急がば回れ、とはよく言われるが、この言葉がこのところ、
よく突き刺さってくる。
前回、着せ替え制作でリジェクト(不承認)されたことを書いたが、
これも、急いだためだ。
それが何とか承認されたので、すぐさま自分で着せ替えを
購入して使ってみたが、かなり描いていたイメージと違って
いたのだ。
自分では、再三プレビューで検証したつもりだったが、
いかにせん着せ替えということがまだよくわかってなかったのである。
着せ替えを作ってみようと思ったとき、真っ先に頭に浮かんだのは、
一番描かせていただいた友人知人の猫ちゃんの貌だった。
その猫ちゃんたちの着せ替えを作ってみたいという思いが
先走って、タイトルをズバリ猫ちゃんの名前にして、すぐに
着せ替えを制作したのだ。
今にして思えば、何もそんなに慌てふためかなくても、
じっくりと、着せ替えがどういうものか掴むまで
待てばよかったのである。
承認されれば、それは商品となって販売されるのだ。
そうなると、もうその作品は修正できないのである。
何より、その飼い主と当のネコちゃんに申し訳ない
思いが、承認されてから湧き上がってきて、
具合が悪くなり、少々体調を壊してしまった。
作品そのものは、以前スタンプで使用した絵柄を
使って印刷し直し、手直しの筆入れを重ね、必死で
構成して作っているので、それはそれで納得作品には
なっているのだが、着せ替えとして、飼い主の方に
見ていただくには、ちょっとイメージが違ったのである。
不本意なままで製品化したことを、飼い主に
連絡して詫び、自分の判断で販売を停止した。
今後しばらくは、着せ替えを勉強して、試作を
重ね、今一度、大好きニャンコにチャレンジ
するつもりです。