つぶや句

夢追いおっさんの近況および思うことを気まぐれに。

かいがいしさの謎

2010-09-19 03:47:21 | つらつら思うこと
先月、長崎に行くときに高速バスを利用した。出発はP.M7時過ぎなので夜行バスという
ことになる。12時間後に長崎到着である。

めいめい指定席で過ごすわけだが、通路をはさんだ右隣に40代とおぼしき美しき奥様が
座っていて、その前の席に50代と思われる旦那様(多分)が座っていた。相席が取れな
かったのか1人席である。

その奥様の美貌に魅かれたせいではないが、(ホントかいな)見るとはなしに見ていると、
その奥様の何くれとない行き届いた気配りに、考えさせられてしまったのである。
夫婦だから当然と言えば当然なのだが、まあ…正直美しき奥様を獲得した旦那様への
嫉妬と羨望は隠しようもないが。(笑)

何で考え込んでしまったのかというと、奥様に比べて旦那様というのが…まことに失礼ながら、
どう見ても冴えないオッサンなのである。男として見て、あの男ならやむなし…とか、何やら渋い
味わいを醸し出しているシルバーグレイかとか、その挙動が男の品性漂うような人物ではないので
ある。(まあ我がか細き経験値ではあるが)

その奥様というのが、まったく反対で、ただのキレイキレイばーではなく、顔つき、目配り、
身のこなし、声のトーンなど、品性を備えた女性なのである。そのようなお方が、実に
かいがいしく、ちょっとシャツの襟が曲がっていると、さりげなく手が伸びてススッと直し、
アドバイスなどの言葉を掛けるのもさり気ない。そう…まるで、おさなごに接するがごとく
慈愛に満ちた眼差しで行っているのである。

勝手ながら、あのオッサンが(自分もオッサンのくせに)あんな女性のかいがいしき愛情をあれほど
享受していいものかどうか…(ホント余計なことだけど)何だか釈然とせず、夫婦愛というものを
考えさせられたのである。

嫉妬と羨望は別にして、踏み込みがたい素晴らしい愛情と、逆に一種の不気味さも覚えたのだ。
これが、割れ鍋に綴蓋のなせるゆえんなのか、よくわからない謎を感じたのである。

しかしながら、あのかいがいしさは、ぜひともお受けしてみたいものである。(笑)
で…お前は受けていないのかって?そりゃあもう…受けてます…ヨ、不気味なほどに…(大笑)


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする