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ミンガラ春庭「古きよき時代のビルマ古写真」

2016-04-06 00:00:01 | エッセイ、コラム
20160406
ミンガラ春庭ミャンマースーベニール>ミャンマー古写真(3)ビルマの家族か?売れっ娘か

 まずは、「古き良き時代のビルマ」紹介。
 19世紀末期、あるいは20世紀初頭のビルマ。写真術が入ってきた時代に撮影されたとおぼしき時代のビルマ人肖像写真を紹介します。白黒写真に手彩色をほどこした絵葉書になっています。

 葉巻を手にするマダム


 若い男性


 幕末明治初頭に、横浜居留地などで、本国へ帰る外国人が「みやげもの」として競って買い求めた写真がありました。江戸末期から明治初期の日本の姿が撮影されたもので、「横浜写真」と呼ばれて人気がありました。F・ベアトやその弟子日下部金兵衛が撮影した鶏卵紙写真に手彩色した写真集でした。
 現在、横浜の博物館などでこの時代の古写真を収集していますので、閲覧できますし、コピーを博物館ショップ美術館ショップで売っています。私はボテフリ商人の若い青年がなかなかハンサムだったので、気に入り購入してきました。

 中国でも清朝時代の古写真を購入できましたが、ヤンゴンではなかなか古い時代の写真を購入することができないでいました。
 以下にコピーした写真は、観光名所カラウェイパレス(民族舞踊ディナーショウレストラン)の前にあるおみやげ屋で購入した古写真絵葉書です。撮影年代も場所もまったく記録がないので、19世紀末から20世紀初頭の写真であろうと推測するだけであり、モデルがどのような人たちであるのかもわかりません。

 以下、手彩色絵ハガキは、春庭購入のもの、白黒写真は古写真サイトからの借り物画像です。

 家族写真と思えるものも、ほんとうの家族なのか、撮影用に集められたモデルなのか、わからないのです。横浜写真では、妓楼の女性達が数多く撮影され、妓楼の主人や娼婦達が居並ぶ写真が「家族写真」として撮影されたものもありました。

絵はがきの家族写真。モデル撮影なのか、ほんとうの家族なのか、わかりません。


 ↓は、ほんとうの家族写真と思われます。古写真の多く英領時代の統治者や報道関係者が撮影したもの、また、キリスト教宣教師が撮影したもの。以下の古写真は写真館での撮影と思われますが、撮影年代などはわかりません。


 上層階級の夫婦肖像と思われます。





 ↓のカップルは、モデル撮影と思われます。


 絵葉書のなかの1枚について、まったく同じモデルの異なる写真を、ビルマ古写真サイトの中にみつけました。撮影されている3人のうち、右端の人物が異なっているのですが、中央の人物と左側の人物は、そっくり同じ表情同じポーズで写っています。おそらくモデルになったのは同じ人物と思います。もとの画像(白黒)を別の画像と合成して手彩色を施し絵はがきに作り上げたのだろうと推察します。





 絵葉書にはまったく何の説明もないので、情報を得たいと思っています。
 撮影年代、モデルの情報など、いただければ幸いです。

<つづく>

 
コメント (2)
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