つぶや句

夢追いおっさんの近況および思うことを気まぐれに。

菜の花酒再び

2012-04-16 09:10:28 | ちょっとした出来事

想定内の曇り空の中、佐奈川の落とし込みの
流れの音を聞きつつ、カメラマンの感写さんと
二人で取り敢えず、ビールで乾杯した。

雨上がりで、あたりはびっしり濡れていたが、敷いた
ビニールのレジャーシーとが座り場をしっかり確保
してくれている。佐奈川沿いの桜はすでに盛りを過ぎ、
すっかり葉桜となっていたが、はらはらと散る葉桜もまた
独特の風情があっていいものである。

弁当を広げ出すと、どこからともなく鳩が4羽ほどやってきて、
遠巻きに様子を見ている。

「そのうち近くに来るよ」と感写さん…。その言葉の通り、
我らがまだビールを飲み終わらないうちに、足元近くに
寄って来たではないか。

「すし飯大丈夫かなあ」と言いつつわたしがつまみに
買っていた巻きずしの欠けらを放ると、しばらく用心深く
見ていたが、中の1匹が突つき出した。最初こそ躊躇したものの、
その旨さに気付いたのか夢中になって食べはじめたのだ。

すると様子を見ていたほかの3羽も、一斉に突つきはじめたのだった。
こうして二人と4羽の宴は華々しく始まったのである。

我が自参の燗酒、感写さんの純米酒と次々と飲み干していく。
やがて、宴も終わり近くになってきたころ、わたしの携帯電話が
鳴り、「奈邪」にコーヒーを飲みにやってきた友人のK氏からだった。
K氏は豊川の奥の山あいの池を買って、昔からの自然を
回復させようと、メダカやら絶滅が危惧される水生昆虫やらを
放流して、育てようと取り組んでる人なのだ。

あいにく下戸なのだが、合流して3人のお茶会になったのである。
感写さんを紹介すると、3人が意気投合して、今年の夏の
合宿を約束してしまったではないか。

3人盛り上がったころ、西の空が明るく晴れ始め、その空が
夕映えとなるころに、3人は佐奈川を後にしたのだった…。

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