20160803
ぽかぽか春庭ことばの知恵の輪>葉月のことば(1)世界仲良しGive Peace a Chance
ある小学校での出来事だという。
クラスの標語を「平和な学級にしよう」と決めて、黒板の上に張り出した。校長が眉をしかめた。文科省から「中立的な指導をする」ことが求められているから、と校長は言うのだ。
「『平和』というのを掲げると思想的政治的に受け取られかねないから、『仲のよい学級にしよう』にしなさい」
担任は「指導」された通り、「仲のよい学級にしよう」に変えた。
どこの小学校と名前が記されていなかったので、単なるウワサなのかもしれません。不確定情報を取り上げてすみません。でも、昨今の世の中ではいかにもありそうな話ではないですか。
いったいいつから「平和」という語が「思想的」「政治的」であって「中立的ではない」となったのだろうか。きっとまもなく「平和を守ろう」などというと「非中立的非国民」と呼ばれるようになるのかもしれない。
私はヤワな人間で、「平和などと言う人には配給の米を渡せません」と隣組の組長さんに言われると「はい、世界平和などと言わずに、世界仲良しと言います」なんて、すぐに日和ってしまいそうだから、まだ「平和」と口にしただけでは逮捕されない今のうちに言っておきます。
へいわ、へいわ、へいわ、平和、、、、、
世間には、「ヘイワヘイワと唱えてさえいれば、北からミサイルも飛んでこず、南の諸島を戦艦がうろうろすることもない、とでも思っているヤカラがいる。ヘイワと唱えてミサイルを撃墜できるものならやってみろ」と、平和を唱える者たちにことばの匕首をつきつけ、鬼の首でもとったように非難する人々も大勢います。確かに、唱えているだけでは何も変わらないのかもしれません。
しかし、平和を願い、祈り続ける者が確かに存在することは事実。かすかにでも祈りの声を発したいので、唱えます。祈ります。
私は「葉月は平和を祈る月」として過ごしてきました。この葉月に、私は唱え続けるのです。へいわ、ヘイワ、平和を我らに!!
Give Peace a Chance by John Lennon (春庭拙訳)
Official Video https://www.youtube.com/watch?v=0yU0JuE1jTk
one, two,one two three four!
Ev'rybody's talkin' 'bout
Bagism, Shagism, Dragism, Madism, Ragism, Tagism
This-ism, that-ism, ism ism ism
All we are saying is give peace a chance
All we are saying is give peace a chance
1,2,3,4!
みんなあれこれ話してる
バッギズム シャギズム ドラッギズム マッディズム ラッギズム タッギズム
この主義 あの主義 主義 主義 主義
言いたいことのすべては、平和をくれってことだけだ
我らに平和を、ただそれだけ!
(C'mon)
Ev'rybody's talkin' 'bout
Minister, Sinister, Banisters and Canisters,
Bishops, Fishops, Rabbis, and Pop Eyes, Bye bye, Bye byes
All we are saying is give peace a chance
All we are saying is give peace a chance
いくぜ!
みんなあれこれ話してる。
ミニスター(閣僚)、シニスター(紋章)、バニスターズ(手すり)とキャニスターズ(茶筒)ビショップ(司教)フィショップ(魚屋、すなどる者キリスト者)ラビーズ(ユダヤ教ラビ)ポップアイズ(ぎょろ目。ポパイ(ほうれん草好きな水兵)たち)バイバイバイ
俺たちが言いたい全部は、平和をくれっことだけだ
我らに平和を、ただそれだけ!
(Let me tell you now)
Ev'rybody's talkin' 'bout
Revolution, Evolution, Masturbation, Flagellation, Regulation,
Integrations, meditations, United Nations, congratulations
All we are saying is give peace a chance
All we are saying is give peace a chance
今こそ言わせてくれ
みんなあれこれ話してる
レリューション(革命)、エボリューション(発展)、マスターベーション(自慰)、フラグレーション(ムチ打ち刑、とくに我が身を自分でむち打つこと)、レギュレーション(規制)、インタギュレーションズ(統合タチ)、メディテーション(瞑想録タチ)、ユナイテッドネーション(国連タチ)、コングラッチュレーションズ(祝辞タチ!)
言うことのすべては、平和の可能性ってことだけだ
我らに平和を、ただそれだけ!
Ev'rybody's talkin' 'bout
John and Yoko, Timmy Leary, Rosemary,
Tommy Smothers, Bobby Dylan, Tommy Cooper,
Derek Taylor, Norman Mailer, Alan Ginsberg, Hare Krishna
Hare Hare Krishna
All we are saying is give peace a chance
All we are saying is give peace a chance
(Repeat 'til the tape runs out)
みんな言っている
ジョンとヨーコ ティモシー・リアリー ローズマリー トミー・スマザーズ ボブ・ディラン トミー・クーパー デレック・テイラー ノーマン・メイラー アレン・ギンズバーグ ハーレ・クリシュナ ハーレ ハーレ・クリシュナ
言いたいことのすべては、平和をくれってことだけだ
我らに平和を、ただそれだけ!
・Bagism≒bag(袋)に入れられた象を外から見たら、ただの帽子に見えるように、心の目で見なければ、中身の判別はできない。(by Saint-Exupéry Le Petit Prince, The Little Prince)。オノヨーコは、サン=テグジュペリ著「星の王子様」のテーマ「心で見ないと物事はよく見えない。肝心なことは目に見えない」から着想を得て造語。ヨーコとジョンがいっしょに袋に入り、外見を袋に隠すことで、彼らの本質がわかる、とするパフォーマンスを行った。
・Shagism≒日本語でShaggyHairシャギィヘアは、切りそろえずにもしゃもしゃにカットした髪型。英語の元の意味は、あら毛,むく毛,もつれ毛.、(織物の)けば.局所のヘア。局所のヘアをもつれ合わせることから、Shagとは「性行為」という意味のスラング。
・Dragism,≒一説には、Dragとは、引きずるという意味。パソコン用語ではドラッグもおなじみになったけれど、元の英俗語では、ドラッグクイーンが長いドレスの裾を引きずるところから、女装趣味を表す。また一説には、ドラッグの使用を自由意志で行うということ。
・Madism≒発狂した。馬鹿げた。
・Ragism≒Ragはボロ切れの意味。ボロを纏うこと。
・Tagism≒Tagは札の意味。札を揚げて主張すること。
「平和」を口にするのに、ヨーコ&ジョンを持ち出すのは、「平和」と唱えることが「思想的政治的」としてとがめ立てられそうになったとき、ビートルズの歌詞を引用しただけ、と、逃げ口上を用意しておくため、すなわち臆病者の小さな逃げ道。
もっとも英語にヨワイ春庭なので、ジョンの歌詞の意味がよくわかっていない。
「平和」と唱えていけない世の中となったら、この語Pieceを「仲良し」に変換して読んでください。
「私が言いたいことのすべては、give なかよし a chance!
<つづく>
ぽかぽか春庭ことばの知恵の輪>葉月のことば(1)世界仲良しGive Peace a Chance
ある小学校での出来事だという。
クラスの標語を「平和な学級にしよう」と決めて、黒板の上に張り出した。校長が眉をしかめた。文科省から「中立的な指導をする」ことが求められているから、と校長は言うのだ。
「『平和』というのを掲げると思想的政治的に受け取られかねないから、『仲のよい学級にしよう』にしなさい」
担任は「指導」された通り、「仲のよい学級にしよう」に変えた。
どこの小学校と名前が記されていなかったので、単なるウワサなのかもしれません。不確定情報を取り上げてすみません。でも、昨今の世の中ではいかにもありそうな話ではないですか。
いったいいつから「平和」という語が「思想的」「政治的」であって「中立的ではない」となったのだろうか。きっとまもなく「平和を守ろう」などというと「非中立的非国民」と呼ばれるようになるのかもしれない。
私はヤワな人間で、「平和などと言う人には配給の米を渡せません」と隣組の組長さんに言われると「はい、世界平和などと言わずに、世界仲良しと言います」なんて、すぐに日和ってしまいそうだから、まだ「平和」と口にしただけでは逮捕されない今のうちに言っておきます。
へいわ、へいわ、へいわ、平和、、、、、
世間には、「ヘイワヘイワと唱えてさえいれば、北からミサイルも飛んでこず、南の諸島を戦艦がうろうろすることもない、とでも思っているヤカラがいる。ヘイワと唱えてミサイルを撃墜できるものならやってみろ」と、平和を唱える者たちにことばの匕首をつきつけ、鬼の首でもとったように非難する人々も大勢います。確かに、唱えているだけでは何も変わらないのかもしれません。
しかし、平和を願い、祈り続ける者が確かに存在することは事実。かすかにでも祈りの声を発したいので、唱えます。祈ります。
私は「葉月は平和を祈る月」として過ごしてきました。この葉月に、私は唱え続けるのです。へいわ、ヘイワ、平和を我らに!!
Give Peace a Chance by John Lennon (春庭拙訳)
Official Video https://www.youtube.com/watch?v=0yU0JuE1jTk
one, two,one two three four!
Ev'rybody's talkin' 'bout
Bagism, Shagism, Dragism, Madism, Ragism, Tagism
This-ism, that-ism, ism ism ism
All we are saying is give peace a chance
All we are saying is give peace a chance
1,2,3,4!
みんなあれこれ話してる
バッギズム シャギズム ドラッギズム マッディズム ラッギズム タッギズム
この主義 あの主義 主義 主義 主義
言いたいことのすべては、平和をくれってことだけだ
我らに平和を、ただそれだけ!
(C'mon)
Ev'rybody's talkin' 'bout
Minister, Sinister, Banisters and Canisters,
Bishops, Fishops, Rabbis, and Pop Eyes, Bye bye, Bye byes
All we are saying is give peace a chance
All we are saying is give peace a chance
いくぜ!
みんなあれこれ話してる。
ミニスター(閣僚)、シニスター(紋章)、バニスターズ(手すり)とキャニスターズ(茶筒)ビショップ(司教)フィショップ(魚屋、すなどる者キリスト者)ラビーズ(ユダヤ教ラビ)ポップアイズ(ぎょろ目。ポパイ(ほうれん草好きな水兵)たち)バイバイバイ
俺たちが言いたい全部は、平和をくれっことだけだ
我らに平和を、ただそれだけ!
(Let me tell you now)
Ev'rybody's talkin' 'bout
Revolution, Evolution, Masturbation, Flagellation, Regulation,
Integrations, meditations, United Nations, congratulations
All we are saying is give peace a chance
All we are saying is give peace a chance
今こそ言わせてくれ
みんなあれこれ話してる
レリューション(革命)、エボリューション(発展)、マスターベーション(自慰)、フラグレーション(ムチ打ち刑、とくに我が身を自分でむち打つこと)、レギュレーション(規制)、インタギュレーションズ(統合タチ)、メディテーション(瞑想録タチ)、ユナイテッドネーション(国連タチ)、コングラッチュレーションズ(祝辞タチ!)
言うことのすべては、平和の可能性ってことだけだ
我らに平和を、ただそれだけ!
Ev'rybody's talkin' 'bout
John and Yoko, Timmy Leary, Rosemary,
Tommy Smothers, Bobby Dylan, Tommy Cooper,
Derek Taylor, Norman Mailer, Alan Ginsberg, Hare Krishna
Hare Hare Krishna
All we are saying is give peace a chance
All we are saying is give peace a chance
(Repeat 'til the tape runs out)
みんな言っている
ジョンとヨーコ ティモシー・リアリー ローズマリー トミー・スマザーズ ボブ・ディラン トミー・クーパー デレック・テイラー ノーマン・メイラー アレン・ギンズバーグ ハーレ・クリシュナ ハーレ ハーレ・クリシュナ
言いたいことのすべては、平和をくれってことだけだ
我らに平和を、ただそれだけ!
・Bagism≒bag(袋)に入れられた象を外から見たら、ただの帽子に見えるように、心の目で見なければ、中身の判別はできない。(by Saint-Exupéry Le Petit Prince, The Little Prince)。オノヨーコは、サン=テグジュペリ著「星の王子様」のテーマ「心で見ないと物事はよく見えない。肝心なことは目に見えない」から着想を得て造語。ヨーコとジョンがいっしょに袋に入り、外見を袋に隠すことで、彼らの本質がわかる、とするパフォーマンスを行った。
・Shagism≒日本語でShaggyHairシャギィヘアは、切りそろえずにもしゃもしゃにカットした髪型。英語の元の意味は、あら毛,むく毛,もつれ毛.、(織物の)けば.局所のヘア。局所のヘアをもつれ合わせることから、Shagとは「性行為」という意味のスラング。
・Dragism,≒一説には、Dragとは、引きずるという意味。パソコン用語ではドラッグもおなじみになったけれど、元の英俗語では、ドラッグクイーンが長いドレスの裾を引きずるところから、女装趣味を表す。また一説には、ドラッグの使用を自由意志で行うということ。
・Madism≒発狂した。馬鹿げた。
・Ragism≒Ragはボロ切れの意味。ボロを纏うこと。
・Tagism≒Tagは札の意味。札を揚げて主張すること。
「平和」を口にするのに、ヨーコ&ジョンを持ち出すのは、「平和」と唱えることが「思想的政治的」としてとがめ立てられそうになったとき、ビートルズの歌詞を引用しただけ、と、逃げ口上を用意しておくため、すなわち臆病者の小さな逃げ道。
もっとも英語にヨワイ春庭なので、ジョンの歌詞の意味がよくわかっていない。
「平和」と唱えていけない世の中となったら、この語Pieceを「仲良し」に変換して読んでください。
「私が言いたいことのすべては、give なかよし a chance!
<つづく>