つぶや句

夢追いおっさんの近況および思うことを気まぐれに。

ガーン!

2007-02-12 18:28:16 | 絵・まんが
私はしばらく絵を描かないとイライラしてくる。
ストレスが溜まってくるのである。

自分の作品にしている「はいまん彩」は俳句・まんが・彩墨画
の融合をめざす作品なので、それなりの構成が必要になる。

これがけっこう面倒で、イメージが決まるまで時間が
かかったりするのである。

そんなときは、絵も描けずイライラがつのってくるので、
「はいまん彩」にならないただの「絵」をつい描いてしまう。

だいたいが好きな魚の絵が多く、それにともなう波など
描いたりする。このときは構成など考えていないので
気楽に描けるのだ。

そうするとスーッとしてストレスが消えてしまう。
その後で絵を見て、「はいまん彩」にできそうなものは
これから構成して作品にすることもある。

ついこのあいだ、こうやって一枚の作品を完成させたのだが、
自分の中では手ごたえを感じたので、落款(印鑑)をうって、完成させた。

この落款をうつというのは、自分の中で合格点を出しているということである。
落款をうてない絵・作品は五万とある。

ところがこれをカミさんに見せたところ、色が悪いだの、
遠近がとれてないだの、字もどうしようもないだの、えらく不評だった。

ちょいとムカッとしたが、ま…こんなことはよくあることで、
万人がいいなんていうものはなかなか出来ないし、人に
よってそれぞれ感じ方が違うのである。

気を取り直して娘に見せた。
カミさんと娘ではこれまた全然意見が違う場合が
めずらしくない。「ウ~ン…」としばらくうなった後、「オトン
の悪いところがみんな出てるかもしれんね」といいいやがる。

「そおうかあ…」少しは娘に期待していたので、ガックリ。
ま…これとてそうめずらしいことではないのである。

昨年やはり二人に不評をかったやつを展示したところ
その作品がほしいと二度も見に来てくれた人がいたのだ。

このように人によって見方感じ方が違うので、
一喜一憂しないほうがいいのだが、やはり不評が
多いと、自信に翳りがでてテンションが下がってくるのである。

それなら…と最後の砦である母に見せた。
母はいい意味でまったくの素人判断をするので
けっこう思わぬ作品が拾われたりするのだ。

「ウ~ンちょっとバランスがわるいかなあ」「…」
撃沈である。

果たしてこの作品はボツか浮かぶ瀬もあるのか…。
「いいワイ!こうなったら世に問うてやる!」
もはや意地になってきた。
こうなったらブログを見てくれる人にこれがその作品なのだ…と
見てもらって…などとわれを忘れて、載せるつもりでコピーをとりに行った。

F6サイズなので、パソコンに取り込むためには約半分のA4サイズに
しなければならないのである。

実はそこで密かに期待していることがあったのだ。
絵はコピーで縮小されると絵が凝縮されて、その絵の
良さがわかることが多々あるのである。
つまり最後の最後の砦でもあったのだ。

コピーされて出てきたのを見た瞬間。「
なんと逆にその絵の悪いところがハッキリと
見えてしまったのである。

作者というものは自分の絵に対して客観性をなくす
ものだが、まさしくなくなっていたのだ…。玉砕である。

これでこの作品の“ボツ”は、決まってしまった。

正直ガックリであるが、これとてもそう珍しいことでもなく、
私の成功作というのは、10枚描いて1枚ぐらいの成功率なのだ。

というわけで、作品の表示は見送らせてもらうのだが、
破り捨てるというわけにもいかないので、そのまま
保管することにした。

そしてなにかの折に取り出して、戒めの一枚にするつもりである。

このように人にご披露するというのは、幾山も越えなければ
ならないのである。
やれやれまた一からやり直しだ。

コメント
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