芳賀明夫の思いつくままに

フィジーから帰国して

遠藤周作『深い河』講演無事終了

2010年09月24日 | Weblog
昨日、国際交流基金で開かれた私の遠藤周作『深い河』の講演には、30名近くの人が参加し、中には、国際交流基金の遠藤直所長夫妻と保科氏、在印日本大使館の内山浩二郎文化担当一等書記官が出席して、遠藤直さんと内山浩二郎さんのご挨拶も頂けた。それぞれ、ウニタ先生からの要請に応じてくれたもので、遠藤直さんは、日本語で、内山浩二郎さんは英語の短い文章を用意して来て、一昨日私に日本料理屋でご馳走してくれたときに、私から情報を得ていたと、私の紹介もかねて話してくれた。
講演直前になって、ウニタ先生から、急に日本語で話してほしいと言われ、日本語のレジメを配ってあるし、せっかくヒンディー語で話そうと思っていたのに、なんで急にと、しばらく、やり取りして、ヒンディー語で話すことになったが、実際に英語で挨拶を始めてみてから、ヒンディー語しか理解しない人は、数名の詩人で、あとは、大学院の学生で日本語をそこそこ理解している程度だから、英語なら全員わかるので、英語の講演に切り替えた。詩人は、RajBuddiraja, Ranjit Saha, Manoj Sharma, Upendra Kumar, Ganga Prasad Vimal,の5人で、三井化学の阿部敏之さんが、クラレの佐藤さんと親しく話していたので、前からの知り合いであることがわかったのと、仙台二高の出身であることもわかった。
主に、玉川学園の遠藤周作の家に行き始めた頃からの彼との会話を中心に話し始め、彼に印度についてその当時から話していたために、彼が闘病中にも関わらず、印度に行くのに、安心な私を選んで案内させたのであろうことを話した。チャームンダー女神が聖母マリアとの比較で出て来て、チャームンダー女神には、偽善がないという言葉が繰り返されていることに、遠藤周作の西洋カトリックキリスト教への不信の表明であることを説明し、チャームンダー女神の醜さと、十字架のキリストの醜さを一緒に表現していることを後の質問のときに説明した。遠藤直夫妻が、面白かったと、カクテルパーティーのあとで、サケートの和食屋につれて行ってくれ、寿司をごちそうになった。世界一大きなモールなのだそうで、寿司も意外とおいしく、ただ、高価であろうから、先日の内山小次郎さんにご馳走になったネルー大学近くの新しいモールの和食屋とあわせ、感謝である。サケートの和食屋は、以前、クラレの佐藤さんから昼食ランチをご馳走になっていたが、一人1000円くらいであった。今回はビールと寿司を少し頼んだくらいだから、それをちょっと上回ったであろう。