入院1日目は、食欲まったくなく、朝食は
一口も食べれず、昼食は重湯にしてもらい、
何とかすすって食べ、夜はお粥に変わったが、
三分の一ほどしか食べれなかった。まだ
吐き気による不快感、が強い。
2日目は、めまいは、まだ強いが、吐き気が
完全に取れ、食欲が出て来て、夕食から
普通食になって、完食。
この病院では、面白いシステムをとっていて、
主治医は、ちゃんと決まっているのだが、偏った
診方をなくすために毎日違う先生が診察するのだ。
その間、主治医は毎日病室を訪れ、日々の
患者の様子を聞き取りに来る。どの先生にも
毎日やられたのが、指を左右上下に動かしてるのを
眼で追うやつである。目まいがあると、眼振(がんしん)
といって、まなこが揺れるのだ。
2日目に耳の検査があり、聴覚の検査と水を
使った検査があった。
驚いたのはこの水の検査で、仰向けに寝かされ、
左右片方ずつ水を耳の中にジャージャージャー
入れられるのだ。
で…めまいがするかどうかを聞かれ、目まいが
するのが正常で、しないほうが異常なのだそうで、
右がめまいがしなかったので、右側の前庭神経が
何らかの炎症を起こしているというのが、診断結果だった。
「これから、この右の前庭神経の治療を
行っていきます」と、主治医は宣言した。
この病院の良さは、全てにキチッと説明してくれる
ところだ。主治医のS先生も丁寧で熱心さを
感じたので、信頼することができた。
それにしても、まさに寝耳に水の検査だった。ヤレヤレ…。