2013/08/25
ぽかぽか春庭日常茶飯事典>十三里半日記8月(3)シルクロード美術館
8月3日、青春18切符利用で山梨県清里高原に出かけました。
私は、ずっと清里は長野県だと思っていたら、いっしょに行った妹に、「山梨県に決まってるでしょ。前にも行ったことあるのに」と、笑われました。地理音痴方向音痴です。
2008年に行ったときは、妹の車で群馬から長野県軽井沢、小諸から八ヶ岳へ向かったので、長野だと思い込んでしまった。
今年は、甲府を通って山梨県側から清里に入るべく、中央線で行くことにしました。
毎年夏休み前に、留学生に青春18切符をすすめてきました。若いうち体力のあるうちは、これで旅行するといいですよ、と。もう若くない私ですが、久しぶりに利用しました。
青春18切符利用なので、すべて鈍行での移動です。朝、5時にもよりの駅から京浜東北線、中央線、中央本線鈍行を乗り継いで9時半には甲斐小泉駅につきました。車で群馬を出発した妹は、まだまだ清里につきそうもありません。甲斐小泉でのんびり待つことにしました。
2008年に清里で過ごしたとき、妹と絵本美術館を中心に美術館めぐりをしたのですが、甲斐小泉駅の前にある『平山郁夫シルクロード美術館』は、前を車で通過しただけで見ませんでした。
今回、小海線に乗って小淵沢から一つ目の甲斐小泉で下車、シルクロード美術館によることができました。
シルクロード美術館の開館は10時からなので、近所にある「亜絲花(あしはな)」というギャラリーを見てくるといいですよ」という案内を受けました。シルクロード美術館の館長平山美知子(郁夫夫人)が、アジア各地で買い付けた小物や民族衣装の展示と販売、地元の画家、流郷由紀子さんの絵やインドネシア細密画なども展示されており、30分たのしくすごしました。
10持に美術館が開いたので、「シルクロードの饗宴・葡萄とワインの文化をめぐって」という展示をみました。
平山郁夫がシルクロードを旅して描いた絵画や収集してきた文物。唐三彩のラクダもあればササン朝ペルシャの切子ガラス椀、ブドウ模様のレリーフなど、ローマから奈良正倉院までのシルクロードの風景や文化が、葡萄をテーマに展示されていて、私も旅した気分で絵や彫刻を見ました。
http://www.silkroad-museum.jp/
全部見終わって、妹に電話したら「今、横川をすぎたところ」と言います。まだ時間があるので、2階のラウンジコーナーでビデオを見たり、「シルクロードの衣装を着て写真を撮ろう」というコーナーで写真をとりました。
妹と姪(妹の長女)と清里駅前で落ちあい、萌木の村の中にあるメリーゴーラウンドというカフェでランチ。ビーフシチューなど。
姪は子供が大好きで、私が娘と息子を妹に預けて中国に赴任したときも、出稼ぎの母と離れて東京からやってきたふたりをよく世話してくれました。今は公立保育園の保母さんをしています。
宿泊は、ペンション。「清里高原カントリーインファーストトレイン」
http://www.kiyosato-first-train.com/
オーナーシェフのフレンチ料理も、笑顔がやさしいママさんも、アンティークの雑貨が並べられた食堂や玄関も、とてもすてきな居心地のよい空間でした。
ペンションの周囲は、ブルーベリーやラズベリーの畑。デザートのフルーツ盛り合わせもとてもおいしかったです。オーナーシェフ特製の自家製燻製のお肉がとてもおいしいので、おみやげにほしいと思ったけれど、ペンション食堂で消費する分だけで、販売用にはつくっていないとのこと。
2日めのランチは、ここ。
妹モモと姪
畑では、ズッキーニがなっているところを初めて見ました。私はきゅうりのように花が下に垂れ下がって長く伸びるのだろうと想像してきたのですが、花は茎の間から天を向き、上に伸びていました。ズッキーニは形はキュウリみたいだけれど南瓜の仲間というのがよくわかりました。
野菜や果物がどのようにしてなるのか、知って食べたいと思っています。野菜の花、素朴で美しい花が多く、見るのが楽しみです。
おみやげには、地元の人が栽培したコリンキーという洋梨をひとまわり大きくした形の黄色いかぼちゃを買いました。コリンキーは生で食べられるかぼちゃです。家でサラダにして食べました。コリンキーはトマトじゃがいもやズッキーニと同じように南米原産だそうです。
上に伸び上がるズッキーニ
ズッキーニもいつの間にやら食卓にお目見えして今では我が家の夏の食卓によくのぼる野菜になっています。コリンキーもこの夏はじめて味わって、これからいろんな調理法で食べていくことになるでしょう。
胡椒、瓜、西瓜、いろいろな野菜も果物も、シルクロードを通って、西の世界から東のはじっこの日本に到達し、今ではスイカもブドウもなじみになっています。
シルクロード美術館に展示されていた平山郁夫の隊商やペルシャの遺跡を描いた絵を眺めながら、西域の文物と東の絹や陶器が時空を超えて行き交うようすを思い浮かべました。
シルクロードは絵で見るとロマンチックですが、私にとっては「おいしいロード」です。
シルクロード美術館らくだ広場
<つづく>
ぽかぽか春庭日常茶飯事典>十三里半日記8月(3)シルクロード美術館
8月3日、青春18切符利用で山梨県清里高原に出かけました。
私は、ずっと清里は長野県だと思っていたら、いっしょに行った妹に、「山梨県に決まってるでしょ。前にも行ったことあるのに」と、笑われました。地理音痴方向音痴です。
2008年に行ったときは、妹の車で群馬から長野県軽井沢、小諸から八ヶ岳へ向かったので、長野だと思い込んでしまった。
今年は、甲府を通って山梨県側から清里に入るべく、中央線で行くことにしました。
毎年夏休み前に、留学生に青春18切符をすすめてきました。若いうち体力のあるうちは、これで旅行するといいですよ、と。もう若くない私ですが、久しぶりに利用しました。
青春18切符利用なので、すべて鈍行での移動です。朝、5時にもよりの駅から京浜東北線、中央線、中央本線鈍行を乗り継いで9時半には甲斐小泉駅につきました。車で群馬を出発した妹は、まだまだ清里につきそうもありません。甲斐小泉でのんびり待つことにしました。
2008年に清里で過ごしたとき、妹と絵本美術館を中心に美術館めぐりをしたのですが、甲斐小泉駅の前にある『平山郁夫シルクロード美術館』は、前を車で通過しただけで見ませんでした。
今回、小海線に乗って小淵沢から一つ目の甲斐小泉で下車、シルクロード美術館によることができました。
シルクロード美術館の開館は10時からなので、近所にある「亜絲花(あしはな)」というギャラリーを見てくるといいですよ」という案内を受けました。シルクロード美術館の館長平山美知子(郁夫夫人)が、アジア各地で買い付けた小物や民族衣装の展示と販売、地元の画家、流郷由紀子さんの絵やインドネシア細密画なども展示されており、30分たのしくすごしました。
10持に美術館が開いたので、「シルクロードの饗宴・葡萄とワインの文化をめぐって」という展示をみました。
平山郁夫がシルクロードを旅して描いた絵画や収集してきた文物。唐三彩のラクダもあればササン朝ペルシャの切子ガラス椀、ブドウ模様のレリーフなど、ローマから奈良正倉院までのシルクロードの風景や文化が、葡萄をテーマに展示されていて、私も旅した気分で絵や彫刻を見ました。
http://www.silkroad-museum.jp/
全部見終わって、妹に電話したら「今、横川をすぎたところ」と言います。まだ時間があるので、2階のラウンジコーナーでビデオを見たり、「シルクロードの衣装を着て写真を撮ろう」というコーナーで写真をとりました。
妹と姪(妹の長女)と清里駅前で落ちあい、萌木の村の中にあるメリーゴーラウンドというカフェでランチ。ビーフシチューなど。
姪は子供が大好きで、私が娘と息子を妹に預けて中国に赴任したときも、出稼ぎの母と離れて東京からやってきたふたりをよく世話してくれました。今は公立保育園の保母さんをしています。
宿泊は、ペンション。「清里高原カントリーインファーストトレイン」
http://www.kiyosato-first-train.com/
オーナーシェフのフレンチ料理も、笑顔がやさしいママさんも、アンティークの雑貨が並べられた食堂や玄関も、とてもすてきな居心地のよい空間でした。
ペンションの周囲は、ブルーベリーやラズベリーの畑。デザートのフルーツ盛り合わせもとてもおいしかったです。オーナーシェフ特製の自家製燻製のお肉がとてもおいしいので、おみやげにほしいと思ったけれど、ペンション食堂で消費する分だけで、販売用にはつくっていないとのこと。
2日めのランチは、ここ。
妹モモと姪
畑では、ズッキーニがなっているところを初めて見ました。私はきゅうりのように花が下に垂れ下がって長く伸びるのだろうと想像してきたのですが、花は茎の間から天を向き、上に伸びていました。ズッキーニは形はキュウリみたいだけれど南瓜の仲間というのがよくわかりました。
野菜や果物がどのようにしてなるのか、知って食べたいと思っています。野菜の花、素朴で美しい花が多く、見るのが楽しみです。
おみやげには、地元の人が栽培したコリンキーという洋梨をひとまわり大きくした形の黄色いかぼちゃを買いました。コリンキーは生で食べられるかぼちゃです。家でサラダにして食べました。コリンキーはトマトじゃがいもやズッキーニと同じように南米原産だそうです。
上に伸び上がるズッキーニ
ズッキーニもいつの間にやら食卓にお目見えして今では我が家の夏の食卓によくのぼる野菜になっています。コリンキーもこの夏はじめて味わって、これからいろんな調理法で食べていくことになるでしょう。
胡椒、瓜、西瓜、いろいろな野菜も果物も、シルクロードを通って、西の世界から東のはじっこの日本に到達し、今ではスイカもブドウもなじみになっています。
シルクロード美術館に展示されていた平山郁夫の隊商やペルシャの遺跡を描いた絵を眺めながら、西域の文物と東の絹や陶器が時空を超えて行き交うようすを思い浮かべました。
シルクロードは絵で見るとロマンチックですが、私にとっては「おいしいロード」です。
シルクロード美術館らくだ広場
<つづく>