つぶや句

夢追いおっさんの近況および思うことを気まぐれに。

我がトンボたち

2008-07-16 04:34:33 | つらつら思うこと
なんとか暑中見舞いのデザインが出来上がった。

毎年展示会に来ていただいた方たちにお礼を兼ねて
オリジナルデザインの書中見舞いのハガキを出させて
もらっているのだ。

とはいっても今年はただのシオカラトンボの絵なのである。

なんとなく涼しげではないかと思っただけで決めたのだが、
わたしは俳句や絵でよくトンボを詠んだり描いたりしている。

ところがよく考えてみるとトンボの「死」を詠んだ句が
多いのに気がついた。

決定的なのはこれだ。

   翅(はね)に露  びっしり乗せて  とんぼ死す
           
続いて

   おおぞらを  抱く脚して  とんぼ死す

                          
   一草に  死せるとんぼを  乗せやりぬ

など、気の毒にかなり我が句で死んじゃっているのである。

この句などトンボに関係ないのに

   風死して  とんぼの鼓動  石を打つ

なあーんてやっぱり「死」が入っちゃているのだ。

昆虫の「死」というのは季節の終わりを象徴するので、
わたしは好んで詠ませてもらっている。

しかし「死」ばかりではない、ほかに生き生きとしたトンボの句も
ちゃーんとある。

   群とんぼ  つと離れては  つと戻り

   台風過  とんぼのあまた  何処より

またハッピーな句だってあるのだ。

   幸せが  この指止まれ  赤とんぼ

極め付きはこれだ。

   身を染めて  明日にちぎる  とんぼのように

これなどは「夫婦円満の句ですね」と言われたものである。

まあこのようにトンボにはお世話になっているのです。

皆様  暑中お見舞い申し上げます。

         良い夏をお過ごしください。




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