi。
あとは、ヨーロピアン主流っぽい。
白人っぽい人びとの中に、ひとりわたしたちとは目を合わせようとしない日本人っぽい女性がひとり。
どこかのアジアの人か?
昼から乗っている人びとは、われわれが着いたときにはもうディナーがすんでいたので、部屋に帰って休んでいる人も多そうだ。
あしたはシパダン。
なんだかんだ言って、きょうこの船に乗れて、シパダンでちゃんと潜れるからよかった。
Tigerを1缶空けたら、さっさと寝よう。