妙な青春性の目覚めを賜ってから、早や5年になる。
まさに、光陰矢のごとしである。
で…その後どうなったかというと、さすがに、
あふれ出た青春性の雄叫びは、歳とともに
ほどよい枯れ方で、よろしい感じになっている。(笑)
今ぐらいが一番いい感じだ。あんまりギラギラした
オヤジジイもいかがなものかと思える。
思えば、若者への嫉妬心が発端となって、あの、切なさ、
うるおしさとまどい…などという青春性の目覚めをオヤジにして、
発症してしまったのだ。(病気かい)幸か不幸か大事には
至らなかったが、まあ、良しとしょうかと思う。
そこで、気付いたのだが、わたしは、存外嫉妬深いと
いうことだった。それまで、自分はさほどでも…と思っていたのだ。
素敵な人だなあ、と密かに思っている女性が誰かと親しそうに
話しているのを見ると、にわかに心落ち着かなくなり、長々と
話をされると、その場にいるのさえ辛くなってくるのだった。
多分…ではあるが、今ではそこまでの感情にはならないと
思える。(現実にはその場になってみないとわからないが)
でも、今にして思えば、これは、いい刺激だったのかも
知れないのだ。細胞が活性化し、ドーパミン、エンドルフィンが
あふれ出て、少しは若返ったに違いない。
全然嫉妬心も湧かないとなると、こっちのほうが心配である。
やはり、こんがり…がいいようだ。
はてさて…再びそのような嬉しき嫉妬に出会えるかどうか、
出会いたいような、出会いたくないような…。?