つぶや句

夢追いおっさんの近況および思うことを気まぐれに。

海だーっ

2007-08-04 07:08:16 | ちょっとした出来事
久々に海を見たくなって休みを利用して出かけてみた。

地図で見て、一番道路に近い海をめざした。
正直ここ数年海に行ってないので、TVなどの映像以外見ていないのである。

車で30分ほど行ったところで、沿岸沿いの道へ出た。
右側の視界に海が目に入った。「おお海だあ…」久々の対面に
思わず声が出る。

水平線が見え、船が一、二隻浮いている。しかし見えたのは
ほんのつかの間、すぐに視界から消えてしまった。

それっきり出てこない。土地勘があるわけでもなく、おおまかな
地図だけが頼りのぶらり旅なので、はなはだ心もとない、
ぐずぐずしていると海から遠ざかってしまう。

しばらく走った後、思い切って海のある方向へ右折してみた。
すると、すぐに防潮堤が目に飛び込んできた。
ラッキーなことに目の前に野ざらしの駐車スペースがあるではないか。

そこへ車を停め、防潮堤へかけ上がると一面に海が広がっている。
そこはまぎれもなく太平洋である。

台風が接近中のときだったので、やや波立っていた。
防潮堤の下は砂地で、あいだあいだに消波ブロックが積まれている。

すぐに砂地に降りて、波打ち際まで歩いて行くと、消波ブロックの
フナ虫たちが、招かれざる客にあわてふためいてブロックの陰に駆け逃げる。
私は、潮の香を思い切り吸い込んで、海を眺めた。

夏休み中だというのに周りにはだーれもいない。
どうやらここは海水浴場ではないらしいが、遊泳禁止
などのカンバンは立っていない。

しばらく海を眺めているうちに、この砂地にはキスが
いっぱいいるなあ…と、これまた久々に釣り人の本能が
ムクムクと頭をもたげてきた。

沖へ思いっきり仕掛けを投げ入れ、竿を立て掛けておくと
竿先がクンクンと動き、リールを巻くとキスのするどい
引きが伝わり、波うち際を跳ねながらあがって来る…。

殺生の戒めに、釣り竿を捨てて早やン…年になろうというのにこの有様である。
この衝動はちょとやそっとで収まりもなさそうで、実は海を後にしてからも
釣りのことが脳裏を離れず、しまい込んであった釣り道具を
引っ張り出してきたのだった。

釣り竿を手にしている私を見て、カミさんいわく、「何かたくらんでる
ワルガキみたいな目をしてる」…とさ。
コメント
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