つぶや句

夢追いおっさんの近況および思うことを気まぐれに。

はいけい虫どの

2008-07-10 01:16:12 | 俳句
気温が30度を超えるようになり、虫たちがあらゆるところを
闊歩するようになってきた。

あまりあの有象無象の虫たちを好きな人たちはいないだろうが
わたしも苦手である。

特に毒を持った虫はご勘弁願いたいのだが、時折ウロチョロと
我が身の回りを徘徊する。

以前勤めていた支社では、周りにちょっとした林があったので、
でっかいムカデが出没して箒で追っかけまわしたことがたびたびあった。

幸い家には出没しなくてホッとしているのだが、とにかく苦手なのだ。

まあムカデはともかくとして、もっと身近に出没して苦手なのが
蚊である。

わたしは日頃から、虫にも命を営む生き物としてその命と
魂の尊厳を考えて、慈しみを持って接しているつもりであるが、
蚊だけには躊躇なくバーンと張り手を見舞うことにしているのだ。

何しろ我が血を吸いに来る小さな吸血鬼なので、もう“敵”と定めて
見かけるやいなや戦闘態勢にはいるのだ。

しかしなにせ蚊も命の営みのために我が血を求めてきているのだ
という意識がどこかに残っているのか、我が殺傷能力は
はなはだ低く、高い確率で逃げられてしまうのが実体である。

  残る蚊に 渾身の手の かわさるる

                   issei
などという句があるくらいなのだ。

まあとにかく「虫たちに告ぐ、もうちょっと時と場所を選んで
出没したまえ」そうすれば“飛んで火に入る夏の虫”にならなくて
すむと思うよ。

ちなみに

  蚊を打って 合掌の手に 戻りたる

なーんて句もあるのだ。

コメント
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